マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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長尾神社おんだ祭

2008年04月08日 07時55分53秒 | 葛城市へ
葛城市當麻町長尾の鎮座する長尾神社の御田植祭は毎年3月4日に行われる。

午後、拝殿前に大きな桶の御供モチにお神酒などの神饌、傍には牛面と杉苗が供えられる。

そして、祈年祭を参拝した氏子、早乙女を演じる小学生や大勢の参拝者らは境内に設えた四方竹に囲まれた田んぼに集まってくる。

田植えの所作は厄年を迎えた氏子四人が演じる。

田男がスキで畦を切り、クワで丹念に畦を整えていく。

次に牛男二人は、牛面を被り胴衣を着け牛に扮する。

牛はカラスキを引っ張り時計回りに一周して耕す。

さらに一周、マンガンを引いて田を整え、田男は籾種を蒔き種蒔きの所作で終える。

長尾のお田植えの特徴は、そのあとに始まる。

一旦、幕に引っ込んだ牛が現れて田んぼを暴れ回るのだ。

昔は境内の外まで暴れ回ったが、今はおとなしくなったもんだという。

そして、最後は早乙女の手によって丁寧に松葉苗を植えていく。

六年生が担う早乙女たち、校外学習で参加できなかったので、今年は小学五年生たちの出番となった。

(H20. 3. 4 Kiss Digtal N撮影)