下見から9日後は野遊び自然観察会の本番。
下見と同じ県立大和民俗公園~矢田丘陵~滝寺廃寺~矢田山遊びの森~東明寺コースを観察する。
スタッフを入れて総勢14人。
保護者会家族は1組(4人)になった。
少ないがいつもの通りに大和郡山市立少年自然の家のロビーで受付をする。
この日は雲ひとつない天晴れの日。
風もなく穏やかな日は清々しい。
県立大和民俗公園の西入口より入園する。
いつものコースである。
正面には萱葺き民家が見えてくる。
手前が旧都祁村針にあった旧八重川家(平成4年移築)で、奥は旧室生村黒岩の旧岩本家(昭和54年移築)だ。
萱葺き屋根が美しく見惚れる。
葉が落ちた枝垂れ桜の並木、旧室生村上笠間の旧松井家(昭和62年移築)を通りすぎて吉野町吉野山旧前坊家(昭和63年移築)も拝見する。
ここら辺りでは若い芽がたくさん発芽していた。
シラカシの芽である。
昨年に落ちたタネが生長して芽がでた。
林立するシラカシの芽は大量にあるが、すべてが成長するわけではない。
なんらかの事象で親木の生長がとまる。
そのときになってこうした芽のいずれかが育つ。
シラカシの芽がたくさんあるのは保険をかけているようなものだ。
これより向かう先の矢田山遊びの森・子ども交流館まではトイレがない。
早めに用を足しておくトイレ休憩は児童広場。
いつもそうしている。
その場には高くそびえるメタセコイア(スギ科もしくはヒノキ科)がある。
下見では葉っぱの色は緑色だった。
9日間も経てば葉は黄色くなっていた。
ただよくよく見れば上の方はまだ緑色が残っている。
徐々に上がっていく紅葉色素の変化である。
この時期ともなれば松ぼっくりが落ちていると思われ、一部落葉した地面を探してみる。
あるあるである。
メタセコイアのタネは行燈提灯のような形の珠果。
一枚一枚のタネが集まった姿だ。
種子を庭に植えたらたいへんなことになってしまう。
児童広場から眺望する田園。
下見の際にも拝見したイネカケがある。
変化が見られないことから藁干しだと思う。
公園内にも紅葉が見られる。
赤い実が弾けていたトベラ。
下見のときよりも増えていた。
公園を抜けて矢田丘陵を目指す。
田畑の道を行く。
葉っぱの下に隠れていたサトキマダラヒカゲ。
じっとしている。
年越しをするのだろうか。
下見のときには強風で煽られて撮れなかったアキノキリンソウ。
秋の野の花でいちばんのお気に入り。
ツリガネニンジン、アキノタムラソウも薄い紫色。
リンドウはもう少しで濃くなる。
下草刈りもされずにセンブリも残っていた。
下見の日の最高気温は14度だった。
この日はうってかわって20度。
着こんでいたセーターは脱ぎたくなる暑さだった。
野の鳥が鳴いていた。
枝に留っている鳥もいれば、飛んでいた鳥もいる。
カワラヒワ、ヒヨドリ、モズ、シジュウカラだ。
こんなときはタカも飛んでくれればいいのにと話していたら、ほんまもんが飛んできた。
最初はカラスのように思えたタカはノスリ。
矢田山の上昇気流にのって高く舞いあがる。
上空に飛んでいったかと思えば旋回もしている。
肉眼でもはっきり見えたノスリであるがカメラレンズでは届かない。
カシラダカが枝に留っていた。
双眼鏡ではっきり見えた。
カシラダカはそこから歩いたところの樹木にも飛んできた。
久しぶりに拝見したアリジゴク。
農小屋下に住みついている。
アオサギが飛んだ場に聞き慣れない野の鳥の囀りが聞こえてきた。
林のなかにいるのだろうか。
耳を澄ませてじっと待つ。
囀りの主はおそらくルリビタキ。
高山から下りてきたのだろう。
そんな鳴き声を聞いていた地にはモチツツジの花が咲いていた。
不時花開(狂い咲き)・季節外れの返り花。
蕾も多い。もしかとしたら穏やかな気温が数日間続き、春の気温と勘違いしたのであろうか・・・。
ここからは鬱蒼とした森林に入る。
