歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学

フラクタルと歴史経済波動学で予測
 未来の世界と経済と医療の行方
貴方はいくつの真実を見つけられるか!

為替の予測と専門家と確定論

2012年07月13日 17時28分32秒 | 日記
始めにも為替の素人予測を書きました。
2007年、リーマンショック後円高がどんどん進み、巷は色々な予測の花盛りとなりました。

実際は、円高はショックの前から始まっています。つまり日本がアメリカに貸したお金を引き上げた
為に、借金で博打をしているリーマンが潰れたとも言えますが・・・。

さて、国債の暴落が今にも来ると主張する人たちは、数年以内の円の暴落を予測しました。
これは日本悲観論、国債暴落論の専門家の意見です。
国債は国内で消化しているから大丈夫と云う専門家もいて、喧々諤々です。

今までの国債の海外の所有率は5%程度だったのが、いつの間にか、10%に迫っています。
その気になれば2.3割は簡単に超すでしょう。何故なら、今世界のお金の行き場所がなく、
妖怪の様に世界をうろうろしていると言われるからです。
ニクソンの金との兌換停止後、紙のお金や信用取引は、幾何級数的に増えていると言われます。

ギリシアを見ても分かるように、各国の国債の運命は投資家に握られているとも
言えます。金利は低く所謂、金融界のプロの投資家、機関投資家、銀行等は金利0%に
近いお金を借りて、好きなように投資出来るからです。

これがモノづくりで、ドイツや日本、韓国、中国等に追い越された欧米・アメリカの
生き残りをかけた、最後の作戦の結果=金融国家の姿なのです。

云い悪いは抜きにして,すべては始めにお金ありきです。お金なくしては,起業も商売も
出来ません。初めにお金が有って物事は進むのです。これが資本主義と言われるゆえんです。

藤巻健史氏は全ては円高が悪いと言い、やがて国債が暴落すれば、数年以内の円の暴落を期待
しているようにも見られます。しかし円高は日本が、日銀が選択した結果とも言えます。
アメリカが押し付けたのを日本自身が悪化させたとも言えます。
政策的には、日銀の領域ですが・・・。

浜矩子、同志社大学教授は、数年以内にも50円台になる事を予測し、備えるように
警告しています。三井住友関係者は今年で円高は終わり、もう円安に向かっている
事を予測しています。実際2月から少し円安に戻っています。戦後の円安は終わったと
言っています。つまり、今後はある程度の長期間円安が続くと言う事です。

もしそうなら、輸出企業にとってこれほどうれしい事は有りません。
日本の膨大な対外債権の残存、技術力を持ってすれば、もし1ドル100円、150円、200円
でもなれば、今それこそ世界の経済の支配者になれます。戦後の円高が終わったとはそういう事です。
韓国や中国の製品は簡単に駆逐出来るでしょう。

私はどちらの専門家の意見にも100%は与しませんが、浜教授の意見には8割同意と云うより
見解をお借りしたいです。つまり、このまま数年以内に50円台になる意見には賛成できませんが、
50円説は賛成です。

円高が今年の2月で終わった意見も少し借りて、皆さんの意見をまとめたのが私の見解です。
素人が専門家の意見を足して3で割るような事を云っても理解してもらえないでしょうが、
自信が有ります。

エリオット波動で円ドルの為替を見れば、今年の2月で一旦円高は途絶しています。
しかし、日本経済の強さや、所得収支の黒字等を見れば、日本がすぐ破綻したり
円が暴落したりは考えられません。むしろドルを刷りまくっているアメリカも問題ですから。

ソロスがその通貨の暴落を予想して、仕掛けて暴落させ、儲ける時の基準は、
両方の国の通貨発行のバランスを見て、機を見て判断すると言う。
株でも為替でも、暴落の前夜にソロスが現役復帰し、見事に暴落で儲けています。
勿論彼もロシアの暴落時は失敗していますが、ほとんど成功しています。
その為世界では暴落の犯人と嫌われています。
アジア危機では、当時のマレーシアの首相が公然とソロスを名指しで非難して話題になっています。

ソロスや浜教授の見解に立てば、1ドル50円は予想通りと言う事になりますが、問題は、
いつ頃に50円台になり、国債の返済や投資家の要求がどうなるか、つまり何時日本の
国債を買うのに高い金利を要求するかと言う事です。
信用が低下した国債は高金利を要求されると言う簡単な理屈です。

これは、信用は何時ごろ低下するのかと言う事と同じです。
つまり、貿易赤字が常態化し、所得収支が低下し始め、国債を買う原資が国内で枯渇を
始めた時と言う事でしょう。枯渇すれば、民間は買えないですから、とりあえず誰かが買わなくては
なりません。海外の投資家は厳しくつまり、資本主義の原則で動きますから、高金利を要求します。

勿論此れに対して日銀の出来る事は、自らが国債を沢山引き受けると言う事のみです。
結局はそれしか有りません。つまり、結果として日本のお金は増刷と云う事になり、信用が低下し
円安の圧力に晒されます。どこまで円安の圧力が係るかはその時の国債の残高、日銀の
引き受け量に左右されると思いますが、一旦信用低下を受けるとユーロやブラジル、アルゼンチンなど
の様に10年20年単位で円安に晒されると言う事である。

これをエリオット波動から分析すると、1971年のニクソンショックから、24年後1995年
までの円高は、典型的なZIGZAG調整であり、そのABC のC波は12.5年かかっています。
更にX波(大きな波動から言えばこれがB波になるが、ダブルZIGZAGと判断しますのでX波と分析)
=1995年からの調整のX波は2007年まで続く典型的なTRIANGLEである。これも詳しく見ると、
12.5年かかっています。

TRIANGLEは最後の調整の前に来る時は、ダブルZIGZAGで有るのが普通です。
つまりダブルZIGZAGとすると、TRIANGLEの後のABC波=Y波もZIGZAGであり、
又12.5年続くことが予想できます。2007年+12.5=2019年~2020年
と言う事になります。これが最後の円高の年でしょう。

波の分析をすると今年2012年2月が二回目のB波の始まりで有ると言う事になり、これは
円高トレンドの調整です(円安の波)からいずれ又円高の最後のC波に戻ります。

最後のB波の期間を具体的にいう事は今の所出来ませんが、過去のデータから2年前後、1~3年間と
大体予測できます。この円安の波はB波ですから、abcと動きます。これもエリオット波動の理論を
参考にすると95円前後が予想されます。精精100円ではと予想出来ます。波を追えば終了時期は
予測できますが。予測では2014年前後から円高に向かうでしょう。2019は50円~60円。

今の日本の企業の実力から行けば、95円~100円は非常に助かりますが、短期間で有り、
円高への最後の準備期間とも言えます。企業はこの2~3年で最後の円高に備えるべきです。
その後波動の理論と他の意見やデータを見れば50~60円台、エリオット波動的には52.5円と
出ます。日本の輸出企業が耐えられなくなるのと、国債の問題や消費税後の更なる税収減少、
円高介入などが重なり、実際は60円台に落ち着く事も考えられます。

実際今回の円高は72円~74円前後の予測でしたが、介入効果で、76円台で抑えられています。
その意味では、少し効果があったと分析しています。あくまで少しですが。前もって介入の情報が
入ればぼろ儲け出来るでしょうが、我々庶民には有りえない事です。

確定論の立場から予測しました。これは運命論であり、国家の政策等を無視した暴論である・・
と反論が出るのが当然予測できます・・・。

云えば、1990年の日銀のバブルの潰し方に全て起因します。つまり、初期でダブルZIGZAGの
運命は決まったと言う事です。では今回のアメリカのFRBはどのような調整を望んで政策を行って
いるのかこれは、民主党的政策=SIDEWAY、 HORIZONTAL調整の典型です。
国家が介入し、仕事を増やし、お金を増やして乗りきる、ケインジアン的政策です。

前回の大恐慌的調整に懲りたアメリカの、民主党の政策です。
前回は共和党のフーバー大統領?の放置政策にて悪化したと言われ、その後民主党がケインジアン
的政策で乗り切ろうとしましたが後の祭りであり、やっと戦後に株は戻っています。

今回のバブル潰しは、まるで憎しみをぶつけるかのように、これでもかこれでもかと潰しにかかり、
税金も増やして、資産取引の潰しにかかっています。今のバーナンキと全く逆です。

此れでも当局者は白を切れるでしょうか? ソ連の様に、官僚独裁は国を潰す。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする