編集部注:今回の内容は、直近であった事件『トランプ銃撃事件』 についてジムが言及したものです。4,000字程度の少々長い文章となっていますので、ぜひお時間がある際にお読みください。
これは非常に重要な内容である。
見逃してはならないものだ。少し長い内容となっているが、最後まで読んでいただきたい。
先週、行なわれたペンシルベニア州バトラーでの政治集会。
そこで、ドナルド・トランプ氏は暗殺未遂事件に見舞われた。彼が生き延びたことに、全ての米国人は安堵と感謝を感じただろう。
選挙は投票によって決まるべきであり、暴力によって決まるべきではない。
もし彼が殺されていたら、今日のアメリカは全く異なっていたはずだ。考えるだけでも恐ろしい。
では、事件の詳細について見ていこう。
トランプ銃撃事件の詳細
銃撃犯のトーマス・クルックスが発砲した弾丸は耳を掠めた。射手は撃った数秒後に殺されたが、その前にトランプ氏と群衆に向け、複数の弾丸を発射した。
集会に参加していたコーリー・コンペラトーレ氏に哀悼の意を表する。彼は家族を守ろうとして射殺された。
現在、我々は一部の関連事実を知っている。だが、知らないことの方が多い。
射手は5.56mm弾のAR-15スタイルのライフルを使用。約150ヤードの距離から隣接する屋上から発砲した。
非常に精度の高いライフルである。さらに5.56 mm弾は高圧弾だ。
私も同じ武器と弾薬をその距離で撃ったことがある。このライフルは低反動で正確であった。
弾丸は耳を掠め、出血した。だが、奇跡的にそれ以上の被害はなかった。
だが、もし少しでも顔を背けていたら、弾丸は頭蓋骨を撃ち抜いていただろう。
その後、屋上にいた警察の狙撃手が銃撃犯の頭を撃ち抜き、その場で死亡。凶器もその場にあった。
発砲後のトランプ氏の反応は驚きのものであった。
周辺が安全と判断された後、トランプはやや乱れた姿で立ち上がり、少し呆然としながらも集中していた。
シークレットサービスと舞台から降りる際、拳を振り上げて「Fight!(戦え!)」と叫んだ。
この姿は、集会の参加者と世界中のテレビ視聴者に勇気を与えた。彼の強さ、そして冷静さを表していた。
拳を上げ、顔に血を浴びながら群衆に呼びかける姿は、アメリカ政治において象徴的な姿として残るであろう。
その後、病院へと行き、土曜日の夜には、ニュージャージー州ベドミンスターの自宅に戻り、日曜日の朝にはゴルフコースにいたようだ。
現在は、ウィスコンシン州ミルウォーキーに向かっており、この記事をあなたが読んでいる時には、既に到着しているだろう。
これが現在、我々が知っている事実だ。
だが、知らないことのリストははるかに長い。以下でそれについて論じよう。
暗殺未遂に関する未解決の疑問
結論を急ぐべきではない。
だが、厳しい質問をするのに早すぎることはない。以下がその内容だ。
なぜ銃撃犯の位置をシークレットサービスがわかっていなかったのか?
銃撃犯は、明らかな場所から発砲しており、ここは潜在的な狙撃位置でもある。素人でもわかるだろう。シークレットサービスがこれを理解していなかったはずがない。
出所:「ライフル銃の男が!」叫んでも続いた演説 トランプ氏警護に不備は 朝日新聞 size
極めて重大なセキュリティのミスであり、誇張された表現も過言ではない。それほどまでにひどかった。
複数の目撃者が、「ライフルを持って屋上に上がる犯人を見た」と証言している。
彼らは、地元警察とシークレットサービスへ数分前に警告しているのだ。しかし、発砲は阻止されなかった。
さらに、最も近くの屋上にいた警察官は、スコープで犯人を捉えていた。敵を視認していたが、その状況下では殺さなかったというのだ。
そして、発砲が開始された後、警察の狙撃手は犯人を殺した。だが、5、6発の弾丸が発射された後だった。
なぜ、遅れたのだろうか?
一部の未確認の報告によると、シークレットサービスが発砲を開始する前に、「犯人を殺すことを拒否した」と言われている。もちろん、その可能性があるが、現時点での真実はわからない。
また、狙撃手は犯人の身元確認を待っていた可能性もある。
その日は複数の機関が人員を配置していた。狙撃手は異なる機関に連絡し、その場に誰かがいるかを確認しようとしていたのかもしれない。
狙撃手は他の警察官を殺したくなかったのである。
一方、トランプ氏の最も近くにいたシークレットサービスの一部は英雄的に行動した。彼の体を自らの体で盾にしていたのだ。だが、これも全員ではなかった。
特に、トランプ氏と共にいた3人の女性シークレットサービスは、ドタバタ劇のように見えた。
1人は後ろに隠れて身を守り、自らの身体を危険に晒さなかった。1人は低身長で、高身長のトランプ氏を上回る保護ができなかった。そもそも彼を保護する職員は身長が大きな人物である必要がある。
さらに1人は、トランプを保護するよりもサングラスをかけることに関心があるように見えた。
危ない状況にも関わらず、滑稽なパフォーマンスであった。
果たして、これは新しいシークレットサービスの長官 キンバリー・チートルによって実施されたDEI(多様性、公平性、包括性)政策の結果であったのか?
