野草(イエツァオ)なくらし!

文京区改め金生町で草をアートし売り、食べています

シモツケソウの花

2007-07-31 16:42:11 | 日記・エッセイ・コラム

Img_3325

清里野外教室の下調べに行く前日の夜、Nさんが亡くなったことをきいた。

突然のことで驚くと同時にいろんな思い出が湧き上がってきた。

難病があり好きな花を生ける事に集中していればその時間でも忘れていられるからとお稽古にきはじめたのが10年前だった。

若くしてご主人をなくし2人の男の子を育て上げそれぞれが結婚して家を出て一人暮らしだった。

彼女の家の庭には野草っぽい花が一年中咲いていた。

お稽古のときよく庭に咲く花の話をしてくれたし聞くのがすきだった。

一度シモツケソウの小さな花束を庭に咲いたからといただいたことがある。

今回清里教室の下調べ旅行中ズート彼女のことが頭からはなれなかった。

清里野外教室にも参加してくれたことがある。

去年は採集できなかったのに今年は採集出来、持ち帰ったシモツケソウの花を眺めていると彼女のことを偲んで生けたくなった。

細かい花が集まって咲くクリーム色のカワラマツバ、柔らかい感じのイネ科植物、可憐で上品な感じでピンク色のシモツケソウ。

彼女と知り合ったとき60歳だといっていたが童女のような人だと思った。

シモツケソウを生けながらシモツケソウと彼女が重なった。

美術系の学校を出て七宝焼きの作家でもあった。

独特の感覚で美味しいものやきれいなものを見つけるのが上手でいろいろ教えてもらった。

彼女からいただいたカスピ海ヨーグルトはいまだに作り続けている。

若くして亡くなったご主人のことをいつも思っていた。

「よくがんばったネ、チョット早いけど・・」と最愛のご主人が迎えに来たきがする。

肩の力を抜きご主人に寄り添っているNさんを思い描くと良かったと思えてくる。

  (写真はクリックすると大きくなります。)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第28回野外教室NO4

2007-07-30 19:23:53 | 旅行記

Img_3318

竹早山荘に着き去年は作業場として使わなかった広いグランドを今年は使いたいと思い来る途中、合宿に来ていた一年生の女の子がなぜか一人ついてきてチョウチョやトンボを捕まえる手伝いをさせられました。

4リットル入りの特大ペットボトルを使っての作品作りは室内の作業でしたが去年はのびのびと野外を使っての作品作りになりました。

今年も室内ではコンサートが開かれるので野外で作ることになります。

和弓の的を使った作品作りは2003年より始め今年で5回目になりますがまだ的は健在なのでメインに使い挿す植物を決めての作品作りをします。

敷地内には魅力的な素材がイッパイあるのでのってくれば思わぬ作品が出来るでしょう

Img_3319

11:08分野辺山駅に降り17:02分清里駅から乗るまで約6時間のあわただしい下調べでしたが新しい発見やひらめきもあり高原の自然に”やる気”のエネルギーもいただけました。

