やっと11月に開く野草(イエツァオ)展のメイン作品になるタペストリーに取り掛かることができた。
今回は久しぶりに書を作品に使いたいと思うにつきひらがなと決め、いい言葉がないかと短歌や俳句、民謡や民話の中から探していたがなかなか見つからない。
ふといただいた焼酎を飲んでいるとき焼酎瓶に貼られたラベルの字の”しろ”に心惹かれた。
しろならくろだ、あかかなと思っているうちにしろ、くろ、あかと書こうと決まっってからは早かった。
数年前よりストックしていたキユーイのツルに紙を貼りしろ、くろ、あか、と墨で書きつなぎの素材は15年の余木崎野外教室で拾った漁網を使う。
決まればもう時間の余裕がない。
すぐ取り掛かるが次々と難問が降りかかる。
とりあえずキユーイの枝を並べる。
どんな部位に紙を貼るか、どんな紙を何枚どんな貼り方をするか。
サクサクとはいかないが取りかかれたのがうれしい。