マネジャーの休日余暇(ブログ版)

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いただきもののキャノンF-1

2015年09月06日 07時48分03秒 | しゃしん
キャノンが5年間もの歳月で開発したフィルムカメラのF-1。

販売されたのは昭和46年3月だったそうだ。

その時代は就職していた。

発売当時の価格はボディだけで78000円。

F1.2の55mmFDレンズセットで117000円だった。

若い時代、とてもじゃないが買えそうにもない。

同年同月に販売されたFTbがある。

ボディが35000円で、F1.2の55mmFDレンズセットは74000円だった。

2ランク落としたF1.8の50mmFDレンズセットは49800円。

私にとってはそれでも高値。

ボーナスをつぎ込んで買った。

それが始まりだった。

FTbはそれほど使うことはなかった。

カメラは持っていても撮ることはなかったのだ。

平成2年10月に発売されたEOSシリーズの廉価版であるEOS1000QL。

ボディは47000円でF4~5.6のEF35-80mmレンズ付きで69000円だった。

その後に発売されたEOS1000SQDは平成4年に発売された。

たしかFTbを下取りに買ったと思う。

F4~5.6・EF35-80mmレンズ付きで76000円だったが、50000円のボディだけにしてレンズはシグマにした。

ときおり使う程度であったが、軽さを考えて平成11年に発売されたEOSKissⅢに乗り換えた。

ボディは64000円。

レンズはタムロン28―80mmを使った。

これはけっこう使って平成21年11月まで。

その後はいただきもののEOS-3。

薄給仕事人には充分見合ったフィルムカメラ歴。

振り返ってみても今でも変わらずの薄給のカメラ歴だ。

ダイコンを干しなどの景観を撮らせてもらった天理市荒蒔町の前當家。

当主はカメラ好きだった。

何十台も買っては、育てた花や風景を撮っていたと話す。

「今はまったく使わなくなったから、あんたにあげる」と云って防湿保管庫から取り出したキャノンFDレンズの135mmF2.5(S.C.)。

当然ながら現在活動中の愛用EOS-3のマウントは合わない。

庫を覗いた当主。

これならセットできると云って持ってきたのはフィルムカメラのキャノンF-1。

「EOSレンズじゃあわんからこれも持ってき」と云ってレンズもセットしてくれた。

ずっしりと重いカメラに巻きあげ式レバーの感触が懐かしい。

さぁて、何を撮ってみるか。

数本残しておいたフジクロームfortia(フォルティア)SPがある。

今でも使えるかどうか判らないが、ボチボチ考えることにする。

フォルティアの5本セット売りはいつ買ったか覚えていないが、5600円価格のカメラのキタムラシールが貼ってあった。

1本が見当たらないので何かに折りに使ったのか、これまた記憶もデータもない。

よく見ればフィルム箱に2008.09とある。

写るんかいな?。

ところで、写真家Mさんの話しによればキャノンF-1は「ケンカの道具」の呼び名があるという。

カメラ本体が角ばっている形状からなのか。

試しはしないが、「角で殴る」例えは頑丈であるという誉め言葉なのであろう。

(H26.12.14 EOS40D撮影)