猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

もりた じゅん先生について話しましょうよ。

2007年01月26日 10時23分06秒 | マンガ家名 ま行
 写真は最近マンガ喫茶で読んだ 「四十九日まで」 集英社刊 2002年11月 しかしなんちゅう題でしょう。内容はラブコメですけど。


ええーっと、もりた じゅん先生について、はてなダイアリーその他からちょこちょこ引用させて頂きますと、


1948年2月18日生まれ 広島県出身
デビュー作は 「マイ・エンゼル」
デビューのきっかけ (1968年「別冊りぼん春の号」) 第1回 りぼん新人漫画賞 の佳作を 「マイ・エンゼル」 で取った為
夫=本宮ひろ志(漫画家)
日本大学芸術学部卒
1970年に近親相姦と心中をテーマにした「うみどり」(『りぼんコミック』)を発表。同年の「キャー!先生」では前作とは違った明るい作品で人気を博す。

 
 結婚してからもレディースコミックでご活躍が復活して、今の絵柄はすっきりして以前より私は好きです。「キャー!先生」 の頃は、ご多分にもれず好きな絵柄ではなかった。あの肉感的な女性美の表紙は、今見ても明るくていやらしさはなくても、男性誌でもいいくらいです。

 私は、「うみどり」 (りぼんコミック 昭和45年 1970 6月号 80P) リアルタイムで雑誌で見て、今だに何コマか覚えいてるほど印象深いマンガです。お兄ちゃん (確か本当のじゃなかった) 手をつないでお風呂屋さんに行く所とか、本当の兄と最後に手を結び合って、キスをし、海に入っていく場面とか。(ネタバレですが、清い関係のまま心中するんです。)
 当時高校生だった私にもひぇ~な内容でしたが、小学生くらいの子にはどう映ったんだろうか。

 りぼんコミック (昭和44年 1969 1月創刊) は新人中心の短編読みきり雑誌だったので、冒険が出来たのだろうか。
 昭和46年 1971 2月号には山岸 凉子氏の問題作、「白い部屋のふたり」 が載っている。これはレズビアンぽいお話だが、山岸氏はあるインタビューで本当は男性どうしを描きたかったが流石に当時では無理だった、と言っている。
 その他、一条 ゆかり、樹村 みのり(なんとベトナム戦争もの)、のがみ けい、松田 明姫、汐見 朝子、ベテランでは巴 里夫、花村 えいこ、あすな ひろし、矢代 まさこ等も描いている。

 もりた氏はここにもう一作、「ダニイル」 という印象深い作品を残している。引っ込み思案な少女が、ロボットと知りながらもイケメンロボットに恋をしてしまうという内容で、ラストは覚えているものの手元になくて詳しくは書けない。
 
 実は、このもりた氏についての記事はずっと草稿中で暖めていたのだが、もりた氏の作品は一冊も手元にないのでなかなか書けなかった。しか~し、ハタと気づいてしまったのだ。私のブログをご訪問くださる皆様のなんとマンガ全般に詳しいことよ。「うみどり」 と 「ダニイル」 を覚えている方、もしや持っている方、ぜひコメントをお寄せになって、私に教えて下さいませ。

 またまた人任せの管理人ですみません。
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水野 英子 「白いトロイカ」

2006年12月27日 11時38分21秒 | マンガ家名 ま行
 先ず、水野 英子先生公認のファンサイト内の作品リストを貼り付けておきます。以前コメント欄に貼り付けておいたものですが、先生公認なので、たくさんの作品の表紙絵が見られます。残念ながらこの「白いトロイカ」は表紙絵が有りませんが、その前後の作品の表紙絵を見ると、その頃の絵柄がわかります。 ↓


                  水野英子の部屋


 夜さんにお借りしたのは1975年8月20日初版の花とゆめCOMICS全2巻。初出は1964年の52号(クリスマスの頃ね)から1965年の34号までの 「週間マーガレット」、当時小学生だった私は毎週楽しみに見てました。流石に42年経っていると、途中・途中しか覚えていませんが、覚えているコマは絵柄から情況から全て覚えているのですよ今回再見したコミックスと同じなのです。子供の時の記憶力って凄いのですね。
 
 ロシア革命より何十年も前のお話ながら、革命の萌芽漂うロシアが舞台となっています。数奇な運命を辿る少女ロザリンダと、彼女に思いを寄せる幼馴染のコザックの少年アドリアン、同じくロザリンダに恋する貴族のレオがからんで・・・。

 40年以上前の少女マンガなのに壮大なストーリー、出てくる大人のちゃんと大人の考えをしている事。もちろん主人公のたかが12~13歳の少女のしっかりして、芯の強いこと。今読んでもちゃんと通用します。時代背景もしっかりしていますし、登場人物一人ひとりの心の中まで描かれています。

