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2015年06月16日 13時02分41秒 | 戦争

★ http://www.nikkei.com/article/DGXMZO88006530S5A610C1000000/


災害ロボット、日本惨敗の衝撃 迫るグーグルの影 2015/6/14 6:30

 災害対応ロボットコンテストの決勝が今月5~6日、カリフォルニア州のロサンゼルス近郊で開かれた。2013年の予選で首位に立った東京大学発ベンチャーのSCHAFT(シャフト)が決勝進出を辞退。追加枠で参加した東大などの5チームの成績は最高で10位と番狂わせだった。ロボット大国と呼ばれ、ヒト型で世界をリードしていたはずの日本に何が起きたのか。

■入賞に遠く及ばす

競技中に転倒して担架で運ばれる「チームNEDO―JSK」のロボット

 「準備期間が足りなかった」。現地に乗り込んで2日間の競技を視察した新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)理事長の古川一夫は、日本勢の敗色が濃厚になった最終日の午後、記者団にこう釈明した。ロボットコンテストは、福島第1原発の事故をきっかけに米国で始まった。NEDOは日本から参加した5チームのうち3チームに開発費として各1億円を支給。ロボットの練習場を用意するなど後押ししてきた。

 決勝では原発事故のような人間が近づけない災害現場を想定し、自動車の運転やバルブの操作など8つの作業を連続してこなすことが課せられた。制限時間は1時間。予選で認められていた転倒を防ぐ“命綱”や外部電源の利用は禁止された。競技コースと離れた場所にいる操縦士とロボットの交信も有線から無線に変更され、災害現場の実態に近づけるためにわざと回線を寸断するなど難易度も上がった。

■軍事色嫌い出場を固辞

砂地に足をとられて転倒した「チームAERO」のロボット

 「優勝しても賞金(200万ドル=約2億5000万円)は辞退する」。東大と産業技術総合研究所(産総研)のチームは決勝前、米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)が主催する競技会の性質を踏まえ、こう“宣言”していた。だが、ふたを開けてみれば、日本勢は1チームが棄権。残り4チームも入賞に遠く及ばなかった。

 優勝した韓国科学技術院(KAIST)のチームを含む上位3チームは制限時間内に8つの課題すべてをクリアしたのに対し、日本勢は10位につけた産総研のチームが5つの課題をこなすのが精いっぱい。「できると思っていたことができなかった。『惨敗』と言われてもしかたない」。日本から駆けつけたロボット業界関係者の1人は首をすくめる。

 時間が少なかったのは事実だ。経済産業省は13年7月に米国防総省と災害対応ロボットの共同研究で合意。決勝への日本の参加は目玉の1つだった。だが、軍事色を嫌ったトヨタ自動車やホンダは競技会への参加を固辞。東大や産総研、大阪大などが呼びかけに応じたものの、実際に補助金が下りたのは昨年8月。本番まで1年を切っていた。

■韓国勢めざましい追い上げ

 一部のチームは10年以上前に産総研と民間企業が共同開発した旧式のヒト型ロボット「HRP-2」を引っ張り出し、にわか仕込みで参戦した。一方、日本のロボット研究の権威である東大教授、稲葉雅幸率いる「チームNEDO―JSK」は新型ロボットの開発を決断。突貫工事で今年3月にはなんとか完成したものの、現地入り後もトラブルや不具合が続出。直前までソフトウエアのバグ出しやハードウエアの調整に追われた。

 「準備不足」は初歩的なミスも招いた。東大がTHKと組んだ「チームAERO」は、最初の課題である自動車運転の路面がコンクリートだと想定していたが、実際には砂地。4本足の先端に取り付けられた小さなタイヤが砂にめり込み、何度も転倒した。チーム側は「直前まで聞かされていなかった」と主張するが、DARPAのプログラム責任者、ギル・プラットは「事前に配布したルールに明記してある」と指摘。主催者側とのコミュニケーション不足を露呈した。

