猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

くるねこ大和 「くるねこ 2」

2009年08月04日 17時48分13秒 | マンガ家名 か行
           ↑ 「くるねこ 2」 エンターブレイン 2008年7月発行

 
 私も大好き、ここにお越しになられる方もたぶんみんな大好き、くるねこ大和さんの有名ブログの書籍化。

  
          くるねこ大和


 なぜに2巻だけなのかと申しますと。。。行きつけの (何度も言うけど行きつけになりたくない) 動物病院の看護師さんが貸してくれるというもので。
 どうやらお客さんが間違って同じものを2冊買ってしまい、動物病院の雑誌ラックに寄付してくれたらしい。今ラックはパンパンなので読むなら借りて行ってくださいということらしい。

 ここのブログは日参しているけれど、本とどう違うのか興味があって借りてきた。見やすいですね。ネットだとスクロールして見るのでいっぺんに全体を俯瞰は出来ないが、本になるとそれができる。
 もちろんおまけの画像もいろいろある。ブログ本を見たのは3度目なのだが、様々な工夫をしているのだな~と感心した。

 次は 「あしめし」 を見てみようかな。



             ↓ おまけ 久しぶりの猫もの紹介 

             


 入院した時とか、いつものスリッパがだめになった時、次のを買って来るまでのつなぎとかでたま~にしか使わないもんだから、10年以上持っているスリッパです。確か姉からのプレゼント。まっ可愛いんで気には入っているんですが、片方の色が変わってるし、スリッパなのに長持ちさせすぎ ? 



        
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木原 敏江 「渕となりぬ」

2009年03月17日 11時08分34秒 | マンガ家名 か行
 ↑ 上の写真は私の持っている 小学館文庫 前・中・後編 1998年12月10日~ 初版

 古今東西幻想綺譚と銘打ち、洋の東西・時代を問わずに妖かしの物語を紡いだ 木原 敏江氏の 「夢の碑 ゆめのいしぶみ」 シリーズの中で私が一番好きなのは、応仁の乱前後の 能楽 (当時は猿楽と言われていた) の座 (芝居の座と同じ) を舞台にした 「渕となりぬ」。

 この題名は小倉百人一首のうち、陽成院 の 
「つくばねの 峰よりおつる みなの川 恋ぞつもりて 渕となりぬる」
より来ている。木原氏の最近作 「ふるふる」 では、歌の旅日記としてやはりこの作品と同じ室町時代を舞台にし、さらに和歌を題材にした作品を発表されているので、木原氏のこの時代好きが伺えます。

 この作品を読んでいると、今ではすっかり古典芸能として難しく思われている能楽 (猿楽) が、集大成されたこの 応仁の乱 の頃は、貴族にも民衆にも楽しまれた大変な娯楽だったとわかります。
 見物人は8番から10番くらいの演目を、間に狂言なども挟むので丸1日かけて弁当持参で河原にござなど敷いて楽しみます。演目には季節に合った祝いのもの、神様や巫女・仙人などが出てくるもの、恋愛の執心を歌ったものや、武者もの、真面目なものから、曲芸まがいの皆の目を楽しませるものまで様々有り、見ているものを飽きさせないようにしていたようです。

 私が 「渕となりぬ」 が好きなのは、主役の二人 羽角(はすみ ♂) と乙輪(おとわ ♂) のBL関係が美しくて・・・じゃなくて ! (1/3くらいはそうじゃ~ないかい? 悪魔の声) 
 あまりマンガの舞台にならないような室町時代の、しかも現代の若い子たちには興味の薄そうな能楽・猿楽を題材にして、ちゃんと面白いお話にして勉強にもなっているところなんです。

 丹波の山奥を本拠とする 三枝座 そこの二男である舞と作本の天才である 羽角 と義理の弟の 乙輪 は家族・座員ともども、他の座に抜きんでて、日本一の猿楽座にならんと頑張っている。
 京都の貴族出身が率いる芸術的な座や、伝統を誇る有名な座を相手に普通では太刀打ちできないと、庶民に受けるケレン味 (奇抜な演出・本来あるべき演出ではないといった意味) たっぷりの舞台で大いに評判を取っていく・・・。 
 羽角、乙輪、座長の父親、羽角の兄弟たち、武士をやめ三枝座を日本一にするのが夢の笛の名手、羽角を好きなすずな、乙輪を好きな大商人の娘、当時の座に付きもののパトロンたちの思惑など、いろいろな思いが降り積もっていき、ラストの悲劇に向かっていく。。。。