 これ、違う人が描いたらコミックス10巻以上の長期連載になりますよ。コマのはしょり方とか無理ないし、今見ても当時から水野先生、上手いなあ。ファッションや建物などの背景には省略や想像の域を出ないものなどもありますが、当時の少女まんがとしては水準以上ではないでしょうか。

 小学生の私はドレス真似して描きました。この柔らかいドレープは水野先生ならでは。小学生が真似なんか出来ませんでしたよ。当時の少女はみんな憧れましたとも。

 何年か前に再販されていましたが、私知らなくて買っていませんでした。夜さんのおかげで42年ぶりにラストが分かりました。ありがとうございます
 再販ものが まんだらけ にあるのを見ました。
 
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水野 英子 「星のたてごと」 1巻~3巻

2006年10月05日 14時51分40秒 | マンガ家名 ま行
                私の持っている水野 英子先生、最後です。



                 


 自分で買ったのに、ああ懐かしい。なんと、1巻は昭和43年1月16日初版ですよ。私は15歳、中学生でしたね。小学生の頃に週間マンガ雑誌が出始め、(男の子用にサンデーとかマガジンとか、女の子用にマーガレットに少女フレンドとかね) 中学校になってから、それらの中の名作がコミックス化され始めました。喜んで買ってましたね。処分したものもあると思うけど、捨てられずに残しておいたから、こうして皆様にも書影を披露できると。


 ㈱朝日ソノラマ サンコミック
 1巻 昭和43年 (1968年) 1月16日初版 240円
 2巻 昭和43年 (1968年) 2月25日初版 240円
 3巻 昭和43年 (1968年) 6月29日初版 240円

 1巻の帯に、富島 健夫氏 (若い方、分かるかな、当時人気のあった若者向け小説家の方です) の賛が書いてあります。引用しますと、

 物語の発展には、女性作者にめずらしく雄渾なドラマがある。その上で女性的な詩がちりばめられている。男性の読者も多いゆえんであろう。これはマンガという形式で描かれた愛と戦いの叙事詩である。


         38年前に、分かっている方はわかっていらっしゃる。


 お話は・・・今読むと、後から出てきたものが多過ぎて、ロールプレイングゲームというか、「指輪物語」 というか、サムソンとデリラも居るし、敵と味方に分かれたヒーロー、ヒロインの恋は 「トリスタンとイゾルデ」 か?、ファンタジーなら、何でもあり ? いやいや、今読んでも骨太で超大作です。現在のマンガ作家が描いたら、優にコミック10巻以上にはなる物語です。それをスピード感溢れる筆致で畳み掛けるように進める作者の力量は素晴らしい 

 初出誌は 「少女クラブ」 で、1960年1月号~1962年9月号まで連載されています。当時、少女マンガの大傑作ともてはやされたのも分かります。

 1968年6月付けの作者あとがきに、連載中、病気か何かで約30ページの代筆を頼み、コミックにする時に描き直したとあります。そして、当時の線はもう描けなくなっている・・・と。確かにそれらのページだけ絵柄が違います。少なくとも8年は経っていないと思われるのに、違いますね~。このコミック中で比べられて、ラッキーです。そして又、この後の 「ファイヤー!」 とも、もちろん全然違います。DOGI様 (木原 敏江先生) も言っているように、絵柄は変わるもの、それもファンには興味深いものです。

 3巻の最後に同時収録されている 「ルル」 結構好きです。初出はやはり 「少女クラブ」 で、1962年10月~12月号までの短期連載。
 母物とラブコメを足して割ったようなお話ですが、軽いタッチのこんな物語、水野先生の可愛い絵柄にぴったりで、当時の週間少女マンガ雑誌を懐かしく思い出しました。
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水野 英子 「すてきなコーラ」 「銀の花びら」「星のファンタジー」

2006年09月27日 09時46分04秒 | マンガ家名 ま行
         懐かしマンガ、今回は「すてきなコーラ」です。



                   



      写真が上手く写せなくてごめんなさい。ビニールのカバーがかかっていて、光るんです。


 これは、1968年1月5日初版の、集英社刊、マーガレットコミックスの中の一冊です。収められている、「すてきなコーラ」 「セシリア」 「初恋」 ともに水野先生のエッセンスがたっぷりつまった傑作と思っています。全部雑誌に初出の時に読み、大好きで一部は真似をし、コミックスになったときに大喜びで買い求めました。

 「すてきなコーラ」 は、マイフェアレディのエピソードを借りた、50年代ハリウッドのラブコメ映画のような一遍。でも、「マイフェア~」、そのままのお話ではありません。登場人物に、「(まるで)マイフェアレディね」 と言わせてます。
 初期のかわいい絵柄が完成され、テンポもよく、大人も納得できるストーリー運び、何をとっても初期の傑作だと思います。
 