下見の際にも見た大きな塊の白いキノコ。
サルノコシカケではないように思えるが名前は判らない。
暗がりだった山道に花後のコクラン。
葉の姿で判る。
かつてされていたと思われる行場がある谷川を山道に沿って遡る。
倒木に密生しているキノコ。
9日前の下見では小さな姿のシメジだったが、この日はぐんと大きく傘を広げていた。
立派に生長したシメジであるが腐った匂い。
食べられそうにもない。
県指定の史跡である磨崖仏がある滝寺廃寺でひと休み。
ここまでは急坂。
これより先も急坂。
汗をかく山道である。
登りきったところにクチベニタケが見られると思っていたが、今年は一つもない。
赤い実をつけたヒヨドリジョウゴの傍にあったテイカカズラ。
春は香り高い白い花をみせてくれる。
そのテイカカズラが種子をつけた。
莢の形は想像もできないヤジロベエだ。
どういう変化があってこのような形になるのか。
植物の生態は興味いっぱいで面白い。
片方の莢がねじれていた。
パクッと広がる莢。
内部には横たわるように種子が入っている。
取り出した状態ではまだ湿り気がある。
乾けばパラシュートのような傘になって広がりフワフワと空中に浮かぶ。
矢田山遊びの森には二つの池がある。
池の名は峠池。
北側が上池で南側が下池。
その下池の土手堤がたいへんな状態になっている。
イノシシが土中のミミズなんか探して穴ボコだらけ。
イノシシアラシの無残な状態である。
アラシは土手のみならず植樹した場も荒らしていた。
しばらく歩けば樹木を伐採していた。
伐り口の状態は真新しい。
最近になって伐ったようである。
一部分をアップしてみた。
茶っぽい色の部分はナララケ菌の被害を受けたところ。
粉っぽく白い部分は若干腐り始めているようだ。
部分の匂いは嗅がなかった。
もう少し歩けばここも伐採した樹木の根本がある。
下見の際に確認したナラ木。
砂みたいなものが上がっていた。
ナラタケ菌にやられた高木はすべての葉が枯れていた。
いずれ倒木するであろうと思われた木は遊歩道にあった。
歩く人に突然襲いかかる危険状態であった。
その状況を伝えた子ども交流館は伐採の手配をされたのである。
伐り倒された根本。
気持ち悪いほどの根腐れ状態が判るだろうか。
食事の場を借りた子ども交流館。
職員が云うには17日に済ませたと云う。
早めの対応に安堵する。
交流館には8月末のニュースで取りあげられているカエンタケの写真が掲示されている。
生駒山麓で発見されたカエンタケ。
テレビニュースが報道するコメンターはオドロオドロ恐ろしい。
触っただけで火傷するとか・・・。
食事を済ませて東明寺を目指す。
矢田山遊びの森には芝生広場がある。
そこには自転車が走行した轍跡が何十本もある。
なだらかな丘陵地を何回も登っては下っているようだ。
たしか芝生広場内は乗り入れ禁止であったと思うのだが・・・。
この辺りもイノシシアラシの痕跡がある。
惨たらしい現状を伝えるが、対策はあるのだろうか。
その広場にはムラサキシキブとよく似たヤブムラサキがある。
実の色、つき方は同じ。
いずれも食べてみれば甘い。
若干美味しいと思われたのはムラサキシキブだが、はっきりと認識できるのが葉の裏。
手で撫でるように触ってみる。
ウラ毛の触感がはっきり判るのがムラサキシキブ。
ヤブムラサキはどちらかといえばツルツルだ。
広場を離れて山道を下る。
下見同様にツチグリは見当たらない。
下見の際に見つけたロクショウタケは僅かに色が変化していた。
その近くにあったやや小型のまん丸いキノコ。
ショウロのように見えるが、これは食用にならないコツブタケ。
半分に割って中身を拝見する。
不気味な感じだ。
さらに下っていった。
下見のときよりも輝きが鮮明になった真言宗派の鍋蔵山東明寺のモミジ色。
真っ赤に染まる情景にただただ佇む。
