ウクライナ戦争「ロシア勝利」濃厚 欧米の力が低下「米議会が動かなければ、あと数週間で…」世界は〝多極化時代〟に
ロシア国旗
【矢野義昭「日本の自立」】 ウクライナ戦争は、「ロシア勝利」で終結する見通しが強まっている。その後の世界秩序は、欧米の力が相対的に低下し、多極化時代になるであろう。 【写真】ロシアのミサイル攻撃で炎上するウクライナの首都キーウの住宅
ウクライナ軍では、70歳の老兵、14歳の少年兵が確認されているほどの兵員不足に陥っている。弾薬・装備も枯渇している。ジョー・バイデン米政権の軍事支援担当者は今月、「米議会が動かなければ、(弾薬が枯渇し)あと数週間でロシア軍が勝利する」と述べている。 ウクライナの敗北は、ウクライナを支援してきたNATO(北大西洋条約機構)、とりわけバイデン政権の敗北を意味する。 米国の一極覇権は終わった。
米国は900万人とも言われる不法移民の激増に伴う、「社会の分断」と「経済の混乱」「治安悪化」に直面している。同様に「政治的不安定」にさらされている欧州の混乱も進むだろう。 他方で、戦勝国となるロシアは、国力を増大させて国際的な影響力を拡大するであろう。漁夫の利を得た中国や、グローバルサウスの筆頭に立ちロシアと親密な関係にあるインドなどの大陸国の台頭を招くだろう。 これまで親米的だった中東やアフリカの諸国の間でも、サウジのBRICS加盟にみられるように、欧米離れが進んでいる。
このような世界的な「バランス・オブ・パワーの変化」の背景には、「海洋国優位から大陸国優位へ」という、地政学的要因がある。 近代西欧文明は新大陸発見以来、他の文明世界を植民地化して覇権を維持してきた。その優位性の源泉は、大砲を搭載した大型艦船に象徴される「渡洋可能な軍事力」にあった。 西欧列強の覇権国は、スペイン・ポルトガルから、オランダ、英国、米国へと移り変わってきたが、海洋植民地帝国として覇権を維持してきた点では一貫している。 これら諸国は、まず海外の資源と労働力に富む地域に艦隊を送り込み、軍事的に征服して植民地化し、得た富を艦隊の護衛の下に本国に送り返し、貿易で多額の富を得る。その富を、また海軍力に注ぎ込んで次の植民地開拓に投入するという手法で植民地帝国を築いてきた。 第二次世界大戦以降、世界的覇権国となったのが米国である。米ソ冷戦もソ連崩壊に終わり、1990年代には、世界中が米国型の自由で民主的な市場経済の国になり、新世界秩序ができると一部では予測された。
「昨日ウクライナで仕事をしていた友人から『ウクライナはもうダメだ。ロシアの圧勝。ウクライナはこれまで健常者だけの徴兵だったが、今や障碍者も含めて徴兵し戦場に送り込んでいる。どう考えても持たない』という話を聞きました。
ゼレンスキーは6月、『反転攻勢を開始する!』と宣言しました。上記のように、ロシア軍はボロボロに見えた。それで、『ウクライナ軍いけるのではないか??』との期待が高まりました。しかし結果として、2023年の反転攻勢は失敗に終わったのです。ウクライナ軍は、『致命的戦略ミス』をしました。
そして、10月から『イスラエル―ハマス戦争』がはじまり、アメリカはイスラエルも支援しなければならない。欧米のウクライナ支援の情熱は2022年ほどではなくなっています。
結果、2024年は『停戦の話』がたくさんでてくるようになるでしょう。欧米は、ゼレンスキーに、『クリミア、ルガンスク、ドネツク、ザポリージャ、へルソンを{ロシア領と認めろ}とは言わない。だが、現状維持で停戦してくれ』と迫るようになるでしょう。」
you tube動画でこれが流れなかったのは、英米支配層の直接間接の検閲(フィルター)で弾かれたのだろうか。それとも僕が見落としただけだろうか。とにかくyou tubeでは、「ロシアが酷いことになっている」という動画しか出て来ない。
ただ戦術ミスは犯しても、今回の件でロシアが弱体化した事は確かだ。
「世界第二位の軍事力を備えている」のがウソだと世界にバレた。これだけでも日本にとってはプラスな出来事だった。