新型コロナウイルスの感染が武漢で判明してから約一ヶ月。「食は広州にあり」、「飛ぶものは飛行機以外は何でも食べる。四つ足は、机以外はなんでも食べる」と言われている。2008年に「中国、桂林と陽朔・龍勝棚田の旅」の際にガイドさんからその話を聞いた。武漢の「海鮮市場」で「こうもり」を生で食したことから発症したらしい。生で食べるのは非衛生的で伝染病など発生しやすいという。
中国は、共産党の一党独裁で下部組織は都合の悪いことは隠蔽してしまう。上部機関もそのことが都合悪いとなると、さらに隠蔽することになる。そうしたことが、今回の感染拡大に拍車をかけてしまったようだ。さらに、WHOに圧力をかけて「緊急事態宣言」を遅らせてしまったことも失態だ。
感染者は中国では2万4000人、死者は490人になった。世界各国にも広がっており、日本の33人は最も多いようだが、これから先はどうなるか分からない。
香港大学研究チームによればピークはあと2週間という。さらに中国の5大都市では重慶が5月に感染者のピークを迎え15万人の感染者を出すという。こんなに多いと医療を行うことが困難となるため、ピークをなだらかにしなければならない。
日本では今日、横浜港に寄港しようとしていたクルーズ船ダイヤモンドプリンス号乗客乗員3700人の中に、10人の感染者が陽性と判明し、下船して病院に入院した。残りの乗客・乗員は14日間下船できないということである。
現在、政府は感染を防ぐために水際作戦を実施ているところだが、「湖北省滞在者」というくくりだけでは、間に合いそうもない日が来るようになると思われる。そうなると、医療体制の充実を図っていくことが求められる。
私の住む街、隣の町会では2月の中旬行う予定だった新年の「餅つき大会」を止めることにしたようだ。こういったことが今後も生活圏で起こることが出来るだけ少なくなるよう祈るばかりである。
私も、これからは都会の雑踏に出向かないようにし、夏までは、手洗い励行、健康に十分注意し、免疫性を保てる努力をしていきたい。