歴史と経済と医療の未来予測・歴史経済波動学

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 未来の世界と経済と医療の行方
貴方はいくつの真実を見つけられるか!

ウクライナやユダヤ人虐殺の責任は、ナチスドイツやポーランドやロシアのポグロムの問題であり、日本が絶対関わることではない。喧嘩両成敗。

2022年03月18日 13時54分01秒 | 内戦・内乱

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和四年(2022) 3月18日(金曜日)弐
       通巻第7266号   
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(休刊のお知らせ)小誌は三連休(19日〜21日)が休刊となります
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 ロシア、ウクライナ。停戦交渉は何で揉めているのか?
  ゼレンスキーはNATO加盟を「諦めた」のではなく「不可能」と主張
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 3月15日あたりから、ゼレンスキー大統領は「ウクライナのNATO加盟は不可能」と言い出した。
「諦めた」とは言っていない。
「CAN‘T」と表現しているのである。そのうえ、不思議なことにNATO諸国からは反応が希薄なことである。

停戦条件を巡ってウクライナとロシアの話し合いは続いているが、何が争点なのか。 
 第一に、ウクライナのNATO加盟阻止が、プーチンの最大の眼目であり、交渉が進展するターニングポイントとなる。エリツィン時代にG8加盟を条件にロシアは東欧のNATO加盟を黙認していた。この路線をプーチンは継承しなかったのだ。

 第二に揉めているのは、ロシアがウクライナに対してクリミアがロシア領土であることを認めよとするもので、ウクライナの主権に関する案件ゆえ、実情はともかくとして、国際政治の原則である「主権尊重」と「現状維持」の基礎を脅かすからウクライナは認めない。認めるわけにも行かない。だから交渉でもふれたがらないのだ。

 第三が東部ドンバス地方のロシア人多数派地区の独立を認めよとするロシアの要求で、これも主権、領土の大原則だから、ウクライナは認めない。
住民投票を再度催行し、民意に委ねるという妥協案が成立する可能性は多少あるかも知れない。しかし「五年以内」とかの付帯条件が付くだろう。

 第四はロシア軍の完全撤退で、制裁解除とセットである。
プーチン、というよりロシア人の気質として、一度獲得した領土は、戦争で取り返すのが「ロシアの歴史の法則」であり、ハリコフと南部都市の併呑は諦めて撤退するなど、プーチンにとって敗北となる。
 それゆえにロシア軍の完全撤退というウクライナ側の要求は、プーチンが無視している。

 第五はロシアが要求している制裁の解除、或いは段階的解除であり、ウクライナの一存ではなく西側がどうでるか、停戦交渉次第で展望が見えることになる。
 戦局次第で、交渉の条件が緩んだり、強まったりするのだろうが、時間はまだかかりそうである。

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再び起こるディアスポラ。今後起こる数百年間の戦乱(世界戦国時代)の勝者は誰か?

2022年03月18日 07時36分36秒 | 世界戦国時代

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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和四年(2022) 3月18日(金曜日)
       通巻第7265号   
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(休刊のお知らせ)小誌は三連休(19日〜21日)が休刊となります
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 ウクライナとロシアに居残っていたユダヤ人の「その後」
   あらかたは海外へ出たか、イスラエルへ「帰還」した
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 アメリカ人の世論調査で、「どの国が一番好きですか」という統計があり、ちなみに直近の調査では、一位カナダ、二位は英国、以下、フランス、日本、ドイツ、印度と続き、第七位がイスラエルとなっている。アメリカでも嫌われた筈のユダヤ人が、地位を上げている変化がある(エルサレムポスト、3月17日)。

 しかし東欧、ロシアでは、いまでのユダヤ人への差別、蔑視が強く残存しており、冷戦終結後、およそ百万人のユダヤ人は「旧ソ連」から出国した。
多くがイスラエルへ「帰還」したため、イスラエルの道路標識にヘブライ語、英語に加えてロシア語が並記された地区が相当数ある。ロシア移民だけの政党も誕生した。その代表がシャランスキーだ。

 ウズベキスタンのサマルカンドといえば美しい、旅情を誘う古都である。
 町の広場や随処にモスクが建ち並ぶ(それも美しい立派なモスクが多い)。その裏町に、シナゴーグがある。五年前にも、サマルカンドで宿泊したとき、早起きして、シナゴーグを訪ねた。路地裏の民家のような、玄関に三角を重ねたユダヤマークを発見するまで、その建物がシナゴーグとは分からなかった。
老人がひとり留守番にいて、内部へはいると、なるほどユダヤ教の教会であり、過去に訪れた著名人の写真も展示してある。ヒラリー・クリントンも、このサマルカンドのシナゴーグを訪問したらしい。写真があった。老人に聞いた。
「祈祷にくる人が少ないですが?」。
 「嗚呼、みんな、外国へ移住していきおったでな」

 ロシアに残留したユダヤ人はエリツィン時代のオルガリヒの興隆が手伝って、じつは多くが国際的な企業につとめた。モスクワには株式、商品の取引所もできた。新しいIT企業も多くも、ユダヤ人経営が多かった。
 ユコスのホドルコフスキー逮捕、ネムツォフ暗殺以後、残留ユダヤ人たちは、沈黙がちとなり、人前では政治の話題を避けた。プーチン批判は禁句だった。

ウクライナ情勢は、ロシアのテレビが真実を伝えないので、オンラインで知っている。西側の批判も知っている。残留ユダヤ人たちは、またも希望を失った。

 前掲エルサレムポストの伝えるところでは、ロシアに残留するユダヤ人はおよそ40万、ウクライナに20万人と推定されるという。親戚同士、まだ住み続けているので、出国の決意が出来なかったからだ。

ただし、イスラエルが定義している「ユダヤ人」とは、人種を問わず、ユダヤ人の母親から産まれ、ユダヤ教を信じる人ということだから、細分化して、残留『ユダヤ人』の数を推計すると、ロシアに15万人、ウクライナに4・3万人がいる。

 今、ロシア軍のウクライナ侵攻を前にして、再び夢も希望も、そして経済基盤を失ったユダヤ人は途方に暮れ、侵攻以来、これまでにおよそ10万人のユダヤ人がモルドバなどの隣国へ出た。このうち数千人がイスラエルの組織的支援で航空機にのって帰還を果たした。

 彼らの話では、ロシアではスーパーへ行っても品物がなく、そのうえドル表示。とくに薬局には薬が払底して闇ルートでしか手に入らないとのが実情だと、逃れてきたユダヤ人の実談である。
     □○◎○☆み○◎○や○☆△○ざ☆○◎☆◎き◎△☆□ 

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