先日、RCJ Forum で Rescue Rules 2025 の変更点が公開されたと書きました。
公開された記事について、自由に意見を書き込んで良いようだったので、早速いくつかの(ルールに関する)意見を入れました。
私が入れたのは以下の内容です。
1. Rescue 共通 TDPについて
TPDというと、普通は Technical Description Paper(技術説明書)のことだと思います。 ルール 4.3.7 にもそのように書かれています。
ところが・・・RCJ Rescue Community website では Rubrics: Team Description Paper と書かれています。 TDP だけど Team Description Paper(チーム説明資料)。
で、その「Rubrics: Team Description Paper」をクリックしてPDFファイルを見ると・・・中には
Technical Description Paper と書かれています。
うん、いろいろ整理されてません。
ということで・・・TDPの用語を整理して、統一して! とお願いしました。
※これには、早速 Committeeからの「ご指摘ありがとうございました」と回答がありました。
TDP は Technical Description Paper(技術説明書)のことです、って。
2. Rescue 共通 無線通信の使用
無線通信の使用というより、General Rules の取り扱い、と言った方がよいかもです。
ルールの先頭に・・・
RoboCupJunior General Rulesはすべてのルールの前提となりますので、本ルールを読む前に必ず読んでください。
と、「すべてのルールの前提となる」と書かれているのも関わらず
ルール3.2.4で
無線通信に関する RCJ General rulesは適用されません
と書かれていて・・・General Rules が無視されています。
うん、これ、矛盾ですよね。
だから・・・まず、Genral Rules を変更してください とお願いしました。
3. Rescue 共通 競技中にPCとロボット間で通信して良いのか
の A4項 に
チームはラウンドの開始時にコンピューターを使用してロボットを調整することができますが、ロボットが遠隔から得点ラウンドを開始してはなりません。
と書かれています。 まず「ラウンド(Round)」は「ゲーム(Game)」のことですよね。と質問したうえで、「ゲーム(競技)の最初にPCを使用してロボットを調整して良い」というのは、「8分間のキャリブレーション中であればPCとロボット間で無線通信を使用しても良い」のか、という質問です。
(これまでは、8分の中での無線通信使用は認められなかった・・・)
4. Rescue Line 黒の被災者救助の乗数
これは、単純に ルール4.6.6で 黒の被災者(ボール)を救助成功した時には(銀の被災者の救助の順番に関係なく)乗数1.4が得られるにようにしてほしい。 という要望です。
これまで、避難場所が1つ(黒の避難場所のみ)だったのが2024年ルールで緑と赤に別れたので、救助する順番にこだわる必要は無くなったと思います。
5. Rescue Maze 危険ゾーンでの階段上のスピードバンプ
新たに追加された危険ゾーンの階段は、最大角度が30度。 さらにその階段に高さ2cmのスピードバンプが設置されるかもしれない・・・
階段の段差2cmに高さ2cmのスピードバンプが設置されたら、最大の段差が4cmになるけど・・・そういうこと? と質問しました。
6. Rescue Maze リニアタイル/フローティングタイルの判別
ルール2.3.1で、リニアタイル/フローティングタイルの判別を説明しています。 壁に沿って進んでいってスタートタイルに接続しているかどうかで判別するのですが、スタートタイルだけでなくチェックポイントタイルも考慮して欲しいと要望しました。
例えば
この図の青い丸印の場所にチェックポイントが設置されたとしたら・・・この競技進行停止後に、このチェックポイントから再スタートしたら、簡単にフローティングタイルに行くことができてしまいます。 本来はコース設計者が、そうならないようにコースを設定すべきなのでしょうけど・・・バカなコース設計者が設計すると、フローティングタイルの意味がなくなるので・・・
さて、この要望や質問ですが・・・どのような回答があるか楽しみにしてます。