 最後になり、この物語が作者不詳として伝えられるお能の演目 「道成寺」 の成り立ちに興味を持ったことから 木原氏 が紡いだ物語だとわかる。それは氏にとってとても楽しい作業だったに違いない。


                           


             

             ↑ 厳島神社の能舞台             


 私の母は娘時代から能楽を習っており、一時は人に 謡 (うたい 歌です) を教えていたこともあった。
 幼いころ、流派の本部の能楽堂へよく母に連れられて行った。それは小さい子供には面白くもなんともなかったが、煌びやかな衣装や小道具の花や竹で編んで紙を張ってある釣鐘など、日常とは変わったものがあってそれらを面白く眺めていた。
 普通の子供よりは伝統芸能である お能 に近い所にいたと思う。

 現在能のシテ (主な俳優) の流派は、大きく分けて大和四座と土着の能に分けられ、大和四座の中でも観世流、宝生(ほうしょう)流、金剛流、金春(こんぱる)流、喜多流の5つあります。「渕となりぬ」 の中でも、観世と金剛流は名前が出てくるのでとても古い流派だとわかる。金春流も銀座に通りの名前として残っているくらい伝統がある。
 歌舞伎には 「本歌取り」 としてお能からスライドした 「安宅 → 勧進帳」 「道成寺 → 京鹿子娘道成寺」 などが有り、歌舞伎からも本家として一段高い所に見られてもいる。
 しかしどの流派も歌舞伎ほどの一般的人気もなく、現在一般に知られたスターもいないのが寂しい。
 スポーツでも芸能でも、スーパースターが出ると一気に注目を浴びるようになるので、ここはひとつ和泉流 (狂言の流派のひとつ) の和泉 元彌氏のようなちょっと アレ な注目の浴び方でも良いから誰か犠牲になって盛り上げてくれないものか。(ああ無責任) 

 盛り上がらないと言えば、長らく能楽は女人禁制で、1948年に女性の能楽協会への加入が認められ、はたまたやっと2004年に日本能楽会への加入が認められたという事だ。母の加入していた流派は特に女性には解放されていなかったようで、あんなお嬢様だった母でもなにがしかの苦労があったんだろうか、と今回調べて少なからず驚いた。

 最近話題の白州次郎の妻、白洲正子は、『お能』角川新書1963(昭和38)の中で以下のように言っています。

能舞台はきびしいかぎりのところでありますから、つい最近まで女がのぼることは許されませんでした。
 極端な意味でお能に男女の別はないのですから、女とても「お能の舞台がどういうわけで神聖であるか」をはっきり知った時、婦人の演能は公然と許されてよいわけであります。
 もろもろの婦人演能家は、お能の舞台にあるかぎり、もはや男でも女でもないことを知っていただきたいものです。



                         


 この作品を読んでいると人のいない観客席でひとり、摺り足で舞う母の姿を眺めていた昔の事が思い出される。私に少しはお能を習ってもらいたかったんだろうかと思いを巡らしつつ。
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正式名「アシでメシが食えんのか」略して「あしめし」

2008年11月07日 15時10分33秒 | マンガ家名 か行
  tooru_itouさんの掲示板  → 雑感メモ 掲示板 でとても面白いブログを紹介していて、昨日から今日にかけてすっかりはまって全部読み通しておりました。(笑)

 その名は 「あしめし」

tooru_itouさんいわく、正式名「アシでメシが食えんのか」略して「アシメシ」4コママンガ・サイト♪。

 マンガ家アシスタントだけで生活できるのか、というような意味の題名だそうです。作者さんのブログ紹介は

 プロ漫画家を目指すただのアシスタント「葛西」の日常や葛藤を、絵日記形式で、なるべく面白おかしくお送りします。

 とりの なん子さんのマンガ、「とりぱん」 を読んでいると、マンガ家のアシスタント時代のあれやこれやが時々出てきて、その世界を知らないわたしなぞ興味深々で読んでるのですが、このそのものずばりのブログはよりハードに辛辣に表現していてまあびっくりです。

 何はともあれ、一度読みに行ってみてくださいね~ お薦め !
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「家族八景」 原作:筒井康隆 漫画:清原なつの

