国立国際美術館(中ノ島)大阪の地下にある近代美術館で開催している。<o:p></o:p>
ルノアールは高校時代から良く見ていた作家だ。国立近代美術館でも見た後、彫刻の庭で欅の緑の下仰向けに寝転がっていたのも思い出す。ボストン美術館、メトロポリタン、オルセーなども。人間としてはあまり進んでいないが感じ方は変わる。前は中期のまとまりのある作品が好きであったが、最近は後期の作品に生命の力を感じる。<o:p></o:p>
今回の目玉のIrene Cahen d'Anvers (イレーヌ嬢 当時8歳) は全盛期の作品で実物は見たことがない。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Mlle_Irene_Cahen_d%27Anvers.jpg )絵は素晴らしい肌の透明感と光、背景の明度の落とし方、髪の取り持つ中間の色合いが表現されている。晩年のガブリエルをモデルに描いた台形の体形、外の反射ではなく光が内からあふれ出出るような光、力強い赤も良い。見るものを安心させる画風だ。ゴッホの恐るべき没入とも違うし、セザンヌの冷静な抽象でもない。実にバランスが良い。<o:p></o:p>
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それにしても語尾に使った「ルノ」はしゃれにしてもあんまりな感じがします。<o:p></o:p>
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最近、等伯、若冲などの日本画の展覧会も多い。行かねば。(個人的にはルノワールよりルノアールの表記が好きです、なんとなくですが馴染みがあります。小説のノワールとかの表現が多いからでしょうか)<o:p></o:p>