マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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続、池ノ内町の牛の宮参り

2009年07月12日 07時33分52秒 | 大和郡山市へ
かつてしんこ団子は施主の家で夜中から作っていた。

コメ4に対してモチゴメ1を加えて団子に粘りをだした。

コメはカラウスではたいてコメ粉にして、フルイにかけさらに細かくした。

それを練ってにぎり棒の形にしたものを蒸し器の底にモチゴメを敷いた上に数本ずつ立てて蒸した。

一方では餡を作る。

ほうらくで煎ったソラマメは釜で炊いて、できあがったら砂糖をまぶして餡にした。

蒸してできたにぎり棒の団子は少しヒモ状にして5cm程度に切り、ソラマメ餡で包んでできあがる。

現在のしんこ団子はお店に頼んで作ってもらっている。

にぎり棒の形は昔のままだが餡はアズキに変わった。

(H21. 5. 5 Kiss Digtal N撮影)

池ノ内町の牛の宮参り

2009年07月12日 07時29分28秒 | 大和郡山市へ
道中は誰にも会ってはいけない、遭遇しても話してはいけないと牛の宮塚に向かう池ノ内町の牛の宮参りはまだ陽が昇らない真っ暗な時間帯に行われている。

その年に満15歳になる男児は施主の親とともに牛の宮に参って明日から農業に勤めますと宣言する。

37年前に勤めた親が子ども時代だったころは5月4日だった。

池ノ内の子どもはしんこ団子があるし、元服の日なのでマイク放送があって昼から学校を休みにしてもらっていたという。

お参りを済ませた子どもは地区にしんこ団子を配っていた。

そのモチを先生にもあげたら喜んでいたと回顧される施主さん。

それから数年後には諸事情で子供の日の祭日に行われるようになった。

お参りを済ませた当日の昼前、村の改善構造センターでしんこ団子の接待が行われている。

事前に子供会に呼びかけたり、マイク放送してセンターに子どもが集まってくるようにしている。

センターの座敷には来年対象の子どもや数年先の子どもも来ている。

早速団子をお皿に盛ってもらっていただく。

年少から小学6年生まで今年の子ども対象者は12人。

センターに来られなかった子にはしんこ団子を配っていく大人の仲間入りした子ども。

昔は池堤の土固めの人足となって村の行事に参加してたんじゃと老婦人は仰った。

(H21. 5. 5 Kiss Digtal N撮影)