この日から3日間の記録は事後に思い出しながら記述したものだ。
ケータイの持込は当然ながら、ない。
映像はなくとも記憶を頼りに記録しておく。
目が覚めたのは朝5時。
場はICU室だった。
手術は無事に済んだというが、まだ意識はもうろう状態。
そんな状態だが、早速、手術の汚れを落とす身体拭きがあった。
看護師さんなのか、介護福祉士さんなのか判らないが、数人がかりで拭いてくれる。
朝7時、面会に来たかーさんとおふくろはICU室に案内されて入室した。
ほっとした顔は判るが、声が出ない。
口にはフルヘイスマスクの酸素吸入器がある。
口は開けても声はまったく出ない。
頷くのが精いっぱいだ。
そんな姿を見たおふくろは寂しい顔をしていた。
対面はそれだけだ。
会話もできないから早くICU室から出ていってほしいと思った。
辛い姿を見てもらっても悲しくなるだけだ。
声が出ないから担当の看護師さんとも会話はできない。
看護師の質問に答えるには文字を書くしかない。
空中に書こうとしたが文字は判らない。
手のひらを広げてくれた看護師さん。
そこに指をなぞって一文字ずつのひらがなで伝えた。
場合によってはカタカナも書いた。
看護師さんは入れ替わりたち替わり。
その都度、手のひらに文字をなぞって会話した。
笑顔で答えた看護師さんの顔は忘れない。
9時、レントゲン撮影があった。
ベッドで寝たままの状態で撮影する。
その際、背中に何らかの板を挿入したようだ。
昼も午後も時間がまったく判らない。
昼と思っても朝のうちだったりする。
時間間隔がまったくない。
意識は完全に戻っていない状態だと思った。
夜、溜まっていた痰の排出をする。
ぜいぜいと息を吐き続けると咳が起って痰がでる。
それを呼吸器管にチューブを入れて吸い込む。
ぜいぜいしながら何度も吐きだす。
これが辛いのだ。
繰り返すこと3回。
「たくさん出ましたよ」と看護師さんが伝える。
ストロー付きのカップに冷たい水を入れてもらった。
寝ている状態でも飲める。
(H27. 8. 1 記)
ケータイの持込は当然ながら、ない。
映像はなくとも記憶を頼りに記録しておく。
目が覚めたのは朝5時。
場はICU室だった。
手術は無事に済んだというが、まだ意識はもうろう状態。
そんな状態だが、早速、手術の汚れを落とす身体拭きがあった。
看護師さんなのか、介護福祉士さんなのか判らないが、数人がかりで拭いてくれる。
朝7時、面会に来たかーさんとおふくろはICU室に案内されて入室した。
ほっとした顔は判るが、声が出ない。
口にはフルヘイスマスクの酸素吸入器がある。
口は開けても声はまったく出ない。
頷くのが精いっぱいだ。
そんな姿を見たおふくろは寂しい顔をしていた。
対面はそれだけだ。
会話もできないから早くICU室から出ていってほしいと思った。
辛い姿を見てもらっても悲しくなるだけだ。
声が出ないから担当の看護師さんとも会話はできない。
看護師の質問に答えるには文字を書くしかない。
空中に書こうとしたが文字は判らない。
手のひらを広げてくれた看護師さん。
そこに指をなぞって一文字ずつのひらがなで伝えた。
場合によってはカタカナも書いた。
看護師さんは入れ替わりたち替わり。
その都度、手のひらに文字をなぞって会話した。
笑顔で答えた看護師さんの顔は忘れない。
9時、レントゲン撮影があった。
ベッドで寝たままの状態で撮影する。
その際、背中に何らかの板を挿入したようだ。
昼も午後も時間がまったく判らない。
昼と思っても朝のうちだったりする。
時間間隔がまったくない。
意識は完全に戻っていない状態だと思った。
夜、溜まっていた痰の排出をする。
ぜいぜいと息を吐き続けると咳が起って痰がでる。
それを呼吸器管にチューブを入れて吸い込む。
ぜいぜいしながら何度も吐きだす。
これが辛いのだ。
繰り返すこと3回。
「たくさん出ましたよ」と看護師さんが伝える。
ストロー付きのカップに冷たい水を入れてもらった。
寝ている状態でも飲める。
(H27. 8. 1 記)