マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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榛原栗谷・春日神社に見た節分御供の福豆

2023年02月01日 07時29分25秒 | 宇陀市(旧榛原町)へ
涅槃会が行われていた榛原栗谷の大念寺を退座。

寺から近い位置に鎮座する春日神社に移動する。

来年の春日神社は、数十年に一度のゾーク(造営事業)になる、と話していたIさん。

塗師を探してほしい、と願われた。

近隣村の安田は、3月にゾーク。

馬に乗る武者姿の鍾馗さん。

隣村の笠間に塗師は居るが、尋ねてみたら忙しいからか、断られたそうだ。

少し離れる隣村の長峰もゾークのときに綺麗にしやはったけど、笠間の塗師。

村に、たいがいは一人の宮大工が居る、と思っていたがそうでもなかった。

ゾーク対象となる社殿を、塗り替え、綺麗にする塗り仕事師は、そうそう居るワケではない。

だからあちこちの村から依頼される。

この地域付近に存じている大工棟梁は、榛原雨師に仕事場をもつKさん。

笠間のSさんに教えてもらったゾーク。

その地が雨師。

たまたま尋ねた方が宮大工を営むKさんだった。

Kさんは、数週間後に行われた雨師に鎮座する丹生神社の造営事業に棟梁頭としていかんなく力を発揮。

上棟祭主軸の儀式に、工匠長。祝詞奏上から振幣の儀、工匠長盃の儀、丈量の儀、墨入れの儀、手斧の儀、鉋の儀。槌打ちの儀に「セーンザーイ トウ」、「マーンザーイ トウ」、「エーイ エイ トウ」、曳綱・・・

目出度い儀式もされる工匠長のかっこいい姿は、今でも脳裏にこびりついている。

探してくれの願いに答えることはできなかったが、ゾークを前に春日神社の今日を拝見したくなった。

神社側から見た大念寺に村の人たちの車はまだあるから、片付けに入っているんだろう。



参拝に立った社殿下。

現状の社殿絵は、背伸びしても見られなかったが、足元に見つけた節分の印があった。

袋のままの福豆。



カラスに喰われることなく、一週間も経った今も見られた福豆。

節分の日に何人かが、参拝に供えていた。

(R3. 2.11 EOS7D撮影)


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