JAZZ最中

考えてみればJAZZばかり聞いてきた。いまもJAZZ最中。

獅子の血戦  ネルソン・デミル 白石 朗 訳

2013-06-29 15:27:12 | 


図書館に予約していた本がいっぺんに5冊もそろってしまったけれど、冷静に判断してまずは一番読みたいネルソン・デミルから読み始めています。
リビアのテロリストのアサド・ハリールと闘う「王者のゲーム」の続編は予約して8か月だし、その間には「ナイトフォール」も「ワイルドファイア」も読み継いできた。
随分ご無沙汰のボブ・スワガー・サーガの続編で、書評を拾い読みするとあまり評判のよくないステーヴン・ハンターの「ソフト・ターゲット」は冷酷に切り捨てします。

それではお気に入りの一節(一寸長くなります。)

 いずれにせよ、このメールは故意に流された偽情報のあらゆる特徴をそなえていたし、そうとらえるつもりだ。これには、偽情報のことを何日もかけてハリールに教えたボリスも満足するだろう。ボリスはこう話していた。
 「イギリス人は、敵を欺くために故意の偽情報をながす達人だ。アメリカ人はこのテクニックをイギリス人から学んだ。フランス人は自分たちが発明したテクニックだと思いこんでいる。ドイツ人は不器用でとてもでないが上質の嘘などつけない。そして、かつて植民地としてリビアを占領していたイタリア人についていえば、あいつらは自分たちが流した偽情報をうっかり信じるばかりか、それにもとづいて行動までする」
 そしてボリスはこんな言葉で講義をしめくくった。「しかし、この世界でもっとも巧みに偽情報をながせるのはKGBだ」

今度は主人公の方

 ドクター・ゴールドバーグが病室から出ていくと、ケイトは私にメモをよこした。,≪来週には仕事に復帰したい≫
 わたしは答えた。「その前にまず、君を家にかえすとしよう。それに、君の精神障害がどの程度なのか、診断してもらう必要もあるしね。
 ケイトはピースサインをかかげてよこした。しかし体力が衰弱しているせいだろう、中指1本だけ立てるるのが精いっぱいだった。

お話の方は10年かかってアサド・ハリールとの決着が付けることができて、そして次の作品があることも解説でわかるので、これってネタバレでしょうか。

次の話あるようで、結構安心しています。


コメント
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