写真は乗換駅の小淵沢で写した夕焼け雲です。

ペットボトル作品NO1    ペットボトルの作品NO2

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第28回野草野外教室の下調べNO3

2007-07-29 18:00:29 | 旅行記

Img_3315

電波観測所から植物採集しながら歩いてJR最高地点まで来た。

そのまま車道を歩けば竹早山荘へ行けるが今回はいつも5:30分起床で朝の散歩に使うコースを歩くことにした。

車道と言っても1000メートル以上の高地につく車道なので山道を歩いて植物採集するより簡単に採集できる。

今回選んだ散歩に使う道は山道になる。

浅い流れの川を2箇所と写真に写っている川を渡る。

この川が一番水量が多く雪解け水で水量が増える5月教室のときは(今は5月教室は式根島)渡るのが大変なときもあった

観光地に行けば橋の架かってない川なぞないので私達は今年は水が多いとか少ないとか言いながら飛び石伝いに渡り貴重な体験をたのしんでいる。

9月になれば水量も少なくなり16回教室まではこの川を作業場として水の流れや石を使って作品作りをしていた。

今、作業場は竹早山荘敷地内になっている。

敷地内は広く池、湿地帯、林、広いグラウンドと魅力的なポイントがイッパイある。

Img_3314

小雨が降り始め傘をさして道路わきの植物を採集した。

この写真は電波観測所からJR最高地点までに広がる高原野菜地帯です。

野外教室での花材は自分の目で選んだ植物です。

「花を生ける教室」でのお稽古は選ぶ目を養うお稽古だと思っています。

年2回の野外教室は仲間の作品を見たり自分の作品を見てもらったりの作品発表会です。

第28回清里野外教室参加者募集

日時  19年9月7日(金)~9日(日)

(一泊)     9月7日~8日 8日~9日

(二泊)     9月7日(金)~9日

宿泊      竹早山荘 

詳しいことは野草(イエツァオ)まで連絡ください。

電話03-5395-0548

  (写真はクリックすると大きくなります) 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第28回野草野外教室の下調べNO2

2007-07-28 18:44:19 | 旅行記

Img_3310

野辺山電波観測所の展望台より写しました。

丸く縁どられた芝生の大きさは直径45メートルで設置されている電波望遠鏡と同じ大きさだそうです。

Img_3313_1

丸い建物の電波観測所の左側にある階段を登っていくと展望台です。

観光客がイッパイ写っています。

階段があるのは知っていましたが登ってみようと思ったのは初めてです。

オカナビックリ登っていくとすばらしい景色が広がっていました。

電波観測所が設置される場所なので障害物がなくとにかく広々とみわたせます。

2000年よりここへきはじめて15回目にしてやっとこられた場所です。

階段入り口に「展望台入り口」とでも書いてくれていればもっと早くこのすばらしい景色を眺められたのにと思いましたが・・・・・。

前面に置かれている石で去年は即興の作品作りをしました

今年も又作業場として使いますが展望台よりとても作品作りに良い場所をみつけました。

Img_3312_1

ここは周りが池の中ノ島になっています。

小さい木橋を渡ると大木の周りを囲むように丸いベンチが作られていました。

おとぎの国に迷い込んだみたいです。

この池から流れ出る小川の水がとてもきれいで時間帯によっては妖精でもいそうな雰囲気です。

観光客はガイドさんに引率され展望台にのぼり売店でお土産を買って帰るのでしょうか、ほんの近くですが程よく人の手が入った、それで人の気配のしないとても良い場所です。

三軒茶家跡の東屋もとても良いところですが今回は中ノ島の丸いベンチを使うつもりです。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第28回清里野外教室の下調べNO1

2007-07-27 19:34:27 | 旅行記

Img_3308

5月に開く式根島教室に続き9月に開く清里教室は清里学校寮区にある竹早山荘をベースに開きます。

もう何度も行っているので下調べに行かなくても開けるのですが回を重ねていくには発見やテーマがひらめかないと続けられませし、小人数での教室ですが私自身が”やる気”にならないと仲間達をリードしてはいけませ。

そのため野外教室一ヶ月前ぐらいに、発見と”やる気”を求めて毎回一人で清里へ行きます。

清里教室ですがまず降り立つのはJR最高地点の駅野辺山です。

まだ梅雨があけてないとはいえ猛暑の東京を後に降り立った野辺山は涼しく、植えられた花が咲き誇っていました。

まずは駅前にある無人野菜売り場のていさつです。

高原野菜なので今頃はいつも種類が少ないのですが本番の9月になるといろんな野菜が並びます。

まずここでどんな野菜を買ったかで野外教室の内容がかなり決まります。

Img_3307

相模大野駅で特急待ちのとき写したし写真です。

外来植物のビロードモウズイカがセメントをものともせず生え繁っています。

ピンク色の萩の花も咲き始めていたのですが写真には写っていませんでした。

2005年の清里教室より往復鈍列車を使う人が多くなりました。(特急列車使用の人も有り)。

今回も鈍行列車での下調べです。

新宿より満員の通勤列車で高尾まで行き甲府行きの鈍行列車に乗り換えると別世界です。

ボックス席に一人~2人ぐらいでゆったりと座った人達は8:02分発の時間でもあったのですがほとんどの人がお茶を飲んだり何かを食べていました。

都心では数分ごとに満員の人を詰め込んだ電車が行きかいます。

都心より電車で一時間しか離れてないところでは数十分に一本しか出ない電車はがらがらです。

野辺山駅でも団体客の過ぎ去った後はさびしい雰囲気でした。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

