マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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八阪神社華鎮祭

2008年04月01日 07時43分43秒 | 田原本町へ
村人の無病息災を祈り、疫病がはびこらんようにと弓矢で打つ的打ち行事はケイチンと呼称するところが多い。

田原本町阪手北に鎮座する八阪神社での的打ちは、華鎮祭と書いてケイチンサイと呼んでいる。

五穀豊穣を祈り、安寧の年でありますようにと願う正月行事のひとつ。

古来より、同神社に関わりある村屋神社の宮司を迎えて華鎮祭神事が執り行われる。

座前に的、祭壇に神饌、邪気を祓う梅の木の弓や女竹の矢を供える。

筵を敷いた座に人身御供とされる藁束を並べた座布団に宮司が着座する。

傍らには牛玉宝印を書した柳の木。

華鎮の祝詞奏上を終えると巻物を広げ、古来から伝わる華鎮祭文を詠みあげる。

そして、矢を天、東西南北、地、最後に的へと向けて射る。

そのあと、若者五人組は北側に設えた矢打ち門から九本ずつ、遙か向こうの的を目がけて射出する。

本来は20日であったが近年は第四日曜日に移行されたことから、近隣の鏡作神社でのおんだ祭を見終えた人らが流れるようにやって来るようだ。

(H20. 2.24 Kiss Digtal N撮影)