マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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伊豆七条子守神社・牛頭神社新嘗祭

2015年08月29日 09時20分53秒 | 大和郡山市へ
櫟枝町の新穀感謝祭を終えた神職はやや離れた隣村の伊豆七条町に出向いていた。

奈良県図書情報館所蔵の『昭和11年祭祀並宮座調』によれば櫟枝町には宮座は「なし」と書かれていた。

伊豆七条町も同じく「宮座の記載はなし」である。

伊豆七条町の神社行事はこれまで牛頭神社で行われる昔ヨイミヤとも呼ばれるムカシヨミヤマツリ頭屋を取材したことがる。

勝福寺の行事では尼講による朔日参り春の彼岸に村行事の施餓鬼もある。

馴染みの人も何人かいる伊豆七条町では大晦日に子供たちが各戸を廻るフクマル行事もある。

いつもお世話になっている神職を追っかけて伊豆七条町に着いたときは神事が始まったばかりの子守神社に村人たちが参集されていた。

神事は開式、修祓の儀、開扉、献饌、祝詞奏上、玉串奉奠、撤饌、閉扉、宮司一拝、閉式である。

式典の途中に一同が拝礼をする。

頭を下げたのは天照皇大神宮のご神号だ。



ご神号は「皇大神宮禰宜天見通命裔荒木田神主謹書」とある。



ダイコン、ニンジン、ホーレンソウ、ミカンにカマボコを盛った御供は天照皇大神宮の掛軸下にもあった。

御供を下げて伊豆七条町の西南の地に向かう。



氏子一同は式典道具や御供をもって牛頭神社に向かうのだ。

牛頭神社は「テンノオサン」とも呼んでいるもう一つの神社は小高い丘の上に鎮座する。



子守神社と同じように神事が行われる。

お神酒はいずれも葛城酒造のにごり酒である。

鎮座地には八王子神社もある。



ここでも拝礼された一同は勝福寺でもある会所へ行く。



御供下げしたカマボコを肴ににごり酒をよばれる直会が始まった。

(H26.11.30 EOS40D撮影)