優勝した韓国「チームKAIST」のロボット

 対照的なのが、優勝した韓国の「チームKAIST」だ。成績が振るわなかった予選の反省から決勝に向けてハード、ソフトともに大幅な改良を加えた。予選で各チームが苦戦した風にも耐えられるように、練習では台風並みの風をわざと起こして課題をこなした。チームを率いた韓国のロボット研究の第一人者、呉俊鎬(オ・ジュンホ)は「日本チームと我々の違いは、予選から参戦していた分、準備がしっかりとできただけ」と謙遜するが、稲葉は「韓国のチームは日本のロボットをよく研究しており、追いかけるのも早い。今回もとてもいいロボットに仕上げてきた」とライバルの力量を評価する

■産学官の連携で差

グーグル傘下のボストン・ダイナミクスが開発した「アトラス」(写真は自動車から器用に降りる「チームIHMCロボティクス」のロボット)

 ヒト型ではグーグル傘下の米ボストン・ダイナミクスが開発したロボット「アトラス」も大きく進化した。ボストン・ダイナミクスは予選に続き、決勝でも2位に入った米フロリダ州のチームを含め計7チームにアトラスを提供。何度転倒しても壊れない耐久性の高さは、日本のロボット関係者を驚かせた。

 苦戦はある程度予想されていたとはいえ、今回の結果に日本のロボット関係者が受けた衝撃は小さくない。ソニーのヒト型ロボット「キュリオ」の開発を担当したことで知られ、現在はトヨタ自動車でロボット開発に携わる黒木義博は、「ヒューマノイド(ヒト型ロボット)の分野で、日本はもはや後手に回りつつある」と危機感を強める。「米国はDARPAを中心に産官学が一体となって開発を進めているのに対し、日本はバラバラ。このままではまずい」

 一方、「陰の主役」ともいえる存在感を示したのが、13年にシャフトやボストン・ダイナミクスなど日米のロボット・ベンチャー8社を一気に買収して注目を集めたグーグルだ。一連の買収をしかけた幹部のアンディ・ルービンが14年10月にグーグルを去って以来、目立った動きがなかったが、決勝には共同創業者で最高経営責任者(CEO)のラリー・ペイジが姿を現した

■ラリー・ペイジが来た意味

 私服のボディーガードに囲まれたペイジには、ボストン・ダイナミクス創業者のマーク・レイバート、自動運転車の開発などを手がける研究開発部門「グーグルX」の創設メンバーのセバスチャン・スラン、DARPAの前局長で現在はグーグルの別の研究開発部門「ATAP」を率いるレジーナ・デューガンらが同行。DARPAの幹部や各チームを訪ねた。

 ペイジとは別行動だったが、会場にはシャフトの共同創業者、中西雄飛の姿もあった。中西らは観客席の最前列に陣取り、ビデオカメラで競技の様子を撮影。競技初日の夜には、カップラーメンをすすりながら徹夜でロボットの修理や調整に追われていた日本のチームに大量の栄養ドリンクを差し入れて激励した。

 シャフトはグーグルによる買収後、メディアの取材に一切応じていない。決勝を辞退した本当の理由やロボットの開発状況は明らかになっていないが、ヒントはある。ルービンが先月28日、自らのツイッターに掲載した1枚の写真だ。

画像の拡大

元グーグルのアンディ・ルービン(右端)が先月末、自らのツイッターに掲載したシャフトの「プロトタイプ」ロボット(ツイッターより)

 ルービンが設立した新会社のオフィスで撮影された写真には、胴体と足だけの「プロトタイプ」が写っていた。洗練された外観デザインからは、商用化に向けて着実に開発が進んでいることがうかがえる。会場で中西に進捗を尋ねると、「クビにはなっていないということです」とだけ答えたが、にっこりと笑った顔には自信がみなぎっていた。

 ペイジ自ら会場に現れた理由について、グーグルは口を閉ざすが、さらなる買収や人材の獲得が狙いなのは明らかだ。グーグルは独自開発のロボットで3位につけた米カーネギーメロン大のチームにもスポンサーとして開発資金を提供。有力チームにはしっかりと食い込んでいた


