マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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元山上千光寺柴燈護摩火渡り

2007年09月02日 10時18分21秒 | 平群町へ
元山上千光寺滝祭の締めくくりは不動明王の前に護摩壇を設えて柴燈大護摩供養。

護摩壇の前にひとりの修験者が現れて弓矢を射る。

東西南北、地、天に向かって矢を放つ。

邪気を祓う弓打ちの所作だ。

そして灯明から火を受けて護摩壇に着火。

またたくまに煙が空高く舞い上がるヒノキの葉の柴灯護摩。

白い煙がもくもくと風に煽られて、炎が燃え盛る。

炎が盛んになると心が休まるといい夏の熱気が吹っ飛ぶ。

燃えついた後は大生三昧(かしょうざんまい)火渡り修行が始まる。

素足で渡る火渡り。

坦々と渡る参加者は特に熱くなかったという。

むしろ身体全体は熱くなるが気持ちがすっきりしたとおっしゃる。

火渡りはすべてのものを焼き尽くす炎。

滝行は水を流し清めるもので、火と水の行は煩悩をぬぐい精神ともに爽やかにするものでご加護を得るという。

(H19. 8. 5 Kiss Digtal N撮影)

元山上千光寺滝祭法要

2007年09月01日 08時08分41秒 | 平群町へ
滝行を終えた一行は一旦同寺に戻ったあと、装束に身を固め法螺貝を先頭に再び鳴川渓谷に向かう。

途中、ゆるぎ地蔵の前に集まりお経を一心に唱えます。

当地はハイキングコースにもなっており、炎天下に行われている沿道の法要にハイカーらはおじゃましましたと通っていく。

法要を終えると再び滝に向かってお練行列。

鳴川の渓谷はほとばしるように滝から水が流れ落ちる。

断崖に彫られた石仏を前に一同は清瀧大権現御法楽のお勤め。

滝祭法要は平成の初め、この石仏群の供養のために始まったもので、無病息災などを祈念されている。

その後、同寺に戻った一行は三十六童子供養会を行う。

(H19. 8. 5 Kiss Digtal N撮影)