マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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戦勝の木

2015年05月10日 07時54分49秒 | 自然観察会(番外編)
この日訪れた田原本町阪手北。

自治会長がここにあると案内された八坂神社の樹木。

一本の木を指さしてこの木は「戦勝の木」と呼ばれていると云う。

その木の木肌はヒノキのようである。

見上げてみればトゲトゲの葉に緑色の実やこげ茶の実がついていた。

落下した実は松ぼっくりのような形ですが、マツでもなく、ローズ花弁のような形になるヒマラヤスギでもない。

ヒノキやスギ、マツの仲間は松ぼっくりのような実をつける。

葉の形状はスギのようでもなく、ヒノキでもない。

ましてやマツでもない。

一体何の木であるのか。

一旦、帰宅してネットで調べた。

「戦勝の木」と呼ばれる木は各地の神社などに植えられている。

そのほとんどはケヤキである。

自然観察会のやまちゃん先生が各地で拝見した「戦勝の木」はケヤキの他、クスノキ、スギ、サクラのようだ。

成長が早く、大木になる木が選ばれていると云う。

大和郡山市内では日露戦争の戦勝木としてクスノキが選ばれていたと話す。

ネットで調べればある意味であろうか、ヨロイのような形の樹木もあった。

ヨロイスギとかヨロイマツだ。

もしかとすれば「鎧」が「戦勝」の意味をもつのではと思ったが、そうではなかった阪手北の「戦勝の木」。



トゲトゲ葉や実の形状から判断した「コウヨウザン」。

充てる漢字は「広葉杉」。

間違いないと同定してくださった。

「コウヨウザン」は江戸時代に海外から渡ってきたそうだ。

まっすぐ伸びることから「戦勝の木」の一つとして選定されたのであろう。

自治会長が云うには「この木は県内でもここしかないだろう」、である。

(H26.10. 5 EOS40D撮影)


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