2008年03月14日 16時59分10秒 | マンガ家名 か行
                    

                    角川書店刊 2008年3月

 
 ノーブルな清原さんの表紙絵にだまされてはいけません。これはへたな怪談よりずっと怖い人間の本心の物語。この3月に上下巻いっぺんに出た新刊です。
 原作付きの漫画をここで紹介するのは珍しいと思うのですが、原作者の 筒井康隆氏 はわたし中学高校時代に結構はまって読んでた人なんです。多くの人と同様、中学でSFにちょっとはまった私は 星 新一 レイ・ブラッドベリ とこの筒井氏がお気に入りでした。星氏は正統派ビートルズ、筒井氏はやんちゃで毒のあるローリングストーンズ、ブラッドベリはう~ん、帝王カラヤンかはたまたジャスだとマイルス(ディビス)か、ロックならピンクフロイドか (意味不明になってきたぞ)

 つまり、筒井氏の作品には破天荒な話の中にも深い観察による皮肉と毒とがちりばめられてあって、当時背伸びして斜に構えた天邪鬼の私はとても気に入っていたということです。
 筒井氏が唯一 (たぶん) 出した厚い漫画の本まで買って読んでました。絵はもちろん本職並みとは行きませんでしたが、内容は面白かったしエロティックでしたよ。
 あっ、筒井氏は少年用に 「時をかける少女」 とか TV原作 「富豪刑事」 とか近年アニメになった 「パプリカ」 とか、とても幅広いそして息の長い作家さんなのはみなさん知ってますよね。天邪鬼な変な作品ばかりじゃありませんよ~。

 で、この 「家族八景」 をマンガ喫茶で見つけてあら筒井さん、と手に取ってみたわけです。1冊だけだったのですが、しばらく振りの 人間の本音爆発振り が大変面白かったです。

 どう爆発してるかというと、主人公の 火田 七瀬 は生まれつき他人の心の中を読める超能力を持っているので、人の本音が聞こえてしまう・・・。雑多なものが入ってこないよう、いつもはその力に鍵をかけているのだが、必要な時にカチッと開けて対象の心を探ってみる。すると外見からは思いもよらぬその人の心の本音が七瀬の心の中にどっと入って来る、という仕組みです。

 七瀬 は一つ所に長く居ると自分の力を感づかれてしまうので、住み込みの家政婦さんをしてあちこちの家庭に入って生活しています。あるときはお金持ちの子供の居ない夫婦の家、あるときは子沢山のだらしない母親の居る商店、又ある時は一流企業お勤めのだんな様・大人しい奥様・かっこいい大学生の息子・美人で活発な娘のいる一見非の打ち所の無いような家、早期定年退職して家族の皆にうざがられているご主人のいる家庭、などなどです。

 七瀬が原作20代のところ、18歳で家政婦をやっているという設定などリアルさに欠けると思うのですが、(若いんだからもっと効率のいい仕事あるでしょ) 設定としていろいろな家庭に入り込める仕事が良かったのかも知れません。

 私も人間を50年以上やってれば、何もなく平穏で穏やかな家庭なんて無いということは分かってますが、それにしてもここに出てくる各家庭は一つ間違えば事件・事故になってもおかしくないところばかり。それを皆言いたいことを言わず、差しさわりの無いことに言い換えて綱渡りで生活している。
 「家政婦は見た」 のもっとえげつないバージョンと思えば、人の家庭の不幸は蜜の味、でどんな悲劇も他人事としてけらけら笑っていられます。

 しかし、実は現実はもっとひどいのかも知れない。みなさん、自分の家族の事を考えて御覧なさい。もし自分が言いたい事を全部言ってしまったら、相手に思っていること全部言われたら、それでも明日から一緒に住んでいられますか ?
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川原 由美子 「観用少女 プランツドール」

2008年01月15日 09時07分34秒 | マンガ家名 か行
 
 1巻~4巻 ㈱朝日ソノラマ刊 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス 平成7年1月30日初版~

             たれぞ~さんにお借りしています。



 読む前は、以前マンガ喫茶で読んだ 三原ミツカズ氏の 「DOLL」フィールヤング連載 祥伝社刊でコミックスあり  みたいのかと思っていた。読後感想は…。

 こちらは 「DOLL」 程毒が無いし、エッチじゃないし、少女マンガっぽいかしら。設定は似ているんです。人間の為に造られたアンドロイドのようなものが、人間とかかわることによって起こる事件、騒動を描いている。シリーズの読みきり短編集なのも同じ。

