旦那さんが設営してくれた自家製手つくりの介護用手すり。
今の暮らしにとても役立っているのよ、と話していたIさん。
そのとき、粟刈りするから、とやってきた隣の奥さん。
名前を聞いて思い出した昼めし旅の映像に出演していたMさん。
たしか、NHKのえぇトコにも出演されたときは84歳。
現在は88歳になられたMさん。
テレビで見ていた姿、声、しゃべり方に特徴がある。
その声質にしゃべりは、大和八木西口に住んでいた叔母を思い起こしたほど、よく似ている。
山天にもう一人。
85歳になるという女性とは会えなかったが、その3人。
顔がそろったら、さんばば(※三婆)やと、自ら答えて笑っていた。
季節、時季に応じて、さんばばがつくる郷土料理が、むこだまし餅。
自家栽培の高菜で包むめはり寿司。
3人が顔を揃えたら賑やかに女子会。
おしゃべりに炊いたおかずを分け合って・・
さぁ、これから粟狩りに行くで、と誘ってくれたMさん。
ひょいひょい登っていくお家までの階段。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/c1/39966d174a997d58cb4c7ad8dcd4c03e.jpg)
その下に干していたハデを見ながら・・。
門下にあった農小屋に軽トラ。
どこから入れたのだろうか。
それより気になる粟干し。
束くくりの形はI家と同じ。
ふわふわ、もふもふのかわいい人形の材料になりそうな白粟の穂。
グラム、なんぼで、ネットに売っている白粟の穂。
ペット飼いのインコなど鳥のエサ用に販売しているようだ。
ふわふわ、もふもふのように見えた白粟の穂を、ずっと見ている時間はない。
先に、自宅に戻られたMさんは、どこに・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/06/3d1631321aef8bb1285d7c26fd48acbc.jpg)
塀から向こうに垂れる実りの色の柿。
たわわに実るその景観に見惚れている場合じゃない。
表から声を揚げて呼んだMさん。
ふと、見た玄関の左にある道具。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/ca/cee308685f8a25178fc516d79b9fcfc3.jpg)
まさに、それは牛繋ぎの鉄輪であろう。
遅かったな。
身支度できたから、さぁ行こか。
裏口から抜けたそこは稲刈りの跡。
右手に見た瞬間に身震いした景観。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/20/c852ae376eb069a46b80908e453b1e5d.jpg)
まさに昼めし旅で見た景観そのもの。
故郷に帰ってきたかのような情景に心が震える。
先を行くMさん。
粟刈りに一荷の籠を背負ってひょいひょい、ひょい。
とても88歳とは思えない身軽さ。
坂になっている畑の栽培は大根、大豆にキャベツ、紫蘇など多品種。
独りでしているというMさん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/67/5ba5bf11ecebc2431b59a1ffb12de451.jpg)
ハデの稲架け作業は家族さんがされたそうだ。
粟栽培の場は、いちだんと高い。
午後3時から山影に隠れる山天の地。
ハデを構築する理由は、いち早く陰になるから・・・。
ここから眺める山天の空。
星が落ちてきそうな夜空が想像できよう。
数本掴んだむこだまし(粟)の穂。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/5a/3737e56dc962eb64a32179854622b57b.jpg)
ばさっとまとめて鎌で刈る。
刈ってすぐに籠収め。
ちゃちゃっと刈って移動する。
また、刈って奥へ。
奥へ、奥へと移動しながら粟刈り。
5分ほどで一荷籠が満杯になった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/a7/ca348363b658b585aaefe12c4a935cc1.jpg)
粟刈り一荷背負い籠。
刈ったむこだまし(粟)。
一荷背負って戻ってきたMさん。
このときの時間は、午後3時10分。
ハデ場に架けた稲架け。
陰があっという間に広がっていく。
昔の映像に見た、まるで原風景を思い起こす情景にMさんの恰好が馴染んでいる。
現役の唐箕などを保管する小屋に収穫したむこだまし(粟)を広げる。
5~6穂くらいを掴んで束にする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/6c/a16f1c7ce7f2d4618facdd2fe60c163b.jpg)
ばらけないように括る道具は、履き捨ての靴下。
全部でなく、足首を締める口ゴム部だけを利用する。
くるくる、くるっと巻いて、きゅっと締めた1束。
軸はバチっと鋏で切断して一丁上がり。
もう一束つくって、2束括り。
その状態で干しているようだ。
なんせ、早業。
目にも止まらない早さでちゃちゃっと仕上げるMさん。
小屋は暗がりだったと気づいたときはもう遅い。
携帯画像では、もやもやぶれぶれになった。
