武蔵丘陵森林公園の南口エリアには梅林(花木園)があり、約120品種500本があるとのことで、品種の多さは
日本有数だそうです。今日はお昼には晴れという天気予報でしたが、残念ながら曇り青空が見えませんでした。
しかし、紅色・桃・白の梅が斜面に見事な花を咲かせていました。
この梅は「大盃(オオサカヅキ)」という名の紅梅です。
紅色がとても見事です。
この梅は「入日の海」という名で桃色の花ですが、遠くから見ると、まるで桜が咲いているようです。
多くの人が集まって写真を撮ったりしながら、その美しさを楽しんでいました。
この梅は「鶯宿(オウシュク)」という名の白梅です。看板には雅な名の由来が書いてありました。
勅なれば いともかしこし 鶯の 宿はと問はば いかが答へむ
宮殿の立派な梅が枯れてしまった事をとても残念に思った村上天皇は、宮臣に代わりとなる梅を探させ、勅命により、ある屋敷に植えられていた見事な紅梅を献上させました。献上された時、その梅には持ち主の女性がしたためた歌(短冊)が結ばれていました。
歌を書いたのは紀内侍(紀貫之の娘)で、感心された天皇は梅を女性に返し、以後、この梅は、鶯宿梅と呼ばれるようになったそうです。「鶯宿」は、この逸話からつけられた品種です。
なお、鶯宿の梅の実から作った「梅干し」や「梅酒」は美味しくて有名なようです。
この白梅は樹形が良く美しく咲いていましたが、樹種名は分かりませんでした。