 違いは、DOLLの方は、人型召使ロボット=作業ロボットということで、時には工事現場で女の子型のロボットが重作業をやっていたりする。その子の体の設定を変えてやると、ロリコン趣味のスケベ親父の夜のお相手をすることも出来る。メイドとして年寄りや子供の世話もできる。本人には感情が無いのだから、人間の為に働く本当のロボットとも言える。
 ミツカズ氏の華麗なゴスロリファッションをまとった冷たいドール達の表情ともあいまって、人間に絶対服従のロボットの哀愁さえ漂う作品となっている。

 片やこちらのプランツドール達は、もっぱら愛玩用というか、居るだけで人間を和ませるペットや観葉植物のような存在で、育て方によっては飼い主にしゃべったり感情を表したりできるようになるらしいが、命令して何かの役に立つというほどではなさそう。
 こちらのファッションも少女趣味の美麗なもので、話の中ではとても贅沢に育っていて、買うにも育てるにもお金がかかる。お金持ちの趣味 (競馬馬?) みたいなものらしい。
 それにプランツドールの方は育て方を間違えると成長するんですよ より生物に近いということでもプランツ~の方はアンドロイドなのかな~。作者は 何 とはっきり書いてないで、生き人形とか言ってますけれど。

 プランツドールを扱う(売ったりメンテナンスしたりする) 店の主人はなぞの中国人、でも私にはどう見ても金髪天然パーマ長髪のアングロサクソン系美男子に見える。
 だけど雰囲気はかの秋乃 茉莉 「Petshop of Horros」 のD伯爵の趣きなのですよ。筆でさらさらお値段を短冊状の紙に書くのが中国人的なところか ? 怪しいものを売るのはどこでもいつでも中国人と決まっている…のか ? 

 昔から、活劇物でないロボットもの・人形物というマンガのジャンルはあって、名作も多い。私の本棚にあるのは よしなが ふみ氏 のBLで「私の永遠の恋人」つーのがあったな~。(笑)

 とにかく、この二つは設定は似ていてもまったく違うお話が描けるんだ、という点で読み比べると面白いと思う。
 但し、「プランツ~」はB5版で一冊757円(税込)で全4冊、「ドール」 は凝った装丁の一冊950円(税込)で全6巻なので全部そろえようとすると結構な出費になりそう。大判マンガをちょっと読んで見たい人は、私のようにマンガ喫茶利用も有りではないでしょうか。気に入ったら買えばいいんだし。
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最近読んでいるもの

2007年12月31日 12時15分45秒 | マンガ家名 か行
 最初の写真は 夜さん にお借りしている 神坂 智子氏(こうさか ともこ) 「蒼のマハラジャ」 1~10巻 ㈱角川書店 あすかコミックス版 初出 「ASUKA」1990年3月号から 写真は8巻~10巻

 始めのうちは少女マンガらしいインドの王子様と少女の冒険ロマンスと、偶然ばかりの楽しいドタバタに楽しませてもらっていたが、途中からぐっとシリアスになってすっかりインド独立のお勉強をさせていただきました。



                  

                 ↑ こうの 史子氏 の2冊 ㈱双葉社

 満天さん にお借りしている こうの 史子氏 の「夕凪の街 桜の国」 「長い道」。 もちろん、「夕凪~」 はじわ~と涙で読むのがつらくて、でもやっぱり読まないといけない気がして読んだ。読んだ人はみんな同じ気持ちだろう。小学校の教科書に載せてもいいじゃないかと思う。
 個人的には結婚してるので、「長い道」 の夫婦ものまんがの 情 が面白かった。


                 



↑ 森 薫氏 「エマ」「シャーリー」㈱エンターブレイン

 たれぞ~さん にお借りしているアニメにもなった 「エマ」 評判になってるものはやっぱり面白いね。森氏の萌え全開だけど、自分が面白がって描かなくちゃ良い物出来ないよ。
 ネットで書評を見ていてどんどん 絵がうまくなってる なんて書いてた人いたけど、森さんの絵は最初からうまいと思う。顔の描写があっさりしているから簡単に見えるのかも知れないけど。巻数が増えていくと、いよいよ凄みが増してきてるとは思うけど。

