マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

和爾坐赤阪比古神社八朔祭

2008年10月11日 06時57分54秒 | 天理市へ
八朔は旧暦八月の一日(朔日:ついたち)で、穀物の収穫期にあたり氏神さんに五穀豊穣などを祈願する日。

現在は九月一日に営まれるところが多い。

天理市和爾町に鎮座する和爾坐赤阪比古神社では大老と呼ばれる宮座二十人衆が集まって祭祀されます。

一番若い方でも七十歳を越えるという二十人衆は引退宣言されるまで座衆として活動されるのだが、いざ引退となれば一週間以内に招集がかかり、衆待ちであった人が座入りされます。

そのときは座を設けて座入り宣言をしなければならんのじゃと仰る座衆。

一同が揃うと神殿の前に椅子を設けた席に着きます。

スルメ。コンブ、山盛りの塩に洗米とダイコン。

拝殿には左側は海の産物で右側は里の産物と決まっている神饌を供え、一老さんが拝礼、祓えの儀、祝詞奏上などの神事を行います。

台風が来ないようにと祈る八朔の祭礼は、夏の終わりのけじめだといい、大老会が集まる楽しみの場でもあるんだとパック膳を食べお神酒を飲んでなごやかなひとときを過ごされます。

(H20. 9. 1 Kiss Digtal N撮影)