めいすいの写真日記

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リヒテル演奏 ベートーヴェン、ピアノソナタ第23番「熱情」・・・SACD版

2014-12-30 | クラシック音楽

            SACD版ジャケット

 ピアノの巨匠「スビャトスラフ リヒテル」、ベートーヴェンの「熱情」の演奏は、カラヤンと共演した「チャイコフスキーのピアノ協奏曲」
と共に、最も優れたピアノ演奏として知られてきました。
 私は、特に「熱情」が好きで、まだ20代だった頃、LPレコードを擦りきれるほど聴き、もう1枚買い直したほどでした。
 リヒテルの演奏は、「ファンタジーが翼を広げた幻想的でスケールの大きなな演奏」だったからです。

 その後、CDの時代になり何年もたってから、リヒテルの演奏する「熱情」のCDが数種類、発売されたのですが、そのどれもが、
これまで聴いていたLPレコードと演奏が違い、満足できませんでした。あのLP版の演奏はCDではもう聴けないのか・・・と諦めてい
ました。
 それが突然、SACD(スーパー・オーディオCD)版となって発売されるということをアマゾンの通知で知り、すぐに申し込みました。
 今日、そのSACD版が届きました。さっそく聴いてみると私の希望通りLPレコードと同じ演奏でした。

          LPレコード版ジャケット

 LPレコードのジャケットの裏面解説によれは、ソヴィエトで活動していたリヒテルは、「幻のピアニスト」、「ピアノ界の巨人」
と呼ばれ、来日がやっと実現したのが1970年の万博の年、その頃このLPも発売されたとあるので、録音は1970年より少し前
と思われます。場所はプラハで、ライブ録音とのこと。
 その頃は、もちろんアナログ録音ですが、マスターテープの録音がよほど、すばらしい出来映えであったのでしょう。
  このSACD版はピアノの音の粒立ちが鮮やかで、セパレーションも良く、低音が豊かになっていて、今まで聞こえていなかった
音が聞こえて来ます。 まるで今、そこでリヒテルが演奏しているかのようです。
 確かにLPレコードを聴いていた頃と比べるとアンプやスピーカーの性能が格段に上がっていることもありますが、
SACD化されて、リヒテルの表現したかった演奏が、より明確になったといえます。

カップリングは、LPでは「葬送」ですが、SACD版は「テンペスト」他となっています。この「テンペスト」も素晴らしい演奏です。

私のクラシックのCDコレクション400枚、LPレコード700枚の中でも、最も大切な1枚となりました。

リヒテルについて、詳しくは
めいすいの音楽随想「私の好きな演奏家 スビャトスラフ・リヒテル」
をご覧下さい。