マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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山添広瀬の行事

2010年05月19日 08時26分48秒 | 山添村へ
山添村広瀬は村の最も東寄りの方角にある。

村を流れる川は名張川で、上流は月ヶ瀬で下流が三重県へと流れる。

ときおり洪水があって小屋まで浸かる。

土台が崩れているのはその証拠だ。

月ヶ瀬の高山ダムの放水でそうなるという。

そのときはサイレンが鳴って危険を合図してくれるらしい。

お買い物など生活流通圏内は三重県の名張や桔梗が丘である。

西迎寺で観音講を営まれているIさんがそう仰る。

観音講は10数名。

若い人が入ってこないので減る一方だという。

毎月17日の昼頃に集まって西国三十三番のご詠歌を唱えている。

その日が都合悪いからと前日にされることもある。

広瀬では4月8日が花まつりの日だった。

十数年前に西方寺から保育園に舞台を移していた。

それもいつしか統廃合。

廃園になって花まつりはなくなった。

少子化の波はいち早く訪れたそうだ。

スクールバスは広瀬を通らない。

山の上のほうの80号線まで車で送っていかねばならない。

車は生活の足。

年寄りでも乗らないと生活できないとIさんは話す。

ちなみに12月31日はフクマルサンが行われている。

夕刻のころ各家では洗米や炊いた米を入れた10cmほどの竹筒を持って名張川にやってくる。

桜の木が植わっている川縁にだ。

焼け焦げた痕を案内してくださった。

洪水に遭っても名残が存在する。

村人はお米を供えてお日さんの昇る東に向いて手を合わせる。

そしてとんど火の火をたばって来る。

火はクドサン(竈)の種火になる。

いわゆる年神さんとされる福丸さん迎えの風習だ。

上と下、数百メートル離れた両地区で行われている。

是非とも取材したいものだ。

(H22. 4. 8 SB912SH撮影)


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