9日前の下見のときはまだ緑色だったモミジも真っ赤になった。
手前に挿し込む光を浴びた常緑樹の葉を透かして撮ってみた。
どの角度から撮ればいいのか少しずつ移動する。
全面真っ赤も良いが、萌黄色になった桐の葉を僅かに入れてみた。
本堂より見下ろした寺門。
周りはすっかり紅葉仕立て。
覆いかぶさるようになっていた。
階段下の境内はうってかわって荒れ放題。
荒らしたのはイノシシである。
なんとも手の施しようもないくらいに荒らしていた。
下って落ちていたカヤの実を拝見する。
触ってみたらねちゃっねちゃだった。
その下にたくさんの赤い実をつけたヒヨドリジョウゴがあった。
陽に照らされて美しくも美味しくも思える赤い色が輝いていた。
一見、美味しそうに見えるが、食べられないヒヨドリジョウゴである。
さらに下ってビナンカズラ。
それほど赤身は帯びていない。
もう少し下った地に花後のキチジョウソウがあった。
暗がりの場では撮るのが難しい。
この日はキチジョウソウを撮るがためにストロボを持参した。
花後であるが美しさを感じた。
またまた下って太い竹にからみつくムカゴを発見する。
人の手が入らないように垣根で保護している。
さらに下ってハダ架けのマメ干しを見る。
下見のときよりも半分になっていた。
おそらく自宅へ持ち帰り豆オトシをされたのであろう。
もう少し下った三の矢塚付近に立つススキ。
三本足に組んだ竹に藁を干す。
出発地はもうすぐだ。
帰路に見つけた赤い実はトキリマメ。
日差しがキツイこの日。
色合いは下見よりも濃くなっていた。
カマツカの赤い実を拝見して戻った。
エナガが喧しく飛び交うし、コゲラが鳴きながら飛ぶ姿も見たこの日の観察会。
気温は20度に達していた。
出発地点に戻って万歩計を見れば9000歩であった。
同じコースを歩いてきたのに下見のときは8400歩。
600歩も増えたのは何故だ。
たぶんにキチジョウソウである。
(H26.11.22 EOS40D撮影)
下見と同じ県立大和民俗公園~矢田丘陵~滝寺廃寺~矢田山遊びの森~東明寺コースを観察する。
スタッフを入れて総勢14人。
保護者会家族は1組(4人)になった。
少ないがいつもの通りに大和郡山市立少年自然の家のロビーで受付をする。
この日は雲ひとつない天晴れの日。
風もなく穏やかな日は清々しい。
県立大和民俗公園の西入口より入園する。
いつものコースである。
正面には萱葺き民家が見えてくる。
手前が旧都祁村針にあった旧八重川家(平成4年移築)で、奥は旧室生村黒岩の旧岩本家(昭和54年移築)だ。
萱葺き屋根が美しく見惚れる。
葉が落ちた枝垂れ桜の並木、旧室生村上笠間の旧松井家(昭和62年移築)を通りすぎて吉野町吉野山旧前坊家(昭和63年移築)も拝見する。
ここら辺りでは若い芽がたくさん発芽していた。
シラカシの芽である。
昨年に落ちたタネが生長して芽がでた。
林立するシラカシの芽は大量にあるが、すべてが成長するわけではない。
なんらかの事象で親木の生長がとまる。
そのときになってこうした芽のいずれかが育つ。
シラカシの芽がたくさんあるのは保険をかけているようなものだ。
これより向かう先の矢田山遊びの森・子ども交流館まではトイレがない。
早めに用を足しておくトイレ休憩は児童広場。
いつもそうしている。
その場には高くそびえるメタセコイア(スギ科もしくはヒノキ科)がある。
下見では葉っぱの色は緑色だった。
9日間も経てば葉は黄色くなっていた。
ただよくよく見れば上の方はまだ緑色が残っている。
徐々に上がっていく紅葉色素の変化である。
この時期ともなれば松ぼっくりが落ちていると思われ、一部落葉した地面を探してみる。
あるあるである。
メタセコイアのタネは行燈提灯のような形の珠果。
一枚一枚のタネが集まった姿だ。
種子を庭に植えたらたいへんなことになってしまう。
児童広場から眺望する田園。
