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ファスト&スロー(ダニエル・カーネマン):行動経済学の泰斗のまとめ

2014-08-20 05:52:40 | マクロ経済
Thinking Fast & Slow

行動経済学の泰斗の著作、まとめのようなもの。二重過程理論で「システム1 直観・感情:素早く、自動的、意識的に停止できない」と「システム2 熟慮:遅く、意識的に起動、エネルギー必要」に分けて分析。結論は「システム1はつじつまあわせ」、「誤りはシステム2の知識・能力不足」に関連する。
 エコン(経済学で定義する合理的な人格)はなく、間違う「ヒューマン」が実情と定義される。特に、経験と記憶を混同するのは認知的錯覚とある、またさまざまなバイアスや、バイアスの原因があり、政治やマーケティングに用いられている。

 行動経済学の内容(上巻P156 に列記)解説があり、目新しさはないが知見は:
・自分の見たものがすべてだ:WYSIATI(What You See is All There is)
・ベルヌーイの効用とプロスペクト理論:参照点(ましかひどくなるか)、損失回避についての3次に近い曲線
・高い確実性、低い確実性 及び 利得、損失のマトリクス
①高い確実性・利得:儲けはリスク回避
②高い確実性・損失:なんとか避けたい:避ける方法でリスク追求→逃れたいという欲求が「発見」→病気の告知のような事態か
③低い確実性・利得:宝くじはリスク追求
④低い確実性・損失:保険でリスク回避

 2冊組で読むのに疲れる、行動経済学のまとめとしては良い

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