 この中でも夫婦話ということで、番外編のメルダース家のご夫婦のお話 「歌の翼に乗せて」 いいわーん。あーらうちだって結婚14年だけどまだラブラブだもんね~。(恥)


                  


                  ↑ こなみ かなた氏 「ふくふくふにゃ~ん」㈱講談社

 満天さん にお借りしている ふくふく猫ちゃん のまんが。ちびちび他のマンガの合間に和ませて頂いてまーす。こなみ氏の猫マンガといえば、「チーズスィートホーム」 も可愛いですが、そちらの方は通っているカイロプラクテイックの待合室で読書中。

 後はたれぞ~さんよりお借りしている「金魚屋古書店」の3巻~5巻とかもう、いろいろ読んでますが、皆借りているものばかりで申し訳なく、あり難い気持ちでいっぱいです。
 自分で最近買ったものといえば 山田 ユギ氏の初期作品集 「キビしいのである。」 と「ユリイカ」の臨時増刊号 BLスタディーズ いえね、インタビュー7人の中に 西田 東氏 と 草間 さかえ氏 のお名前があったので。
 巻頭の三浦しおん氏らの討議、「2007年のBL界をめぐって」 の中の腐女子の 腐 は腐ってるんじゃなくて、発酵しているのだという結論に笑って納得。
 相変わらず 腐 まみれです。これでいいのか自分 ?

 皆様には良いお年をお迎えされますよう、又来年もお見捨てなく、長く細くお付き合いいただけますよう、お願い申し上げます。
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川原 泉 「メイプル戦記」

2007年09月13日 12時47分47秒 | マンガ家名 か行
 白泉社 「メイプル戦記」 1~3巻 1992年12月~  初出 「花とゆめ」 1991年~1995年まで  たれぞ~さんよりお借りしています。 → たれぞ~さんのブログ

 比較的新しい作品 (でも10年以上前) のせいか、カーラ教授の初期作品をまとめ読みしていた私には、  ↓
 
             
              

              ↑ たれぞ~さんより借りているカーラ教授本の一部


 おっ、人物の動きの表現が上手くなってる、野球するときの動作は他の野球まんがを参考にしたのかな、背景も前より描き込みが多くなった、でもこれはアシスタントさん達の筆かな~、なんて思ってしまった。
 野球のこともずいぶん詳しいなぁ 「私がルールブックだ」 の二出川審判なんて良く知ってるなぁ、詳しい人をブレーンにして聞いたのかしら、それとも博学なカーラ教授のこと、プロ野球の知識も深いのかしら・・・。なんて余計な事をつらつらと。

 はっいかんいかん、横から作品を眺める癖がついて、純粋にマンガを楽しめない自分がいるわ ! 

 お話は。。。
 セントラルリーグに7番目の球団として誕生した新球団 スイート・メイプルス。 選手は全員女性 (ひとりだけオカマちゃん) 監督はかの豆の木高校を甲子園準優勝に導いた 「甲子園に笑え!」 の広岡真理子。(はい、カーラ教授本です) 
 オーナーはスイート製菓のおばあちゃん社長、北の大地北海道は札幌にど~んとドーム球場をぶったて、(平成3年には現実の札幌ドームはございません) 応援団はミニ宝塚、球場のオープニングセレモニーではスイート製菓の人気商品が降り注ぎ、ミニ宝塚が歌い踊って華やかなことこの上なし。しかし相手チームは女の球団なんて片腹痛いとバカにしている。。。。

 舞台はこんな感じ。こうなったらもう、地元の皆さん、全国のオカマのお姉様たち、女に負けるなと他球団に声援を送る世の亭主達の横で苦々しくTVを見ている主婦の皆さんを巻き込んで、新球団にして初優勝 ! に向かって全員突き進むしかないっしょ

 それぞれに事情や悩みを抱えながらリーグ戦は進み、前半・中盤絶好調のメイプルス。ダントツ一位でしたが、そこはそれ、お約束の試練が待っていた~パンパン。(紙芝居風に)

 チームの大黒柱、エースでオカマの瑠璃子ちゃんが突然失踪 (もちろん聞くも涙語るも涙の裏が有り) 4番の大砲助っ人外人も大怪我をして戦列を離れ、チームはずるずる連敗街道ひた走り、あれほど離れていた2位に逆転されてしまった~スイート・メイプルスの運命やいかに~~ パパンパンパン、パンパパン

