マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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勢野西のイネコキ

2015年06月21日 08時31分47秒 | 民俗あれこれ(四季耕作編)
神社行事の取材の合間である。

参道階段下にある田園景観を眺めていた。

ここは近鉄生駒線が通っている。

祭祀の際にも電車が通る音が聞こえてくる。

旧村民家の屋根瓦が光っていた。

その向こうに見えたのはサオカケしている天日干しの稲が並んでいた。

行事が始まった時間帯は覆っていたブルーシートを下ろす作業をしていた。

間に合えば拝見させていただこうと思っていた。

直会が終わったのは昼前だ。



イネコキ作業をされていた場に向かった。

イネコキ機は三菱農機のMH400。

榛原山辺三で拝見したイネコキ機械とほぼ同じ型である。



近くに寄って撮影の承諾を得た家族総出のイネコキ。

天日干しした稲を竿から降ろして機械に通す。

脱穀である。

脱穀米が袋に溜まれば自動的にブザーが鳴る。

そうすれば隣に設営したモミスリ機に運ぶ。

これもまた三菱農機のMF-S281。

ホースから奇麗になったお米がほくほくと出てくる。



作業の邪魔をするわけにはいかないので短時間で撮らせていただいた。

田んぼでサツマイモ引きをしていた男性の話しによれば勢野で唯一のイネコキ・モミスリ農家だそうだ。



2~3週間ほど天日干ししたお米は甘くて美味しいと云う。

家族が食べる量を作付けしている農家。



JAに出荷すれば機械乾燥したお米と混ぜて販売するので美味さが消えてしまうそうだ。

(H26.10.25 EOS40D撮影)


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