篆書と石と額NO7

2007-07-25 18:53:31 | アート・文化

Img_2476

「求諸巳」諸を己に求むとよみます。

求は引き裂いた毛皮をかたどり己は糸の端をあらわすそうです。

君子は何事も自分の責任としてわが身を省みる。

と言う意味で「小人は諸を人に求む」と続くそうです。

Img_2474

ケヤキの皮と流木で額をつくりました。

銅線と鉄線で飾りを作り、銅線の一部はは石を止める役目もしています。

鉄線の飾りにはマグネットがくっつきます。

石、ケヤキの皮、流木と質感も採集した場所も違うのにいろいろ組み合わせているとこういう組み合わせになるためここへ集まってきたと思えるようにぴったり合う場合がよくあります。

石の角と流木の凹みがぴったりでした。

明日は9月7(金)~9(日)に開く清里野外教室の下調べのため清里へ行ってきます。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花を生ける教室NO41

2007-07-24 19:13:22 | アート・文化

Img_3304_1

はこべさんの作品ですが部分です。

つんつんととがった形のセロシヤの花の動きがリズミカルです。

すぐ上に同じとがった形でピンク色の花ですが違った風情のミソハギが生かっています。

周りは草刈されているのに少しある湿地帯は草刈されず残っていました。

ヨシなどの緑の中で華やかに咲き誇っているミソハギを採集してきたものです。

左下の咲いてない黄色い花はメマツヨイグサです。

いつもは花の冷蔵庫の中でも咲いてくれるのに今回は咲いてくれませんでした。

先日荒川河川敷でまだ咲いてないメマツヨイグサの葉を採集しレジ袋に入れたのを置いたまま他の植物を採集している間に川原掃除の人にゴミと間違えられ持っていかれました。

メマツヨイグサはアレルギー疾患他いろんな薬効があるので草茶にするためやっと採集したものでとても残念でした。

  (写真はクリックすると大きくなります)    

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5条天神の植物NO3

2007-07-23 18:35:13 | 日記・エッセイ・コラム

Img_3296

5条天神の下の道を通るときは急いでいても何か楽しい花が咲いている気がして立ち寄ってしまう。

今日はしたたる緑にすっぽり包まれていた。

まずは灯りのともる本堂に手を合わす。

Img_3295

花の小さい島ホタルブクロが咲いていた。

三宅島でも式根島でも咲いているのを見かけたことがあるけど島以外で出会えたのは5条天神がはじめてだ。

後ろには赤シソがうつっている。

Img_3291

赤シソは梅干作りの色付けに使う植物としか思ってなかったのにここでは庭草として植わっている。

もうすぐ赤紫の小さな花が咲き誇ることでしょう。

又忙しい中でも五条天神に立ち寄ることになります。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ケヤキの皮と仙花紙

2007-07-22 19:44:15 | アート・文化

Img_3274

15センチ~25センチのケヤキ皮に仙花紙を貼り梵字を墨で書くためのベースを作りました。

仙花紙は楮で作ったかたい和紙でケヤキ皮の補強と縁の白く出ている部分はかたさを出すため3重に仙花紙を貼り付けしました。

仙花紙で縁取りはしているもののケヤキ皮は一つとして同じ形はなく並べただけでも面白い雰囲気です。

Img_3279

イスの木の皮に仙花紙を貼り付けました。

イスの木は東京ではあまり見かけないのですが35センチもある大きい皮が手に入りました。

外側が墨で書いてもわからなくなるぐらい黒いので内側に梵字を書くように作りました。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

