JAZZ最中

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シェアをしあって Jazz at Berlin Philharmonic Ⅰ / iiro rantala-michael wollny-leszek mozdzer

2013-06-02 21:46:07 | 聞いてますCDおすすめ


前からほしかったけれど、なかなか見つからなかったアクトの2012年録音のアルバムです。
ピアニスト3人のコンサートの模様で、その3人はトリオ・トウケアットのイーラ・ランタン、と“em”のマイケル・ヴォルニーこの二人はあまり聞きたいとは思わない人なのですが、もう一人はレシェク・モジュエルでこちらは聴きたいが倍になりますから買いました。

話が飛んで、レストランで料理を頼みますが、わが家では頼んだものをみんなで分け合ってほとんどすべて味します。少し恥ずかしいこともありますが、テーブルでお皿が移動しあいのです。ここにあるお料理をすべて楽しみたいというのが、ぎょうぎを超えさせるのです。

メニューではありませんが、このコンサートのセット・リスト実にどれも、すべていただきたい、分け合って食べなければというほどうまい配分なのです。
ソロとデュオ、3人の演奏と組み合させた、ながれは絶品です。

まずは歓声から始まって、バッハのアリアとゴールドベルグはイーラのソロ、次第にJAZZ弾きに変化していくところが面白い。
その気品を引きついでヴォルニーとのデュオ、これは今まで知らない面でしょうか、とても落ち着いたセンシティブなピアノ二つです。
3曲目はヴォルニーのソロ、やはりこうなるだろうといういう演奏ですが、色彩があって良い、調律師泣かせの演奏です。この感じだとピアノは別々3台用意されているのでしょうね。
その後はモジュエルのソロ二つ、ここはもはや色調が決まった彼の世界、2曲目は一層温度を下げた、何だろう東欧の風景を見ているような演奏です。
6曲目はヴォルニーが加わってこれがフェンダーとのデュオで場所的にはフェンダーはモジュエルみたいで驚きです。
素晴らしいフェンダーのソロで、途中拍手がわきます。コメダの曲というのもうまいところです。
そしてそのあと7曲目がモジュエルとイーロのデュオで、ラース・ダニエルソンの〝サファリング”私この曲だけでこのアルバムを買いです。
2台のプロローグからあのテーマが浮かび上がってくることの喜び、そして曲は少しスパニシュ色を強くした感じで一段と大きな拍手が湧き上がります。
そして最後はチック・コリアの“Armando’s Rumba ”フェンダーにピアノ2台、宝石をちりばめたようなソロ廻しがあって、もちろん一番大きな拍手です。

全8曲がすべて個性ある演奏と味、もちろん一人ですべていただけるわけですが、この演奏者もなんだかそれぞれをシェアしたような素晴らしいコンサートでお薦めです。



Jazz at Berlin Philharmonic Ⅰ / iiro rantala-michael wollny-leszek mozdzer

iiro rantala
michael wollny
leszek możdżer piano & Fender Rhodes (on 06 & 08)
December 11, 2012

1. Aria And Goldberg Variation - 07:12 (Johann S. Bach)
2. Tears For Esbjörn - 06:53 (Iiro Rantala)
3. Hexentanz - 10:22 (Michael Wollny)
4. No Message - 05:28 (Leszek Mozdzer)
5. Incognitor - 05:33 (Leszek Mozdzer)
6. Svantetic - 06:34 (Krzysztof Komeda)
7. Suffering - 08:08 (Lars Danielsson)
8. Armando’s Rumba - 06:16 (Chick Corea)
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