マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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十津川・滝川下地のハデかけ

2023年12月13日 08時04分30秒 | 民俗あれこれ(干す編)
旧西吉野村・永谷のハゼを拝見した次の訪問先は十津川村・上野地。

行事の聞き取り調査から確信を掴んだ。

さらに足を伸ばす目的地は滝川。

これまでなら、気がつかずに通り過ぎるのだが、左手に高台に見た多段型稲架けに、あっ、と声がでた。

車を停めたすぐ近く。

平成28年9月の行事取材にもお世話になった前総代とばったり出会う。

4年前と同じ場所。

畑つくりをされていた前総代に声をかけた。



前回に訪れた平成28年の9月15日は、稲架けの構造物の存在は知ったものの、かける材はなんにもない状態だった。

当時、前総代の話によれば、今はしていない、ということだったが、そこに、なんと今年は見事に干していたのだ。

撮らせてもらってもいいですか、に了解してくださったが、実は前総代家でなく、隣の家だった。

構わんからあがって行きなと云われて石段を登ったそこは、イワヒバだらけ。

それはともかく、下の道路からは全容が見えなかったが、登りつめたそこに拡がる景観に圧倒される。



許可を得て撮らせてもらった隣家はS家。

このときは不在だったが、数時間後にお会いできた際に、あらためて許可をいただいた。

なんでも毎年しているという稲架けを、当地ではハデと呼んでいる。

永谷ではハゼであったが、ここ滝川ではハデ。

どちらかが訛ったのでは、と思ってみても、確証は得られない。

(H28. 9.15 EOS40D 撮影)
( R3. 9.21 SB805SH 撮影)