 ラストは分かっていながらも、はらはら楽しく読める作品です。野球好きな私には 「ブレーメン Ⅱ」 「笑う大天使 ミカエル」 より面白かったかな。
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ふたつの 「バビロンまで何マイル」

2007年07月05日 11時00分45秒 | マンガ家名 か行
 佐藤 史生 「心臓のない巨人」 ・川原 泉 「バビロンまで何マイル?」


佐藤 史生 「心臓のない巨人」 1999年2月20日 PFコミックス 初版 ㈱小学館 
ブック○フにて350円にて最近購入

川原 泉 「バビロンまで何マイル?」 1997年12月17日 白泉社文庫 初版 ㈱白泉社
たれぞ~さんにお借りしています。

 はて、なにゆえ2冊の本が、一緒に写真に納まっているかと申しますと…。コミックス 「心臓のない巨人」 の中に、その半分を占めて 「バビロンまで何マイル」 という作品が収められています。 「?」 記号は有りません。一方ご存知の方も多いと思いますが、川原 泉の中篇はそのまま 「バビロンまで何マイル?」 という題名の作品です。こちらは 「?」 記号がついてます。
 
 「バビロンまで何マイル」 という言い回しは、マザーグース に出てくる言い回しで、慣用句のようなものかなと思うのですが、「後どのくらい行ったら(努力したら)桃源郷にたどり着けるのか」 というような意味かなーと思っているのですが、違う意味でしょうか ? どなたかご存知なら教えてくださいな。

 
佐藤 史生 「心臓のない巨人」
 これは少し前に読んだ原作付の佐藤作品より面白いと思った。SFが2編入っていて、「心臓のない巨人」 は一つの国のように大きな巨大宇宙船に起こった事件とその結末。
 「バビロンまで何マイル」 はSFサスペンス、そこに出てくる霊感人形 (本当は人形じゃないのだけど) の名前が 「チェザーレ」 う~~ん、あれれ  ???? もう一つの川原作品と関係あるのか~ ? 謎は謎を呼ぶ~。

7年に一度の星祭の翌朝、タキツス市長の若い夫人が猟奇的な死体姿で発見される。彼女は母星 (ホーム) を買うために高級売春婦をしながら宇宙をさすらう宗教集団の 元尼僧 だった。彼女達は誰かに追われ殺されながらも、自分達の母星を買うために身も心も切り売りしながら宇宙空間を逃げているのだ。そこには地球から遠い昔に飛び立った移民船の乗組員達とその星の原住民達の悲劇的な物語があったのだ~~。あーっ、奇想天外の着想で説明できない ! 
 この題名はまさに自分達の都、国を求めてやまない彼女達の気持ちが表されている、と思うのですが。


 一方 川原 泉氏 「バビロンまで何マイル?」 

 は簡単に言っちゃうとタイムトラベルものだけど、文庫の三分のニ以上は、イタリア・ルネサンス期の1500年前後に生きたボルジア家の兄妹チェーザレとルクレツィアに主人公達が遭遇したお話になってます。
 幼馴染の仁希(にき ♀)と友理(ゆうり ♂)は溺れていた小人の妖精のおじいちゃんを助けたお礼にソロモンの指輪をもらい、時間旅行に無理やり行くことに。だってこのタイムマシン (?) 行き先もいつ行くかも自分で決められない、それどころかいつ帰れるかも分からないという困った代物。
 
 2度目のタイムトラベルで行ったヴァチカンでチェーザレたちと逢います。最初に行った恐竜うごめく原始の森では、仁希が残したウィルスで恐竜達が絶滅したというおまけがつきましたが、このお話ではふたりは歴史をかい間見ているだけで影響は特になし。
 もしかしてカーラ教授、このあたりの歴史が面白くなって途中でここだけじっくり描きたくなったとか ? 
 始めの予定ではもっといろいろな所、たとえば本当にバビロニアの都まで行くつもりでは無かったでしょうか。長らく未完状態のようでしたが、間が開いて完結し、文庫の方には完結編で載っています。(コミックス版では未完)
 こちらの作品では、始めの方に 仁希 がバビロンまで行けるかも、とか言っているので、ソロモンの指輪で遠いところまで行けるかしら、という意味で付けた題名だと思うのですが。

