都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

景観を守る価値観

2008-06-01 11:58:15 | 都市計画

景観の効用について引き続き考えている。まず、そこに住むコミュニティから考えよう。景観の統一は制限と追加投資がともなう。つまりは費用が発生する。これに対してリターンは将来的な景観が優れていくという価値の予測である。となると(景観破壊が大きな損失となる懸念がない限り)これはリスクの多い投資と同じような位置付けにある。進めるには、やらねば損失があるということか、やれば見返り(リターン)があるというのとであろう。これは説明する実態や数値化が行いにくい。好きか嫌いか、街にどれくらい住むか、街の単位はどれほどか、何のためにと色々考えられる。

ただ、言えることは殆どの街で「景観を守っていく・作っていく」という取組みの少ない中、前向きな行動ではあろう。費用と将来的リターンのトレード・オフについて今住んでいる街の好きなところの効用(例えば落ち着いて歩ける街並み)と自分が好きだと思えれば賛同があろう。

これとは別に最初から街づくりのあった田園調布や麓六荘、建築協定のある街並み(桂坂など)は、それを好む方が作った景観ともいえる。

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