下見の際にも拝見したイネカケがある。
変化が見られないことから藁干しだと思う。
公園内にも紅葉が見られる。
赤い実が弾けていたトベラ。
下見のときよりも増えていた。
公園を抜けて矢田丘陵を目指す。
田畑の道を行く。
葉っぱの下に隠れていたサトキマダラヒカゲ。
じっとしている。
年越しをするのだろうか。
下見のときには強風で煽られて撮れなかったアキノキリンソウ。
秋の野の花でいちばんのお気に入り。
ツリガネニンジン、アキノタムラソウも薄い紫色。
リンドウはもう少しで濃くなる。
下草刈りもされずにセンブリも残っていた。
下見の日の最高気温は14度だった。
この日はうってかわって20度。
着こんでいたセーターは脱ぎたくなる暑さだった。
野の鳥が鳴いていた。
枝に留っている鳥もいれば、飛んでいた鳥もいる。
カワラヒワ、ヒヨドリ、モズ、シジュウカラだ。
こんなときはタカも飛んでくれればいいのにと話していたら、ほんまもんが飛んできた。
最初はカラスのように思えたタカはノスリ。
矢田山の上昇気流にのって高く舞いあがる。
上空に飛んでいったかと思えば旋回もしている。
肉眼でもはっきり見えたノスリであるがカメラレンズでは届かない。
カシラダカが枝に留っていた。
双眼鏡ではっきり見えた。
カシラダカはそこから歩いたところの樹木にも飛んできた。
久しぶりに拝見したアリジゴク。
農小屋下に住みついている。
アオサギが飛んだ場に聞き慣れない野の鳥の囀りが聞こえてきた。
林のなかにいるのだろうか。
耳を澄ませてじっと待つ。
囀りの主はおそらくルリビタキ。
高山から下りてきたのだろう。
そんな鳴き声を聞いていた地にはモチツツジの花が咲いていた。
不時花開(狂い咲き)・季節外れの返り花。
蕾も多い。もしかとしたら穏やかな気温が数日間続き、春の気温と勘違いしたのであろうか・・・。
ここからは鬱蒼とした森林に入る。
下見の際にも見た大きな塊の白いキノコ。
サルノコシカケではないように思えるが名前は判らない。
暗がりだった山道に花後のコクラン。
葉の姿で判る。
かつてされていたと思われる行場がある谷川を山道に沿って遡る。
倒木に密生しているキノコ。
9日前の下見では小さな姿のシメジだったが、この日はぐんと大きく傘を広げていた。
立派に生長したシメジであるが腐った匂い。
食べられそうにもない。
県指定の史跡である磨崖仏がある滝寺廃寺でひと休み。
ここまでは急坂。
これより先も急坂。
汗をかく山道である。
登りきったところにクチベニタケが見られると思っていたが、今年は一つもない。
赤い実をつけたヒヨドリジョウゴの傍にあったテイカカズラ。
春は香り高い白い花をみせてくれる。
そのテイカカズラが種子をつけた。
莢の形は想像もできないヤジロベエだ。
どういう変化があってこのような形になるのか。
植物の生態は興味いっぱいで面白い。
片方の莢がねじれていた。
パクッと広がる莢。
内部には横たわるように種子が入っている。
取り出した状態ではまだ湿り気がある。
乾けばパラシュートのような傘になって広がりフワフワと空中に浮かぶ。
矢田山遊びの森には二つの池がある。
池の名は峠池。
北側が上池で南側が下池。
その下池の土手堤がたいへんな状態になっている。
イノシシが土中のミミズなんか探して穴ボコだらけ。
イノシシアラシの無残な状態である。
アラシは土手のみならず植樹した場も荒らしていた。
しばらく歩けば樹木を伐採していた。
伐り口の状態は真新しい。
最近になって伐ったようである。
一部分をアップしてみた。
茶っぽい色の部分はナララケ菌の被害を受けたところ。
粉っぽく白い部分は若干腐り始めているようだ。
部分の匂いは嗅がなかった。
もう少し歩けばここも伐採した樹木の根本がある。
下見の際に確認したナラ木。
砂みたいなものが上がっていた。
ナラタケ菌にやられた高木はすべての葉が枯れていた。