川原 泉  バビロンまで何マイル? は 花とゆめ1991年7月号と1997年12月号

佐藤 史生 バビロンまで何マイル  は 1997年 プチフラワー1月号と3月号

の初出です。

 多分お二人とももう一つの作品は知ってらしたと思いますよ。題名は同じですが、内容も味わいも全然違う作品です。
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川原 泉 「レナード現象には理由がある」

2007年06月29日 11時35分28秒 | マンガ家名 か行
 たれぞ~さんにお借りしました。

 おんや~ ? カーラ教授は最近絵柄が変わられたのね~。特に男性が、むふふっちょっとBLに出てきそうなアニメちっくなシャープなイケメンになってるじゃな~い…なんて思って見ていたと思ってくれい。

収録作品
1話目 レナード現象には理由がある
2話目 ドングリにもほどがある
3話目 あの子の背中には羽がある
4話目 真面目な人には裏がある

 各話は別の話ではありますが、同じ高校に通っている男の子、女の子達が主人公。いつもの淡々としたスピードで進み、最後にはほんわかなハッピーエンドとなる恋の数々のお話。


 4話収録のうち、最終話の 「真面目な人には裏がある」 になったら、なんとBLの話と主人公のお兄さんがゲイだったという話が出てきて……わかっちゃった。

カーラ教授、ハマリマシタネ。私は一時期だけにせよ、

       カーラ教授BL嵌り説 

を取らせて頂きます。これに反論する方募集させていただきますっ。(カーラ教授ファン多いからどっときたらどーしょ)
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「摩利と新吾」 における私のツボ

2007年04月20日 16時41分38秒 | マンガ家名 か行
               写真はムック本 → 木原 敏江 「しまりんごスベシャル」    
ネタバレです。

 誰でも好きなマンガ作品の中でも、ここ、ここが特に好きで何度も読み返しちゃうのよ~ (いわゆる萌えですな) と言うシーンがあるはず。

 私のお気に入り 「摩利と新吾」 (通称 まりしん) の中で私のツボな場面は最初に摩利が新吾に接吻するところ。え~っと今手元に本が無いので何の巻きか分からないのですが、(後で入れときます) 真ん中あたりかな、篝 (かがりと読みます 摩利に横恋慕のお約束いじわる坊ちゃん) のために新吾が雨の中薬を探しに行き、帰りが遅くなって心配した摩利が迎えにいくシーン。篝にだまされたと知り、自分はびしょぬれになっていても 「でも篝が無事ならいいや」 と恨まずに安心するのを見て、お人よしだなーと思いつつ、摩利はそんな新吾がいとおしくてならない。

 「だめだ」 と一言、傘の中で新吾に接吻してしまう。ここが初のキスシーンなのですね。と言っても摩利と新吾は都合4回ほどしか接吻していないし、ましてやそれ以上何もないのですが。後、もっと前に新吾が摩利に気付けに水を飲ませるシーンは有りますが、それはキスシーンじゃないでしょ。

 この「だめだ」 は、ずっと お日様新吾 が大好きだったけれど、我慢に我慢を重ねて友情以上の気持ちを表に出さないようにして来た 摩利 がついに押さえが利かなくての 「だめだ」 でしょ。きゅ~んで有りますよ。

 言っときますが、このきゅ~ん は、私が 貴腐人(腐女子の年いった人ね) だからじゃなくて、たとえばオスカルとアンドレ (ベルサイユのばら) の最初で最後の愛の一夜でもきゅ~んとなりますのでご安心を。あっあれも一人は男装の麗人かー。倒錯的なのが好きなだけかいな。(爆)

 内容的にはもっと刺激的な夢殿さんやボーフォール公と摩利とのベットシーンを見ても、木原氏の筆は乾いていてちっともいやらしくなく、私はこのシーンが一番の 萌え場面 なのです。

             皆さんの萌えシーン教えてください !
 
 この記事は少し前に書いてあったのだけど、恥ずかしくてお蔵入りにしようと思ってました。今特定作者のBL本に狂っていて記事を書くための読書が出来ないので苦肉の策で出しちゃいました。あーっ恥ずかしい  (いやBL本に狂ってるって言うほうが恥ずかしいから・・・)
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