気がついたら時間は、午後3時20分。
午後4時には帰る、と伝えて自宅を出発しただけに焦る、焦る。
そこに腰かけてゆっくりしてや、と云われても家には介護の母親が・・。
無理をいって、場を離れたが、ほんとお二人とも温かいもてなしに、また来たくなる山天。
尋ねたい民俗、まだまだありそうで・・。
初めて山天のハデを拝見したきっかけにまた、お伺いするつもりだ。
Iさんが、持って帰りといわれて受け取ったふかしサツマイモにりんご100%缶。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/6a/8d01c4966471f021726d7bf99263a13d.jpg)
カボチャが1玉にキュウリは2本。
帰りの道中にりんごだけでは喉が渇くやろ、と追加に三ツ矢サイダー。
せっかくやからポケットに入れて帰りと、Mさんからは、疲れときに甘いドーナツも・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/c4/aadf9a770eaf2d2110606f222cc93d33.jpg)
ほんとにありがとう。
集落を下った地にもあったハデ場。
神納川に近い場にもあったが、干した形跡はないようだ。
帰り道立ち寄りたかった、隣村の内野も予定していが、山天に長居してしまった関係で時間不足。
別途、機会を設けて再訪するつもりだが、さていつになるやら・・。
ここ山天の他、十津川村にある多段型稲架けのあり方を取材してきた地域は、滝川、内原、谷瀬、宇宮原がある。
ネット調べではあるが、まだまだあるとわかってきた多段型稲架け地域。
取材したい候補地は、桑畑、上湯川(出谷殿井・七色)、沼田原などであるが、隣接する和歌山県寄りに近い地域に切畑の土河原にもあるらしい。
年に一度は調査に訪れたいが、稲架けの時季に一致するかどうかは、わからない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/01/54d150b247a65fb8ac1aeec8b73207b1.jpg)
桑畑ハサガケ・・朝日新聞
上湯川(出谷殿井ハデ、七色・(和歌山の切畑土河原)・・
限界集落 十津川ハゼ・・
沼田原 十津川信ちゃん農家民宿・・
なお、後日に食べたカボチャ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/58/b09683150c2bad122c6bfb2d9bcaeab5.jpg)
めちゃ旨い。
家族も喜ぶもらいもの、ありがとう。
(R3.10. 2、 8 SB805SH 撮影)
今の暮らしにとても役立っているのよ、と話していたIさん。
そのとき、粟刈りするから、とやってきた隣の奥さん。
名前を聞いて思い出した昼めし旅の映像に出演していたMさん。
たしか、NHKのえぇトコにも出演されたときは84歳。
現在は88歳になられたMさん。
テレビで見ていた姿、声、しゃべり方に特徴がある。
その声質にしゃべりは、大和八木西口に住んでいた叔母を思い起こしたほど、よく似ている。
山天にもう一人。
85歳になるという女性とは会えなかったが、その3人。
顔がそろったら、さんばば(※三婆)やと、自ら答えて笑っていた。
季節、時季に応じて、さんばばがつくる郷土料理が、むこだまし餅。
自家栽培の高菜で包むめはり寿司。
3人が顔を揃えたら賑やかに女子会。
おしゃべりに炊いたおかずを分け合って・・
さぁ、これから粟狩りに行くで、と誘ってくれたMさん。
ひょいひょい登っていくお家までの階段。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/c1/39966d174a997d58cb4c7ad8dcd4c03e.jpg)
その下に干していたハデを見ながら・・。
門下にあった農小屋に軽トラ。
どこから入れたのだろうか。
それより気になる粟干し。
束くくりの形はI家と同じ。
ふわふわ、もふもふのかわいい人形の材料になりそうな白粟の穂。
グラム、なんぼで、ネットに売っている白粟の穂。
ペット飼いのインコなど鳥のエサ用に販売しているようだ。
ふわふわ、もふもふのように見えた白粟の穂を、ずっと見ている時間はない。
先に、自宅に戻られたMさんは、どこに・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/06/3d1631321aef8bb1285d7c26fd48acbc.jpg)
塀から向こうに垂れる実りの色の柿。
たわわに実るその景観に見惚れている場合じゃない。
表から声を揚げて呼んだMさん。
ふと、見た玄関の左にある道具。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/ca/cee308685f8a25178fc516d79b9fcfc3.jpg)
まさに、それは牛繋ぎの鉄輪であろう。
遅かったな。
身支度できたから、さぁ行こか。
裏口から抜けたそこは稲刈りの跡。
右手に見た瞬間に身震いした景観。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/20/c852ae376eb069a46b80908e453b1e5d.jpg)
