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『天使の涙』【4K版】

2022年12月04日 | 映画(た行)
『天使の涙』(原題:堕落天使)
監督:ウォン・カーウァイ
出演:レオン・ライ,ミシェル・リー,金城武,チャーリー・ヤン,カレン・モク他
 
大腸がんの手術を受けた母が想定外に早く帰ってきたと思ったら、
老健に入所中の父が発熱したとかで、病院の診察を受けることに。
今年の私はの付き添いに始まり、父→母→父と病院に入り浸り。
この日も父への届け物があって病院に寄った後、映画を1本。
 
本当は5回目の『RRR』を観たかったのに時間が間に合わず。
ほかに選択肢がなくて、本作を109シネマズ箕面にて。
 
1995年のウォン・カーウァイ監督作品の4Kレストア版らしい。
劇場で観た覚えはないので、おそらくDVDで観たのでしょう。
 
殺し屋(レオン・ライ)とそのエージェント(ミシェル・リー)。
コンビを組んではいるものの、お互いの顔は知らない。
なのにエージェントは殺し屋に恋をする。
 
殺し屋に恋をしているもうひとりの女性(カレン・モク)。
目立つように派手な髪色にして殺し屋に接触。つれない彼を懸命に誘う。
 
幼い頃に賞味期限切れのパイン缶を食べて口がきけなくなった男モウ(金城武)。
安宿を経営する父親のもとで暮らしながら、
夜な夜な閉店後の店に入り込んで勝手に強引な商売をしている。
 
モウが恋するのは、店先の公衆電話でしょっちゅう男に電話している女ヤン(チャーリー・ヤン)。
失恋したヤンは、しばらくモウとつきあうことにするのだが……。
 
当初は『恋する惑星』(1994)の中の1話となるはずだった本作。
もったいないのでシングルカットされたみたいな感じでしょうか。
 
今となっては、この監督って引き出しの数が多いのか少ないのかわかりません。
『2046』(2004)の後は特に話題になった作品もないような。
しかし当時は驚くぐらいスタイリッシュに見えたことでしょう。
 
私は『恋する惑星』のほうが好きだし、『欲望の翼』 (1990)なんかのほうが面白かった。
ただ、本作を観ると、香港映画をあれこれ観た頃のことが思い出され、
とても懐かしい気持ちになります。
 
金城武がやっぱり可愛くて、彼を見られるだけで幸せかも。

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