バートンの新しいアルバムはグループ名がThe New Gary Burton Qurtetで46年もゲーリー・バートンを聴いているととても意味がある。
1曲目のでだしからギターのジュリアン・レイジが効いていて、バートンがラリー・コリエルやジェリー・ハーンなんかを使っていた時を思い出す、すると続くバートンのソロがなんと若々しく聞こえてくることか。
結論から言ってしまうと、大好きなあのカルテットに近いサウンドで、このアルバム文句のつけようもないほど素晴らしい。
2曲目レイジ曲の出だしはバイブとギターのユニゾン、コリエルと演ったイン・コンサートの1曲目“BLUECOMEDY”思い出すし勢いは”Lines”そっくりです、その後のスコット・コリーのベース・ソロはスディーブ・スワローの“I Want YOU”のウッドののりでゾクゾクしてしまいます。
アルバムはメンバーの曲と曲調がうまく配分されて考え抜かれているし、間のルグランの“Once Upon A Summertime”も心憎い配置です。
実はバートンのフレーズの切れをすこし心配していたので、これほどしまった演奏は実は吃驚しているという方が本当です。
「New VibeMan in Town」から100枚にちかいアルバムのなからバートンの魅力の5枚を選べといわれたら、この「GUIDED TOUR」をそのなかの1枚にえらびます。
ということでのこりの曲も凄い凄いと書くことになるので省略です。ぜひ聞いてみてください。
ちなみにあと4枚はなんだいと聞かれると思うので書いておきます。
「Gary Burton Quartet in Concert」
「Gary Burton & keth Jarrett」
「Zurich Concert」
「The New Tango」
の4枚で、それでは個性がでないという向きには「Like Minds」を次点にあげておきます。
GUIDED TOUR / GARY BURTON
Gary Burton(vib)
Julian Lage(g)
Scott Colley(b)
Antonio Sanchez(ds)
1. Caminos
2. The Look Out
3. Jane Fonda Called Again
4. Jackalope
5. Once Upon A Summertime
6. Sunday’s Uncle
7. Remembering Tano
8. Helena
9. Legacy
10. Monk Fish