驚異的なインスタントカップが登場した。
な、な、なんと、まさかの麺が入っていないカップ。
その名も、わかめラーまさかの!麺なし。
麺がないからカップ麺の部類に入らない。
発売したのは、エースコック(株)。
「わかめラーまさかの!麺なしのごま・しょうゆ味」は、今回が初ではなく、前年の令和2年4月に、“わかめラー まさかの麺なしの、ごまあり・醤油味“を、期間限定で提供した。
今回の販売に、みそ味も追加した。
「わ~かめ スキスキ ピチピチ~♪・・」のコマーシャルが、耳に焼き付いてから何年になる。
未だに、口ずさむフレーズは、美味そうに、ふーふしながら食べていた文学座俳優の石立鉄男さんが出演していたコマーシャルソング。
エースはわかめの幟を振り、新体操の道具を手にして踊るダンサーさんの映像がとても懐かしい。
おおかた40年以上も前の1984(昭和59年)映像。
昭和も遠くになりにけり、だ。
石立鉄男さんを映画で見た初めての姿。
下駄を履いて闊歩する学生さん役。
忘れもしない昭和42年12月公開の東宝・宝塚映画配給の「父子草(ちちこぐさ)」。
主演は、渥美清さん。
物語の要となる苦学生の青年役。
共演に淡路恵子さん。
登場人物は、たったの3人、いやいや星由里子に大辻伺郎も・・。
ストーリーは「ガード下におでん屋を出している竹子は、初老に近い土工風の男平井義太郎の、どこか淋し気でいて、鼻っぱしらの強い、気風の良さに興味を持っていた。或る日、常連の若い客、西村茂と義太郎は、些細なことから喧嘩になったが、若い西村に敵うはずはなかった。それから、毎晩、西村に相撲で挑戦する義太郎だったが、それというのも、波がシベリヤで捕虜生活を終え、故郷に帰還したのだが、彼がすでに戦死してしまっていると思った彼の妻は、弟と再婚してしまっていた。妻と弟の生活を考えた義太郎は進んで身を退いたのだったが、妻の手許に残してきた息子を、西村にみたてているのであった。そんなある日、西村の恋人美代子と竹子から、西村が昼は予備校、夜はアルバイトのため、身心共に疲労し病に倒れたと聞かされた。早速、見舞にかけつけた義太郎は、生活の苦しさに大学受験を止めようとする西村を、心からしった激励するのだった。そして義太郎は竹子に、西村の学費と言って、金を渡すと、雪の東北飯場に出かけて行った。工事現場での義太郎の仕事振りは一段と熱が入り、気前のよかった彼がケチになった。好きな酒も止めて、黙々と飯場を廻っていった。そしてその度に金が西村の許に届いた。そんな義太郎の態度に、竹子は、植木鉢に父子草の種を植え、その花の咲くのを待った。父子草の花の咲く頃、義太郎が東京に帰ってくるはずであった。やがて三月下旬、義太郎がひょっこり竹子の前に現われた。ちょう度、西村の受験発表の日だったが、西村は合格していた。義太郎、西村、竹子、美代子と揃って祝盃があげられた。食台の上では父子草の鉢植えがすっかり咲き揃っていた。」
ちなみにラストに登場する父子草は、「なでしこ」。
モノクロ映画が醸し出す戦後の昭和。
裏町を物悲しく描写する父子草に思いを寄せるブロガーさん。
コメント寄せる人たちの感想とは別に、私は離れていった親父のことを思い出していた。
陸軍兵士だった親父が戦地から日本に戻り、やがて私の母親と一緒になった。
英霊にならなかった親父と母親から生を受けた戦後の昭和26年1月に生まれの私。
母親だったのか、それとも父親の母親だったおばあさんだったか。
傷痍軍人が、橋に立って物貰い。
杖をついて立つ者もおれば、座って頭を下げる軍人姿を見て、通り過ぎた。
年齢は5歳くらいだったかもしれない。
橋は心斎橋、いやいやそれはない。
戎橋、それとも・・道頓堀橋のような気がする。
話題はまさかの麺なしわかめカップに戻そう。
昨年、トライアルスーパーで見た特価売りのわかめラーまさかの!麺なしのごま・しょうゆ味。
特価棚に並んでいたが、価格的にいえば、特価でもない。
気持ち的には食べたかったが、諦めが先だり、手は伸びなかった。
それから1年後の売り場は、スーパーオークワ柳町店。
滅多に安くは販売しないスーパーオークワの棚にあった値札は、なんと78円。
何の迷いもなく、買い物かごに入れた。
売り場に並んでいたわかめラー麺なしは、ごま・しょうゆ味と同時発売されたみそ味の2種類。
味噌味は、どうも馴染まないから手もださない。
お昼になんか、食べといてといわれてカップ麵蔵から選んだ一品。
初めて口にするわかめラーまさかの!麺なしのごま・しょうゆ味の味は・・・。
手に取ったカップ椀は、実に軽い。
蓋を開けたそこに入っているのは、小袋に入っていた粉末スープと乾燥したかやくである。
かやくはもちろんワカメである。