■人材流出止まらず

 日本のロボット界からの人材流出も止まる気配は見えない。最近では産総研で副研究センター長を務めていた加賀美聡がグーグルに移籍。東大の稲葉は「私の研究室からすでに10人以上がグーグルに行った」と打ち明ける。稲葉が「ドリームチーム」と呼ぶシャフトを創業した中西と浦田順一も門下生だった。

 「2020年に東京で『ロボットオリンピック(仮称)』を開く」。経産省の製造産業局長、黒田篤郎は決勝終了後に開かれたシンポジウムに登壇。集まった各国のロボット関係者に参加を呼びかけた。DARPAの成功例にならい、研究者のモチベーションを高める大舞台を用意することで、日本のロボット開発を加速し、技術や人材の流出を食い止めるのが狙いだ。

 今年1月に政府が発表した「ロボット新戦略」では、20年までに官民で1000億円を投じ、日本をロボット分野における世界的なイノベーションの拠点にする目標も掲げた。オリンピックに向けて国や企業の開発機運が高まるのは悪い話ではないが、大きなイベントが終わると熱が冷めていった05年の愛知万博のようなケースもある。

 稲葉は言う。「今回もブームに終わっては意味がない。大事なのは基礎研究をしっかりと積み重ねていける持続的な仕組みを築き、大企業からのスピンアウトでもベンチャーでも若い人が活躍できる場をもっと増やすことだ」

=敬称略

(シリコンバレー=小川義也)


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● 軍事色嫌い出場を固辞とは、まるで判ってない。笑止千万である。今は民間の技術が
  進んでいる事もあり、軍事とは半分は民事の事です。むしろ金をかけた
  軍事技術よりも民間の技術が秀でている領域は幾らでもあるはずです。

● それは社長自らが良くご存じの事でしょう。そもそもトヨタの車が壊れにくいと、
  イスラム国などに砂漠で使われているのです。そこでは軍事も民事も
  ありません。あるのはタフで役に立つかどうかです。
  彼らの発想では、トヨタ車(社)はイスラム国の共犯者
  いう事になります。ばかげたことですが。


● そもそもこのようなロボットは災害時に非常に大切であることは、サルでも判ります
  いったいどこの国がロボットによる、原発の汚染対策が必要なのです
  正に我が国そのものです。


● 誰のお蔭で、株が高くなり、企業が潤っているのです? すべて国民の税金から
  出ている事ではないのですか?
 この様な時代錯誤の会社は少しお仕置きが
  必要かもしれません。

● USAに呼び出されて、大泣きしてから少しおかしくなっているのでしょう。つまり、
  終戦直後の洗脳が泣かされたことで再度強化されたのでしょう。以前も書いたが、
  この社長の性格や顔つきはわたし好みではない。どうでもよいが・・。

● 正に内弁慶で、鬱気味で、泣き虫で、虐められっ子のような顔です。見るとパンチでも
  あげたくなります。パワー=武力≒軍事力を見ると、ただちに昔の虐められた時の事を
  思い出すのでしょうか? 暴力とテロと自衛・正当防衛は同じものでもないし、
  ましてや軍隊なくして、災害時は誰が助けるのです


● 次回の大震災では、トヨタは自衛隊の援助をお断りしたいのでしょう。

● 稼ぎ頭だからこそ、この様な将来の重要な技術にお金を出したり、参加したりすることは、
  むしろ義務でもあります
。もたもたしている間に世界はこのようになっているのです。
  時は待ってくれません。技術革新は戦いなのです。

● 将来の技術の成長の種を播くのが、このような大企業のはずですが、そしてベンチャー企業をも
  育成するのが彼らの責務でもあるのです。そのようなことが分からない企業は潰して
  再生するか、経営陣を入れ替えるかの
、どちらかが必要でしょう。

● 役に立たない老兵は自ら自覚して去るべしです。守りの体制に入り自滅のコースを歩んでいる
  ように見えます。そのうち日本のベンチャー企業はUSAのみでなく、
  中韓にも買収されるでしょう。
コメント (1)
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