まさに昼めし旅で見た景観そのもの。
故郷に帰ってきたかのような情景に心が震える。
先を行くMさん。
粟刈りに一荷の籠を背負ってひょいひょい、ひょい。
とても88歳とは思えない身軽さ。
坂になっている畑の栽培は大根、大豆にキャベツ、紫蘇など多品種。
独りでしているというMさん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/67/5ba5bf11ecebc2431b59a1ffb12de451.jpg)
ハデの稲架け作業は家族さんがされたそうだ。
粟栽培の場は、いちだんと高い。
午後3時から山影に隠れる山天の地。
ハデを構築する理由は、いち早く陰になるから・・・。
ここから眺める山天の空。
星が落ちてきそうな夜空が想像できよう。
数本掴んだむこだまし(粟)の穂。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/5a/3737e56dc962eb64a32179854622b57b.jpg)
ばさっとまとめて鎌で刈る。
刈ってすぐに籠収め。
ちゃちゃっと刈って移動する。
また、刈って奥へ。
奥へ、奥へと移動しながら粟刈り。
5分ほどで一荷籠が満杯になった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/a7/ca348363b658b585aaefe12c4a935cc1.jpg)
粟刈り一荷背負い籠。
刈ったむこだまし(粟)。
一荷背負って戻ってきたMさん。
このときの時間は、午後3時10分。
ハデ場に架けた稲架け。
陰があっという間に広がっていく。
昔の映像に見た、まるで原風景を思い起こす情景にMさんの恰好が馴染んでいる。
現役の唐箕などを保管する小屋に収穫したむこだまし(粟)を広げる。
5~6穂くらいを掴んで束にする。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/6c/a16f1c7ce7f2d4618facdd2fe60c163b.jpg)
ばらけないように括る道具は、履き捨ての靴下。
全部でなく、足首を締める口ゴム部だけを利用する。
くるくる、くるっと巻いて、きゅっと締めた1束。
軸はバチっと鋏で切断して一丁上がり。
もう一束つくって、2束括り。
その状態で干しているようだ。
なんせ、早業。
目にも止まらない早さでちゃちゃっと仕上げるMさん。
小屋は暗がりだったと気づいたときはもう遅い。
携帯画像では、もやもやぶれぶれになった。
気がついたら時間は、午後3時20分。
午後4時には帰る、と伝えて自宅を出発しただけに焦る、焦る。
そこに腰かけてゆっくりしてや、と云われても家には介護の母親が・・。
無理をいって、場を離れたが、ほんとお二人とも温かいもてなしに、また来たくなる山天。
尋ねたい民俗、まだまだありそうで・・。
初めて山天のハデを拝見したきっかけにまた、お伺いするつもりだ。
Iさんが、持って帰りといわれて受け取ったふかしサツマイモにりんご100%缶。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/6a/8d01c4966471f021726d7bf99263a13d.jpg)
カボチャが1玉にキュウリは2本。
帰りの道中にりんごだけでは喉が渇くやろ、と追加に三ツ矢サイダー。
せっかくやからポケットに入れて帰りと、Mさんからは、疲れときに甘いドーナツも・・。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/c4/aadf9a770eaf2d2110606f222cc93d33.jpg)
ほんとにありがとう。
集落を下った地にもあったハデ場。
神納川に近い場にもあったが、干した形跡はないようだ。
帰り道立ち寄りたかった、隣村の内野も予定していが、山天に長居してしまった関係で時間不足。
別途、機会を設けて再訪するつもりだが、さていつになるやら・・。
ここ山天の他、十津川村にある多段型稲架けのあり方を取材してきた地域は、滝川、内原、谷瀬、宇宮原がある。
ネット調べではあるが、まだまだあるとわかってきた多段型稲架け地域。
取材したい候補地は、桑畑、上湯川(出谷殿井・七色)、沼田原などであるが、隣接する和歌山県寄りに近い地域に切畑の土河原にもあるらしい。
年に一度は調査に訪れたいが、稲架けの時季に一致するかどうかは、わからない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/01/54d150b247a65fb8ac1aeec8b73207b1.jpg)
桑畑ハサガケ・・朝日新聞
上湯川(出谷殿井ハデ、七色・(和歌山の切畑土河原)・・
限界集落 十津川ハゼ・・
沼田原 十津川信ちゃん農家民宿・・
なお、後日に食べたカボチャ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/58/b09683150c2bad122c6bfb2d9bcaeab5.jpg)
めちゃ旨い。
家族も喜ぶもらいもの、ありがとう。
(R3.10. 2、 8 SB805SH 撮影)