そのかやくワカメの量は、蓋に書いているように食物繊維が4.4g。
カロリーは、62kcal。
ダイエット食品にそのもの。
封を切って、カップにパラパラ落とした粉末ソースに乾燥ワカメ。
そのワカメに白ごまが入っている。
熱々のお湯を注いで、待った時間は3分間。
な、な、なんとワカメの海だ。
白ごまだけでなくコーンも、そしてほんのちょっとのメンマも、申しわけなさそうなくらいの量が入っている。
本家の麺ありわかめラーメンも評判の健康志向。
麺がなけりゃもっと健康になるような・・・・・・気がする。
そのわかめラーメンが、エースコックランキングにgooランキングが第一位に選ばれたそうだ。
それはともかく、ラーなしワカメは、ワカメだらけ。
食べても、食べてもワカメが減っていかない。
食べているうちにワカメはふやけたようにも思うくらい、一向に減っていかない。
ラーなしワカメの食べ方は、麺ありと違って、ワカメだけ食べていると飽きてくる。
実は、麺ありでも、美味しいのはスープにある。
コク、風味をもつ醤油味のスープは、有機丸大豆醤油をベースにオイスターエキス、煮干しペーストなどの魚介に野菜を炒めたような味わい。
飲んでも、飲んでも飽きないスパイスを利かせた醤油味。
ココテコテの醤油味が、美味しいのである。
そういうことで、麺ありなら、麺と一緒に絡んだスープにワカメを味わうのだが、麺なしの場合は、スープに絡んでくれない。
ワカメだけにすべすべなのか、知らないが、途中でわかった味わい方は、スープをずるっとすって、ごそっとワカメとともに味わう。
口の中に収めたスープにワカメを盛り込む。
そうすると、美味しくいただける。
2/3の量から後半は、それでも圧迫されるワカメの量。
一気に食べすぎてもあかんことがわかってきた。
残した1箱も同じように食べていたらあかん。
そう、乾燥ワカメだから、乾燥したまま1/3の量を残し、それは別途につくる味噌汁の具として食べたほうがいいだろう。
ひとつ気がついたことがある。
それは白ごまの量である。
麺なしラーは、ごま量が少ない。
歯の間に挟まる数もないくらいに少ない。
ラーあり、つまり麺ありが、嫌いになったワケは白ごまの量である。
最後に残る、ごま、胡麻、ゴマの量が嫌になるくらい大量に残る麺あり。
実は、それが嫌になって、麺ありは買わんようになったのだ。
(R3. 5. 7、12 SB805SH撮影)
な、な、なんと、まさかの麺が入っていないカップ。
その名も、わかめラーまさかの!麺なし。
麺がないからカップ麺の部類に入らない。
発売したのは、エースコック(株)。
「わかめラーまさかの!麺なしのごま・しょうゆ味」は、今回が初ではなく、前年の令和2年4月に、“わかめラー まさかの麺なしの、ごまあり・醤油味“を、期間限定で提供した。
今回の販売に、みそ味も追加した。
「わ~かめ スキスキ ピチピチ~♪・・」のコマーシャルが、耳に焼き付いてから何年になる。
未だに、口ずさむフレーズは、美味そうに、ふーふしながら食べていた文学座俳優の石立鉄男さんが出演していたコマーシャルソング。
エースはわかめの幟を振り、新体操の道具を手にして踊るダンサーさんの映像がとても懐かしい。
おおかた40年以上も前の1984(昭和59年)映像。
昭和も遠くになりにけり、だ。
石立鉄男さんを映画で見た初めての姿。
下駄を履いて闊歩する学生さん役。
忘れもしない昭和42年12月公開の東宝・宝塚映画配給の「父子草(ちちこぐさ)」。
主演は、渥美清さん。
物語の要となる苦学生の青年役。
共演に淡路恵子さん。
登場人物は、たったの3人、いやいや星由里子に大辻伺郎も・・。
ストーリーは「ガード下におでん屋を出している竹子は、初老に近い土工風の男平井義太郎の、どこか淋し気でいて、鼻っぱしらの強い、気風の良さに興味を持っていた。或る日、常連の若い客、西村茂と義太郎は、些細なことから喧嘩になったが、若い西村に敵うはずはなかった。それから、毎晩、西村に相撲で挑戦する義太郎だったが、それというのも、波がシベリヤで捕虜生活を終え、故郷に帰還したのだが、彼がすでに戦死してしまっていると思った彼の妻は、弟と再婚してしまっていた。妻と弟の生活を考えた義太郎は進んで身を退いたのだったが、妻の手許に残してきた息子を、西村にみたてているのであった。そんなある日、西村の恋人美代子と竹子から、西村が昼は予備校、夜はアルバイトのため、身心共に疲労し病に倒れたと聞かされた。早速、見舞にかけつけた義太郎は、生活の苦しさに大学受験を止めようとする西村を、心からしった激励するのだった。そして義太郎は竹子に、西村の学費と言って、金を渡すと、雪の東北飯場に出かけて行った。工事現場での義太郎の仕事振りは一段と熱が入り、気前のよかった彼がケチになった。好きな酒も止めて、黙々と飯場を廻っていった。そしてその度に金が西村の許に届いた。そんな義太郎の態度に、竹子は、植木鉢に父子草の種を植え、その花の咲くのを待った。父子草の花の咲く頃、義太郎が東京に帰ってくるはずであった。やがて三月下旬、義太郎がひょっこり竹子の前に現われた。ちょう度、西村の受験発表の日だったが、西村は合格していた。義太郎、西村、竹子、美代子と揃って祝盃があげられた。食台の上では父子草の鉢植えがすっかり咲き揃っていた。」
