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映画 一日しか記憶がもたない女性に恋した男「50回目のファースト・キス(‘04)」

2006-04-22 14:44:14 | 映画
 交通事故のあと、記憶が一日しかもたないという脳障害を持つ女性ルーシー(ドリュー・バリモア)を恋して、きのうのことがまったく記憶にないのにも拘わらず、毎日愛を告白するシーライフ・パークの獣医ヘンリー(アダム・サンドラー)。
                            
 アシカやペンギンたちの主役たちが霞むほどの演技力もあって笑いを誘い、それにハワイの舞台設定がよかったのか爽やかなラブ・コメディに仕上がっている。アダム・サンドラーは、こういう気のいいやさしい男というキャラクターが合っているのか、「パンチドランク・ラブ(‘02)」、「NY式ハッピー・セラピー(’03)」などと共通している。
               
 ドリュー・バリモアは、初めてみる女優で、好みから言えば好きでも嫌いでもない。角度によってはセクシーでハッとするときもある。彼女の病気は生涯治ることはないが、毎朝ビデオで今までの出来事を確認することで、自分の存在を意識し、夫のヘンリーや娘、それにパパや弟たちの愛情を感じることが出来る。どんな障害があろうと、めげてはいけないよ!というメッセージなのだろう。
               
 すべてハワイでロケをしたわけでもなく、カネオヘ湾や1953年のアカデミー作品賞映画「地上(ここ)より永遠に」で、バート・ランカスターとデボラ・カーのラブ・シーンで名高い通称ゴキブリ・ビーチとあと一つくらいのよう。
 アダム・サンドラーがmatsumotoのロゴの入ったTシャツを着て現れるが、かき氷(Shave Ice)の会社で観光スポットにもなっている。
                 人気の高い虹色の「かき氷」
 DVD解説で「かき氷の味は、私の人生を変えたわ」と言うドリュー・バリモアは、1975年2月カリフォルニア生れ。70年前に活躍したジョン・バリモアが祖父で、父もジョン・ドリュー・バリモア、母はイルディコ・ジャイドという女優。9歳のころから酒と麻薬に溺れてすさんだ生活を送るが、‘94年カムバックする。この映画の監督ピーター・シーガルは、アダム・サンドラー、ドリュー・バリモアとも近くアカデミー賞を取るだろうと予言するが、果たしてどうだろうか?