マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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矢田郷の講について

2009年07月07日 08時06分27秒 | 大和郡山市へ
Nさんが卒業された婦人会では今でも観音講が中村や北村で行われている。

毎月17日は観音さんの日やいうて観音さんの掛け軸を掲げ、お参りして西国三十三のご詠歌を唱える。

北村では会所の集会所で中村は講の当番の家で行われている。

お通夜にご詠歌をするんで毎月は練習の場でもあるそうだ。

念仏講は男性のもんやったけど今はしていない。

イノリの日は決算やったという。

(H21. 5. 1 Kiss Digtal N撮影)

矢田郷の苗代の神さん

2009年07月07日 07時58分17秒 | 大和郡山市へ
大和郡山市矢田町に鎮座する矢田坐久志玉比古神社矢田郷の宮座衆のひとつである中村地区のNさんは毎年4月の中頃に260枚の苗床を作られている。

1月8日の綱掛けで授かってきたお札を大切に神棚に供えていた。

そのお札(久志玉比古大明神の牛玉宝印)は苗床を作ったときに苗代の神さんやいうてお花とともに苗代の角に挿している。

ウルシ棒で挿したらいいんやけどと言いながら杉の棒にしているそうだ。

田植えは5月末から6月初旬にかけてされているが、雨が降ったら早い目に田植えを済ませるという。

田んぼの水は子どもの森にある峠池から引いている。

昭和30年代まで平野部で見られた預け牛、借り牛の制度はなく、牛は大切な家族の一員やいうて、家のなかに牛小屋があって生活を一年中共に暮らしていた。

冬になれば山のシバ刈りの運搬もしてくれたし随分と活躍してくれたわと懐かしそうに話される。

(H21. 5. 1 Kiss Digtal N撮影)