マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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毛原・毛原廃寺跡地に咲く彼岸花

2023年12月08日 07時42分54秒 | 宇陀市(旧室生村)へ
村行事の取材に立ち寄っていた山添村の毛原。

八阪神社の年中行事の一つに御石(ごいし)洗いがある。

御石(ごいし)洗いを昼間に済ませたその日の夕刻にはじめられる十五夜籠りがある。

コロナ禍の今年は中止にされたが、秋の彩りを見たくて、谷の川を越えた北側の地に足を伸ばした。

そこは、金堂跡に中門、南門、食堂跡を示す礎石群が見られる毛原廃寺跡がある。

地域住民のNさんが、盛んに咲く廃寺跡地の彼岸花状況を報せてくれる。

また、風景写真家のYさんも、また毛原を訪れる度に、真っ赤な彼岸花を伝えていた。

廃寺跡地からすぐ近くを、県立橿原考古学研究所が発掘調査された

今夏、7月に発表されたその地は、同時期の仏堂も建っていたとわかった。



廃寺跡も気になるが、今日の行事に関連する御石(ごいし)洗いもある。

毛原に三社あり。

一つは村の中心になる八坂神社であるが、他に、琴平神社と稲荷神社がある。

いずれも、平成28年6月5日に行われた端午の節句取材に神社の存在を知った。

八阪神社の御石(ごいし)洗いがほぼ終わるころ。

稲荷神社も、御石(ごいし)洗いをされると聞いて場を移動した。

稲荷神社は、毛原廃寺跡地の際に建つ神社。

村の人はどなたもおられない。

敷き詰めた御石の洗いはどことなく済んでいるように伺えた。



念のため、ご近所のご婦人に尋ねたが、わからない、という。

記録する被写体を替えて、撮らせてもらった毛原廃寺跡地に咲く彼岸花は、真っ赤に染まっていた。

それは、それで見事な彼岸花。

礎石に寄り添うように咲いていた。

(R3. 9.19 SB805SH 撮影)