猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

おとこってやつぁ。 猫編

2010年08月04日 15時27分12秒 | 猫・犬・動物
 実家では代々 男猫 を飼っていた。子供が増えたら面倒だという おばあちゃん の考えからだと思う。私が覚えているのは 茶トラ が初めてだが、その子が死んで近くに子猫を貰いに連れて行かれた時、迷わず 黒猫の仔猫 を選んだ。

 自分の黒猫好きが決定した 思い出の猫 だが、利口で穏やかな良い猫だった。体も大きくそこいらのボスとなって13年間近所で君臨した。
 首の所にツキノワグマのように白い毛があり、わきの下、足の付け根にも白い毛があった。又尻尾の先がカギに曲がっていて、遠くからでもその子とわかった。
 毎年仔猫の生まれる頃には、同じように尻尾の曲がった黒い仔猫が近所に生まれ、父親が誰であるかバレバレなのが飼い主の家としては恥ずかしいというか…。

 裏の家に 生涯の嫁さん とも言える雌猫が住んでいて、黒猫が死んだとき、その家の玄関先で見つかった。最後に嫁さんの顔を見て死にたいと思ったのか。猫ながらあっぱれである。ある意味 おとこってやつぁ とも思う。


 マンションで一人暮らしを始めた時、実家から生まれて1年ほどの雌猫を連れて行った。ほどなく友人から 白黒牛摸様 の雄猫をもらった。
 捨て猫上がりだったのでノミはついてるわ、お腹に虫はいるわ、ケソケソの今にも死にそうな体だし、(実際一緒にいた兄弟猫はすぐに死んだそうだ。) 育てるのに一苦労した。
 手がかかるほど可愛いというのは本当らしく、もう可愛くて可愛くてすりすりしながら育てたのにあっという間に日中いっしょにいる 雌猫 にべったりになった。

 彼女は彼にとって母親であり、姉であり、妹であり、恋人であり、女房であり、娘であり、つまり 全ての女性 そのものになった。狭いマンションの8階暮らし、他の犬猫も見たこともないのだから、当然だろう。

 4年後、縁あって私が今の だんな (亡くなっても別れたわけじゃない) の所に引っ越しした時、猫2匹を連れて行った。家には だんなの叔母(当時60代後半) がいっしょに住んでいる。共働きの私と違って日中ずっと家にいる。しかもご飯上げ放題に甘やかす。
 これまたあっという間に お母さん決定 となった。あんなに苦労して育てた私の立場は ? 叔母はお母さん、私はママと呼ばれ継母どころか同居人扱い。

 ご飯くれればいいのか ? いつも一緒にいてナデナデしてくれればいいのか ? どうやらそうらしい。おとこってやつぁ 
 ちなみに雌猫の方はずっと態度が変わらなかった。もちろん叔母にもすぐ慣れて可愛がってもらっていたけれど、雄猫ほどではなかった。
 叔母もコタツの端っこに来て体ごと甘える 雄猫 の方が可愛いいらしかった。猫がこんなに可愛いなんて知らなかったと言っていた。それはそれでよかったけれどね。

 そんな雄猫だったが、舌のガンに侵され、最後の8ヶ月は毎週のように病院通いで一時はたっぷり太っていた体も、艶々だった毛並みも見る影もなく可哀そうだった。最後の2ヶ月くらいは毎日私の寝床に来ていっしょに寝てくれた。最後の最後に私のことを思い出してくれたらしい。

 本当に おとこってやつぁ。

 ありがとう、ユウ。ユウが死んで、もう3年以上が経つけれど、私は一生お前のことは忘れないからね。


          最後の2ヶ月で全てを許してしまったトミー。


コメント (4)
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