篆書と石と額NO6

2007-07-21 19:00:08 | アート・文化

Img_2473

「生若浮」生くるや浮かべるが生しとよみます。

生きていることは水に浮かんでいるようなものだからじたばたせず、流れに任せていれば心安らかだ。

の意味だそうです。

左の水の流れみたいな文字が水を表すサンズイです。

右側の生は地上に芽生える草木だそうです。

Img_2471_1

ケヤキの皮と流木を組み合わせて額にしました。

左上は鉄線で作った飾りなのでマグネットがくっつきます。

銅線の飾りを2箇所打ち込みました。

2000年17回野草展出品作品です。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

篆書と石と額NO5

2007-07-20 18:50:06 | アート・文化

Img_3290_1

「行必果」行えば必ず果たすと読み、やりかけたことはかならずやり遂げる意味です。

右上の字は四辻をあらわす「行」の字です。

この字にめぐりあったときはとてもわかりやすく楽しくなったのですが篆書が全部象形文字ではありません。

「果」の字も木に果物がなっている象形文字です。

Img_3289_1

この流木は三宅島で採集したのですが南の島から流れついた紫檀みたいで硬くて削るのが大変でした。

この石に合ってしまったので取り付けましたが普通の額みたいになってしまい銅線も石を支えるためだけにしか打ち込めませんでした。

2000年17回野草展に出品しました。

  (写真はクリックすると大きくなります)

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

篆書と石と額NO4

2007-07-18 18:54:33 | アート・文化

Img_2542

蚓躁と書いています。

この熟語を見つけたときは嬉しくなりました。

子供のころよりズート蚯蚓(ミミズ)にあこがれていたのです。

何にもしないでただそばにある土を食べてるだけで生きられるから。

意味は清廉で欲がないこと。蚯蚓が土を食い水を飲む他に求めるところがないことにたとえて、人が小さな節度をまもること。と書いていました。

Img_2540

横6センチ、縦5センチと小さな石なのでシンプルな流木に取り付け銅線もシンプルに打ち込みました。

私が蚯蚓にあこがれていた話をすると自分はクラゲにあこがれていたからクラゲの熟語はないかと友達が言うのですが探せませんでした。

2000年17回野草展に出品しました。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

篆書と石と額NO3

2007-07-17 20:25:50 | アート・文化

Img_2483

「処和」と余木崎海岸で拾ってきた真ん中がくぼんだ珍しい石に書きました。

心身を穏やかなところへ置くろいう意味です。

処は左側のつくり+几で几は台で左側のつくりは下向きの足で台におりる、すわるとの意味だそうです。

2000年17回野草展に出品しました。

Img_2481

石のようにコロンとした形になった流木を2ツに切り重ねて額にしました。

銅線は飾りであり何かを引っ掛けるという機能があります。

篆書と陶片と額

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

路地の植物NO2

2007-07-16 19:07:26 | 日記・エッセイ・コラム

Img_3228

二階にまで繁りたわわにぶどうがなっていた。

手のひらサイズの土もなく建て込んだ路地でどこから生えているのかとたぐっていった。

入り口の上を通り反対側の40センチぐらいのの鉢に植えられていた。

驚いた。

よほど丹精されているぶどうなのだろう。

昨日は台風で大雨、今日は新潟方面で大地震。

建て込んだ路地のある東京で大地震があったらとふと考えた。

Img_3234

少し道路の広いところだけど本当に工夫して植物に囲まれた家があった。

大きくなったアロエベラをネットで囲っている。

それでも植物達と生活を共にしたい気持ちはよくわかる。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花を生ける教室NO41

2007-07-15 19:40:11 | アート・文化

Img_3271_1

はこべさんの作品ですが部分です。

前面と左側と右上に点のように写っている薄紫の小花の風情が面白いと動きを意識して生けたそうです。

私も「特大ぐいのみ」に垂れ下がる動きとふわふわ感が面白くていけました。

名前がわからなかったのですが花がオオイヌノフグリに似ているところから探してわかりました。

オオカワジシャで、新芽は食べられるそうです。

前面のオオカワジシャの上に写っているオレンジ色の点々がある花はヤブガラシです。

初めての魅力的な花材があると一段と張り切って生けてくれます。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする