ROSENBERG TRIOを見かけると買ってしまいます。BIRELI LAGRENEのからみも入れるとかなりの数になるのでそろそろやめようと思っています。前に書いたこのアルバムもすばらしい出来です。 (勝負でない)
そのように買う衝動を植えつけたのがこのアルバムです。1998年のオランダ録音です。VERVEに1995年録音の“GIPSY SWING"というアルバムがありますが、これはマヌーシュ・スウィングの関連の人達でたかって作ったようなアルバムです。こちらの邦題“アランフェス協奏曲”はVERVEがしっかり売ろうとしたのではないかと思う力の入ったアルバムです。アルバム自体のタイトルは1曲目アレンジャーのユーレ・ハーンストラの曲名“NOCHES CALIENTES"(熱帯夜)となっていてこちらの題のほうがアルバムにあっています。その1曲目スローなギターソロ出だしから入りアップに展開すると瞬間からアルバムのとらわれの身となります。ローゼンバーグのアルバムも他のマヌーシュギターのアルバムもよくテクニックの披露、速弾き見せみたいになります。このアルバムのよいところは、ローゼンバーグのタッチとか歌心を強調したやさしいアルバムになっています。オーケストラがバックというのは普通敬遠しますが、このアルバムアレンジが大変練れていて、オーケストラとの調和がすばらしく、この方が良いと思わせます。3曲目“THE NIGHT"は打ち込みが入りますが、そのバックにオケとギターのリズムに乗った掛け合いはデュエットで歌うような快感です。4曲目“愛すること”でAlma Nietoという女性がスペイン歌曲風に“QUERE・・・"と歌いだすと愛に心奪われるようです。5曲目“海のしらべ”は唱歌のような伸びやかな落ち着いた曲です。6曲目は“パコ・デルシア・メドレー”でおなじみの曲、二筋の河、広い河が美しいオケのアレンジにのって演奏されます。この後アランフェス協奏曲とか、禁じられた遊びとかありますが、オーソドックスであったりサービスみたいであったり、あまりよいとは思いません。私はあまりカラオケもしませんし、愛する事なんていったりしませんが、年に2度ぐらいこのアルバムの1~6曲を聴いて心がどこかに行くような気分にあこがれます。 THE ROSENBERG TRIO / NOCHES CALIENTES STOCHELO ROSENBERG lead guitar NOUS'CHE ROSENBERG rhythm guitar NONNIE ROSENBERG bass 1 NOCHES CALIENTES 2 TANGO Op.165Nr.2 3 2 THE NIGHT 4 QUERE 5 EL NOI DE LA MARE 6 MERDEY PACO DE LUCIA 7 ADAGIO FROM 'CONCIERTO DE ARANJUE' 8 NOVELEO 9 RUMBA'S SUNSET 10 CHANSON ANONYME 11 SONATA IN D・DUR 12 EL TESTAMENT D'AMELIA