格調高いジャケットでfor Piazzollaとあって曲をみると好きな曲がならんでいたのでひろったアルバム、グループ名にはtango jazz trioとうっています。
1曲目、ピアノのフレーズがジャズでそれがtangoと合わさっているので、Bachと合わさったジャック・ルーシェを思い出しました。
2曲目は“ブエノスアイレスの冬”でかなり激しいアレンジと鳴っています。
3曲目、リーダーはバンドネオンの人のようですが、こちらもなかなかの技量だと伝わります。
この変則トリオ、ドラムス抜きが良かったみたい、というのもバンドネオンがタンゴ、ピアノがジャズをそれぞれ演奏している様でドラムスがはいるとジャズの方に偏ってしまいそう、バランスをとっている感じです。ジャズのフレージングの激しさとタンゴの歌い上げるような激情を並べているような一寸変わった演奏です。
4曲目ピアノのインプロはアバンギャルド的なフレーズ、普通のタンゴではまずないフレーズ、ピアゾラの攻撃的な面が強調された演奏です。
このグループ今でも活動している様で、この後3枚のアルバムが出ているようです。
5曲目、硬質なピアノのプロローグからバンドネオンがテーマ、結構激しい“さよならトウサン”でその後の“リベル・タンゴ”もピアノのリズムにバンドネオンのタンゴ、エレベみたいなベースは調べていたらこの人かなりエレベをひているみたいです。ピアノの人もマックス・イオナータなんかとも演奏しているみたでジャズ・ピアニストとして活動しているようです。
7曲目“忘却”もアレンジがすこしやり過ぎ感がありますが、オーストリアのボギー&ベス・ジャズ・クラブでのライブなので少し派手目なのかもしれません。
この後のアルバムではチェロとか弦楽器を加えてアルバムもあるみたいで、一寸聞いてみたくなりました。
A night in vienna for Astor Piazzolla / NUEVO TANGO ENSAMBLE
Pasquale Stafano(Piano)
Alessandro Terlizzi(Double Bass)
Gianni Iorio(Bandoneon)
1. Fracanapa
2. Invierno Porteno
3. Decarisimo
4. Fugata
5. Adios Nonino
6. Libertango
7. Oblivion
8. Milonga Loca
9. Tanguedia