マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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高原山の神神社

2008年10月25日 07時02分09秒 | 楽しみにしておこうっと
川上村の高原を訪れた。

福源寺での春の大祭のお礼訪問だ。

高原は盆のちゃんごかごや秋祭りに訪れている。

祭り話に花が咲く。

今日は何の日といえばイモ名月の日。

昔はこどももようけおってイモもらいに行ったと思い出話。

サツマイモを作っている家ではそれを供えたというが10年ほど前からやらなくなったという。

栽培してもサルやイノシシに荒らされてでけんようになったそうだ。

そういや旧暦10月13日には近所の子どもらにお菓子を配ってたマメ名月もしていたというがこれもなくなった。

サルは家の前で家人が中へ入るのを見とるんや。

スイカ、トウモロコシなんかを狙っているんやという。

近年はドングリが豊作なので出現は少なくなったそうだ。

高原にはそれら以外に、盆の翌日にはもっとたいそうな祭りがあるんだとYさんはいう。

「ドウコウ」と呼ばれる祭りで高原村史にも載ってたやろといわれた。

えっ、「ドウコウ」ってありましたかと尋ねるとページをめくってこれだという「蔵王講祭」。

読んだことはあるが、迂闊にも取材メモのなかには入れてなかった。

8月16日の夕刻、開かずの蔵と呼ばれる宝蔵庫に集まって巻物などをだして権現さんの供養をするという。

翌日17日は朝から当屋の寄付もらいからはじまり夜遅くまで延々と続く村の祭礼は二日がかりだ。

さらには山の神の祭りもあるという。

元々は11月7日、1月7日、6月7日と三日あった山の神祭。

たいそうになってきたことから水神さんの祭礼を兼ねて6月だけになったそうだ。

ここから先、2kmほど上流にいったところに二百年杉に囲まれた山の神神社がある。

朝7時半、お神酒に焼き魚を供えて神事が行われる。

そのあとは搗いたモチを撒く御供撒き。

楽しみがふたつになった。

(H20. 9.14 SB912SH撮影)