
来日したラーシュ・ヤンソンのライブにはいけなかったのが残念だけれど、ベーシストのトオーマス・フォネスベックがリーダーとなって同じ3人で演ったアルバムがとても良いので満足しました。
1曲目ベースの人がリーダーしているとまざまざと伝わる活きのよいトリオ演奏です。
2曲目メロディ・ラインはラーシュの曲のようだけれど、フォネスベックの曲。ほっとするラーシュらしい演奏は、題名が“New Hope”とラーシュが絶大な信頼をよせて“Hope”を譲ったような気がしないでもありません。
4曲目安定したピッチ、低い音をここまで正確に弾いて力強いラインはニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンに師事したことがきちんと伝わってくるのです。
5曲目、ラーシュの軽快なピアノはなじみのフレーズもいれて、とても心が温まります。
ラーシュのアルバムだったらベースはここまで主張しないだろうから、そうするとこの人たち来日したらセットをかえて2つのトリオが見てみたくなりました。
6曲目この人良い曲を書きます、7曲目も哀愁ある曲調でベース・ソロがすばらしい。
8曲目は“枯葉”ラーシュの見事なフレージング、聞いていて今、ビル・エバンスに一番ちかいのではと思ってしまいました。
ラーシュがおじいちゃんになって、孫への愛情が反映されて、そそて若いミュージシャンに触発される素晴らしさと優しさが加わって、次はラーシュ・ヤンソンのアルバムになるでしょうね。
SOUND OF MY COLORS / THOMAS FONNESBAEK
Thomas Fonnesbaek(b)
Lars Jansson(p except 4)
Paul Svanberg(ds except 4)
1. You Never Know
2. New Hope
3. Summertime
4. Diversity
5. Green As D-Minor
6. Primordial
7. You And Me
8. Autumn Leaves
9. Isle Of Nonaniah
10. El Bajista
11. Spring Waltz
12. Soulmate