 「セシリア」 これが又・・・。私と同じ年代か、ちょっと上の方で、このマンガが忘れられず、今になって探しているという方が多いようです。ネットで母が探してますとか、どんなストーリーだったでしょうかとか、絵だけでも、今一度見たいとか、結構探し物に出てます。私もこれは大好きで、水野作品でどれか選べといわれたら、「ファイアー!」 とこれと悩むなぁ。長編では有りませんけど。
 
 時空を超えて愛し合う男女、というお話は映画でもマンガでも繰り返し有りますが、(萩尾 望都先生にもありましたね) 少女(きゃ~)の私には限りなくロマンチックで素敵に思えました。

 「初恋」 ツルゲーネフ原作なので、青春時代に小説で読んだ方も多いのでは。小説も、もちろんマンガも短編ながら印象の深い一遍。

 

                 


                  もう2冊、水野作品コミックスの書影を載せます。


 2冊とも㈱朝日ソノラマ刊の、サンコミックス。左の「星のファンタジー」は、短編10編を集めた短編集となっています。昭和43年(1968)8月20日初版

 青い星の夜・カーニバル!・みかげ石(和物)・青いバラを食べた王様・トゥオネラの白鳥・ある雪の夜の物語・人魚が火をともす・星の子・ガラスの天使・二つの太陽

 どれか思い出すもの、ありますか ? 

 右は「銀の花びら」、昭和44年(1969)2月24日初版。私の持っているものは1巻のみですが、多分2巻か3巻まであるはず。私は最後まで読んだ事ありません。(泣)復刻版あると思いますが、まぁ、今となっては機会があったら読もうかなという程度。

 「星のたてごと」全3巻というのもまだあるので、水野作品次回はそれにしましょう。結構これも皆さん覚えているはず。書影しか載せられませんが。
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水野 英子 「ファイヤー!」

2006年09月21日 14時33分51秒 | マンガ家名 ま行
           昔マンガのシリーズ今回は、水野 英子 「ファイヤー!」 です。


                 


         
                   左が厚紙のカバー、右が本体です。



                 


                   裏   側



 週間セブンティーンに連載時、私はぴったり高校生。リアルタイムで楽しみに読んでました。同級生達にも人気で、学校でも話題になっていた。第一部がセブンティーン1969年の1号から26号、第2部が41号~51号、第3部が1970年の3号~7月号。この年、1970年に第15回小学館漫画賞を受賞した、水野 英子先生の名作にして、代表作であります。ロック及び若者の反抗を描いた、60年代末を象徴する作品です。

 こういう、自分にとってリアルタイムの名作って、今40歳代の人には 「ベルばら」 であったり、30歳代の人には 「ホットロード」 であったり、今10代前半の人には 「NANA」 や 「ハチクロ」 であったりするのでしょう。当時の私達も、主人公のアロンと一緒に泣き、笑い、人生を学んでいったのです。

 私の持っているものは、㈱朝日ソノラマ刊、1972年12月18日初版の愛蔵本、2,000円也のもの。7月に連載は終わっているし、小学館漫画賞を受賞した事が書いてあるので、記念に出されたものでしょうか。当時としては、愛蔵本としても大変高価なのは、作者のサインがひとつひとつ書かれてあるから。


 
                          


                         表紙を開けたところに有ります。


 サイン付きだったなんて、今回、たんすの上から引っ張り出して、そういえばそうだったなぁとすっかり忘れてました。当時19歳の私にとって、決して安い本ではなかったと思いますが、地元の駅前のブティックでバイトして、頑張って買ったものでしょう。2,000円あったら、1週間学校へ通って、友達とランチもお茶もできたような。あれっ? はっきりしないな、う~ん老化現象 ? (笑)

 あとがきに、水野先生が連載前後の心境をつづっていらっしゃいます。日付は1972年10月。少し引用させていただくと、


 ビートルズは私には単純すぎて長年クラシックの複雑な和音に親しんでいた耳には・・・・・・

  中略

 だが、それに続いて沸き上がってきたアートロックの大きなうねりは初めて私が探し続けていた裸のままの世界を展開してくれたのである。

  中略

 連載が終了した時、私の中には何も残っていなかった。極言すれば、私もアロンのように発狂するか死ぬかしなければならなかったので・・・・

 
 その後、連載中の作者のプライベートな事件にも少し触れ、作者にとっても大変な作品だった事が伺えます。

 現在は秋田書店から2005年3月に発行された「特別企画 ファイヤー!」 1~3巻セット (1,810円) というのが出ていますが、今調べた所、ネット書店セブンαワイでは品切れとなっていますね。いつも行くブック ○フでも、流石に見かけたことはありません。でも、今読み返しても永久不滅の名作です。若い人にも読ませたい。水野作品はもっといろいろ復刊されても良いと思いますよ。 「素敵なコーラ」 とかね。
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