マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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ちゃんちゃん祭奉納の所作

2010年05月08日 08時05分01秒 | 天理市へ
献供、賜りを終えると粽撒きが行われる。

そのころは会食を済ませた座もお開きで、粽撒きに人が群がる。

その間、2基の神輿の周りを三周半回る龍の口舞いが奉納されている。

お旅所の祭典はこれで終わりとはいかない。



頭人児らは神職の前に集まって祓えの儀式。

そして始まった新泉の所作。

翁に扮する者が前に出る。

円形の笠を前に差し出し、鋤を持って田を耕す所作をする。



農耕のお田植え所作であろう。

その後、新泉の氏子は一握りずつ樫の葉を手に持って一斉に頭上に放り投げる。

翁の舞と称される奉納所作だ。



新泉の「翁の舞」はほぼ同じ人が演じているそうだ。

平成19年は頭屋が演じたというが、演者は村中で適宜決められるようだ。

鋤で溝を掘る仕草をしてから樫の葉(前日ぐらいに採取)を撒く。

これを中山のお旅所と還幸後に行われる。

この所作をしなければ祭りは終わらないのである。



お旅所祭を終えた一行は神幸渡御と同じ隊列を組んで再び本社へ戻っていく。

(H22. 4. 1 Kiss Digtal N撮影)