Lafinoで買い、無料ガットはYONEX 850を47lb.(中間期仕様)、850Xよりちょっと固めでニュアンスは乏しい。
張り替えた850X(クロス) 47lb.では、柔らかく、しかも飛び、ニュアンスがある。こちらの方が楽しい。
重量は287.0g(前 286.5)、バランス326㎜(前 328)、スイングウエイト280 kg・cm2(前 283)のため、軽く頭が軽いのが分かる。前作と比べるとブリッジが下に移動しスーイート・エリアが下方に増えているが芯をくった印象は乏しくなった。打感は粘りが薄くなり2世代前のDRに似ている。
一言でいうと、楽で、スイート・スポットも広く、飛ぶ一般向けになっている。
今回もBabolat WooferのようにRの付いたグロメットだが通し方の融通は利くようになった。ガットの動きを滑らかにして力を増したのは前回と同様。まずは試しにスライス・サーヴを打つと、回転が強いが、しっかり打たないと弾道が曲がってしまう。楽だがあたりが柔らかい感じ。但し、コースの精度はいま一つ。
構造はグリップから太いシャフトがフェイスにつながるのがBabolat Aero Drive に似ている。今回、形状は丸ではなく角ばり、打った感じは二つ前のDRに似たさっぱりタイプで押す感じ。ブリッジは8本通しで好きな仕様。
一度受け止める打感は前と同じで、振動はさらにない。柔らか仕様。前より回転が更にかかり、球が高く跳ねる。フォア・ハンドは回転がかかり高めのフラット・ドライブになりストンと落ちる。ただし、フラットで打込むのは弱さがある。スライス・サーヴは芯でとらえないと横に跳ねない。
受け止める打感はボールとの接触時間が長く、前後・左右の打ち分けと距離のコントロールに加え、今回のモデル・チェンジは一般向けで簡単に飛び、回転がかかるというもの。Babolat Pure Driveみたいな感じだ。より振動が少ない、体に優しい親切設計は進んだ。
前代の方が、打込むのには良かった。今回のは楽だが面白みが少ない。いい加減に打ってもどうにかなる。ストロークはつぶすぐらいに打込むと威力が出る。つまりは、柔らかいフレームの弾性を使い切らないと強いボールにならない。
ボレーは、芯に当てないとコントロールとスピンがかからない。サーヴィスも同じで、一見スイート・スポットが広い様でも、芯と周辺は違う。
易しく、柔らかくなったが、真価を出すには、たわませる力と芯に当てる技量が必要だ。