ちなみにラストに登場する父子草は、「なでしこ」。
モノクロ映画が醸し出す戦後の昭和。
裏町を物悲しく描写する父子草に思いを寄せるブロガーさん。
コメント寄せる人たちの感想とは別に、私は離れていった親父のことを思い出していた。
陸軍兵士だった親父が戦地から日本に戻り、やがて私の母親と一緒になった。
英霊にならなかった親父と母親から生を受けた戦後の昭和26年1月に生まれの私。
母親だったのか、それとも父親の母親だったおばあさんだったか。
傷痍軍人が、橋に立って物貰い。
杖をついて立つ者もおれば、座って頭を下げる軍人姿を見て、通り過ぎた。
年齢は5歳くらいだったかもしれない。
橋は心斎橋、いやいやそれはない。
戎橋、それとも・・道頓堀橋のような気がする。
話題はまさかの麺なしわかめカップに戻そう。
昨年、トライアルスーパーで見た特価売りのわかめラーまさかの!麺なしのごま・しょうゆ味。
特価棚に並んでいたが、価格的にいえば、特価でもない。
気持ち的には食べたかったが、諦めが先だり、手は伸びなかった。
それから1年後の売り場は、スーパーオークワ柳町店。
滅多に安くは販売しないスーパーオークワの棚にあった値札は、なんと78円。
何の迷いもなく、買い物かごに入れた。
売り場に並んでいたわかめラー麺なしは、ごま・しょうゆ味と同時発売されたみそ味の2種類。
味噌味は、どうも馴染まないから手もださない。
お昼になんか、食べといてといわれてカップ麵蔵から選んだ一品。
初めて口にするわかめラーまさかの!麺なしのごま・しょうゆ味の味は・・・。
手に取ったカップ椀は、実に軽い。
蓋を開けたそこに入っているのは、小袋に入っていた粉末スープと乾燥したかやくである。
かやくはもちろんワカメである。
そのかやくワカメの量は、蓋に書いているように食物繊維が4.4g。
カロリーは、62kcal。
ダイエット食品にそのもの。
封を切って、カップにパラパラ落とした粉末ソースに乾燥ワカメ。
そのワカメに白ごまが入っている。
熱々のお湯を注いで、待った時間は3分間。
な、な、なんとワカメの海だ。
白ごまだけでなくコーンも、そしてほんのちょっとのメンマも、申しわけなさそうなくらいの量が入っている。
本家の麺ありわかめラーメンも評判の健康志向。
麺がなけりゃもっと健康になるような・・・・・・気がする。
そのわかめラーメンが、エースコックランキングにgooランキングが第一位に選ばれたそうだ。
それはともかく、ラーなしワカメは、ワカメだらけ。
食べても、食べてもワカメが減っていかない。
食べているうちにワカメはふやけたようにも思うくらい、一向に減っていかない。
ラーなしワカメの食べ方は、麺ありと違って、ワカメだけ食べていると飽きてくる。
実は、麺ありでも、美味しいのはスープにある。
コク、風味をもつ醤油味のスープは、有機丸大豆醤油をベースにオイスターエキス、煮干しペーストなどの魚介に野菜を炒めたような味わい。
飲んでも、飲んでも飽きないスパイスを利かせた醤油味。
ココテコテの醤油味が、美味しいのである。
そういうことで、麺ありなら、麺と一緒に絡んだスープにワカメを味わうのだが、麺なしの場合は、スープに絡んでくれない。
ワカメだけにすべすべなのか、知らないが、途中でわかった味わい方は、スープをずるっとすって、ごそっとワカメとともに味わう。
口の中に収めたスープにワカメを盛り込む。
そうすると、美味しくいただける。
2/3の量から後半は、それでも圧迫されるワカメの量。
一気に食べすぎてもあかんことがわかってきた。
残した1箱も同じように食べていたらあかん。
そう、乾燥ワカメだから、乾燥したまま1/3の量を残し、それは別途につくる味噌汁の具として食べたほうがいいだろう。
ひとつ気がついたことがある。
それは白ごまの量である。
麺なしラーは、ごま量が少ない。
歯の間に挟まる数もないくらいに少ない。
ラーあり、つまり麺ありが、嫌いになったワケは白ごまの量である。
最後に残る、ごま、胡麻、ゴマの量が嫌になるくらい大量に残る麺あり。
実は、それが嫌になって、麺ありは買わんようになったのだ。
(R3. 5. 7、12 SB805SH撮影)