いずれ倒木するであろうと思われた木は遊歩道にあった。
歩く人に突然襲いかかる危険状態であった。
その状況を伝えた子ども交流館は伐採の手配をされたのである。
伐り倒された根本。
気持ち悪いほどの根腐れ状態が判るだろうか。
食事の場を借りた子ども交流館。
職員が云うには17日に済ませたと云う。
早めの対応に安堵する。
交流館には8月末のニュースで取りあげられているカエンタケの写真が掲示されている。
生駒山麓で発見されたカエンタケ。
テレビニュースが報道するコメンターはオドロオドロ恐ろしい。
触っただけで火傷するとか・・・。
食事を済ませて東明寺を目指す。
矢田山遊びの森には芝生広場がある。
そこには自転車が走行した轍跡が何十本もある。
なだらかな丘陵地を何回も登っては下っているようだ。
たしか芝生広場内は乗り入れ禁止であったと思うのだが・・・。
この辺りもイノシシアラシの痕跡がある。
惨たらしい現状を伝えるが、対策はあるのだろうか。
その広場にはムラサキシキブとよく似たヤブムラサキがある。
実の色、つき方は同じ。
いずれも食べてみれば甘い。
若干美味しいと思われたのはムラサキシキブだが、はっきりと認識できるのが葉の裏。
手で撫でるように触ってみる。
ウラ毛の触感がはっきり判るのがムラサキシキブ。
ヤブムラサキはどちらかといえばツルツルだ。
広場を離れて山道を下る。
下見同様にツチグリは見当たらない。
下見の際に見つけたロクショウタケは僅かに色が変化していた。
その近くにあったやや小型のまん丸いキノコ。
ショウロのように見えるが、これは食用にならないコツブタケ。
半分に割って中身を拝見する。
不気味な感じだ。
さらに下っていった。
下見のときよりも輝きが鮮明になった真言宗派の鍋蔵山東明寺のモミジ色。
真っ赤に染まる情景にただただ佇む。
9日前の下見のときはまだ緑色だったモミジも真っ赤になった。
手前に挿し込む光を浴びた常緑樹の葉を透かして撮ってみた。
どの角度から撮ればいいのか少しずつ移動する。
全面真っ赤も良いが、萌黄色になった桐の葉を僅かに入れてみた。
本堂より見下ろした寺門。
周りはすっかり紅葉仕立て。
覆いかぶさるようになっていた。
階段下の境内はうってかわって荒れ放題。
荒らしたのはイノシシである。
なんとも手の施しようもないくらいに荒らしていた。
下って落ちていたカヤの実を拝見する。
触ってみたらねちゃっねちゃだった。
その下にたくさんの赤い実をつけたヒヨドリジョウゴがあった。
陽に照らされて美しくも美味しくも思える赤い色が輝いていた。
一見、美味しそうに見えるが、食べられないヒヨドリジョウゴである。
さらに下ってビナンカズラ。
それほど赤身は帯びていない。
もう少し下った地に花後のキチジョウソウがあった。
暗がりの場では撮るのが難しい。
この日はキチジョウソウを撮るがためにストロボを持参した。
花後であるが美しさを感じた。
またまた下って太い竹にからみつくムカゴを発見する。
人の手が入らないように垣根で保護している。
さらに下ってハダ架けのマメ干しを見る。
下見のときよりも半分になっていた。
おそらく自宅へ持ち帰り豆オトシをされたのであろう。
もう少し下った三の矢塚付近に立つススキ。
三本足に組んだ竹に藁を干す。
出発地はもうすぐだ。
帰路に見つけた赤い実はトキリマメ。
日差しがキツイこの日。
色合いは下見よりも濃くなっていた。
カマツカの赤い実を拝見して戻った。
エナガが喧しく飛び交うし、コゲラが鳴きながら飛ぶ姿も見たこの日の観察会。
気温は20度に達していた。
出発地点に戻って万歩計を見れば9000歩であった。
同じコースを歩いてきたのに下見のときは8400歩。
600歩も増えたのは何故だ。
たぶんにキチジョウソウである。
(H26.11.22 EOS40D撮影)