マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

入院24日目

2015年08月04日 14時15分29秒 | むびょうそくさい
この日も朝から看護師さん数人がかりで下半身の身体拭き。

手術後はオムツをしている。

オムツを広げてそこにある下半身。

綺麗に拭きとってくださる。

ありがたいことである。

オムツはいつでも大便ができるようにしているのだが、まだもよおさない。

酸素吸入量は「4」。

手術前よりも多めの量である。

麻酔剤、薬剤を投入していた点滴の一部が外された。

一挙にすべてを外すのではなく、残りは明日にするらしい。

この日はICU室の移動があった。

ナース室に近い方に移った。

ベッドごと移動したのか、ストレッチャーに乗せ換えて移動したのか覚えていない。

この日より心臓リハビリが始まった。

肩こりのもみもみが嬉しい。

今日はこれだけにしておこう。

昨日より出現し出した幻影はこの日も続く。

しかも同じ映像だから困ったものだ。

綺麗な風景であれば気持ちよく眠れるがそうはいかない。

この日は造影チューブも抜かれた。

睡眠薬を飲んで寝る。

これがなければ幻影に悩まされるが、薬の効き目はたしかでぐっすり眠ることができる。

ただ、寝ているときには肺辺りがゴロゴロ唸る。

痰がでかかるので、大きな口を開けて、がぁーっと声を出した。

痰はにごりの白色。

テイッシュペーパーに吐きだして包む。

丸めてゴミ袋に捨てる。

この晩は何事もないように思えたがそうではなかった。

どこからともなく音楽が聞こえてくるのだ。

耳を澄ませば・・演歌だ。

女性歌手が歌う演歌に違いない。

聞こえ出したのは夜10時前だった。

何故に時間が判るのか。

ここはナース室の真ん前。

掛けてある時計で時間が判る。

さて、どこが発生源なのだろうか。

看護師さんの動きから推定してみた。

結果に間違いはないだろうと思って看護師さんに尋ねた。

間違いはなかったのだ。

手術をした患者が持ち込んだカセットテープから流れる演歌であったのだ。

夜11時を過ぎても音楽が鳴っている。

ICU室には消灯時間はない。

夜はカーテンを閉めるだけだ。

音は当然ながら隣室まで聞こえる。

看護師さんにお願いだから消してほしいと伝えた。

それからすぐに音は消えた。

トイレの喫煙者も驚いたが、ICU室での演歌にはまいった。

自己中心的な人が公共(と、私は思っている)の病院建物内で欲望を満たす。

マナー以前の人が現実にいたことに驚愕を覚える。

(H27. 8. 3 記)