東京都が設置している卸売市場の一つが築地市場。築地は埋立地の意味で、居留地であった。聖路加病院などが今もある。日本橋魚河岸から関東大震災(1923年)後移転したもの。<o:p></o:p>
市場は、もともと丸いコの字型の外周を鉄道が外周を囲み、荷受があり外側から卸、仲卸が配置され、中央に配送と利便施設を配置していた。鉄道からトラックに、卸から産直に時代の変化がある。<o:p></o:p>
築地ブランドとなったのは築地市場の規模と都心に近い立地と近傍の汐留(旧国鉄用地)の開発もある。<o:p></o:p>
東京都は跡地開発と道路、現地建替えの困難さもあり豊洲に移転を計画した。しかし埋め立てた用地に土壌問題が浮上した。土地余りの時代で現地の再開発は必要か。移転先での市場のあり方や移転コストと建替えコストの比較が良く分からない。<o:p></o:p>
都心の市場とその関連の飲食店など都市観光資源として貴重だ。移転する場合の都市経営としての考察は充分だろうか。<o:p></o:p>
卸売市場を通さない直取引も増えたという。卸売の特化とコンパクト化ならば現状で建替えもあるのではないか。大阪中央卸売市場は現地で立体建替えが行われた。これが梅田にもっと近ければと思う。築地は都市観光資産だ。 <o:p></o:p>