出所:『矢面に立たされ大統領警護隊、トップはバイデン副大統領の女性警護員だった』 東亞日報 size
このテーマについて、月曜日から議会の公聴会が始まるだろう。
何らかの責任追及があることを願う。しかし、最近のワシントンでは責任を追及されることはほとんどない。アフガニスタンの撤退失敗を見ればわかるだろう。
ワシントンD.C.の非公開ディナーで見つけた この本が示す「トランプ当選後の世界」
この本から紐解く…大統領選の動向とは? さらに、 →バイデン大統領がアメリカ史上最悪の大統領と言われる理由 →選挙後に起こる、バブル崩壊のシナリオ →「ドル危機」への対策として、100万ドルの資金を移した投資先 この詳細を知りたい方は動画をご覧ください。
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今後の進展は?事件の影響について
トランプ暗殺未遂の影響は明白だ。
彼の人気は急上昇している。
ニューヨークやニュージャージーなど、民主党州でのバイデン氏のリードは1桁台に落ち込んだ。さらに低くなる可能性がある。
もう一つのトランプ氏のプラス材料は、民主党が計画していた卑劣な広告キャンペーンを中止せざるを得なくなることである。
このキャンペーンでは、彼を「強姦犯」、「有罪判決を受けた犯罪者」などと呼ぶ予定であった。広告キャンペーンの予算は5000万ドルもかけていたものだ。
その計画は保留され、同情が増すにつれて完全に廃止されるだろう。
民主党の知事選挙、上院選挙、下院選挙の候補者は完全にパニック状態に陥っている。
我々は、アメリカ史上最大の大差で勝利となる大統領選挙を見るかもしれない。
共和党は、上院を制し、下院も取るかもしれない。
多くの州知事選や、州議会も共和党に傾く可能性がある。
バイデン陣営の崩壊
バイデン氏の精神的および身体的健康については率直に言うべきである。
まさに認知機能衰退の後期段階にある。
彼は、認知テストを受けることを拒否しており(あるいは、その結果を公開していない)、他の適切な診断を受けることも拒否している。
主治医はバイデン氏の古い友人であり、バイデン一家の詐欺行為に加担してきた。なので、客観的な情報源ではない。
多くの医師たちは、彼の右腕の不動性と左手の震え、加えて精神的な欠陥から、パーキンソン病を患っていると述べている。
最近の公の場での発言は、記者の名前と事前に用意された質問、回答カードに至るまで、完全に台本化されているか、プロンプターから読み上げられているか、事前に録画されているものである。
それらは、すべて偽りのようなものだ。
歴史家のビクター・デイビス・ハンソンは、バイデン氏の状態を1982年に死亡したソ連共産党指導者レオニード・ブレジネフの最後と比較している。
ブレジネフが死亡するはるか前、彼は身体的および精神的に機能を失っていた。
健康状態が良好で、指揮を執っているという嘘とプロパガンダにより支えられていたのだ。
その嘘は、今日のケースにおいても同様である。
バイデン氏は、トランプ銃撃に対する反応としてオーバルオフィスで演説。前大統領を「元トランプ」と呼び、「MAGA(アメリカを再び偉大にする)」と言いかけ、途中で踏みとどまった。
MAGAは共和党の標語である。まさに悲惨なパフォーマンスであった。
彼は政治、対外交渉、進行中の戦争、ましてや政治キャンペーンで機能する能力を備えていない。
米国で現在起きているクーデター
では、ホワイトハウスで実際に指揮を執っているのは誰なのか?
それは問題によって異なる。
高レベルの政策に関しては、オバマチームであり、アントニー・ブリンケン氏やジェイク・サリバン氏など、他にもスーザン・ライス氏やビクトリア・ヌーランド氏のようなオバマ元大統領の取り巻きである。
技術的な問題については、官僚主義の人物らが指揮を執っている。
しかし、大統領選挙とバイデンの候補者としての地位に関しては、小さな規模にある。
この内輪のメンバーは、
・ジル・バイデン(バイデン大統領の妻) ・ハンター・バイデン(バイデン大統領の息子) ・ヴァレリー・バイデン・オーウェンズ(バイデン大統領の妹) ・そして数人の側近、マイク・ドニロン、スティーブ・リッチェッティ、ブルース・リード、アンソニー・ベルナル、アニー・トマシーニなどである。
ドニロンは、オバマ政権時代の国家安全保障顧問トム・ドニロンの兄弟である。
ブルース・リードはクリントン政権時代の古参。
ベルナルとトマシーニはジル・バイデンの親しい側近であり、バイデン一家の延長のような存在である。リッチェッティは弁護士であり、ジョー・バイデンに最も長く仕えている側近だ。
この八人組が、バイデン氏に定期的にアクセスできる唯一の人らである。
彼らは、バイデン氏の健康状態が良好であると発信している。
ホワイトハウスの通常のスタッフでさえ、例えばスタッフ長のジェフ・ザイエンツや元スタッフ長のロン・クレイン、アドバイザーのアニタ・ダン、バイデン氏の弁護士ボブ・バウアーなども、彼に近づけなくなっている。
これは、大国アメリカでのクーデターようなものだ。
暴力的ではないが、現実である。この八人組が国家を運営しており、バイデン氏はゾンビのように感じられる。
同時に、元々バイデン氏の味方をしていた下院のハキーム・ジェフリーズ、上院多数党リーダーのチャック・シューマー、元下院議長のナンシー・ペロシなど、いわゆるバイデン・スーパー・フレンズも、彼の大統領選撤退を示唆している。
そして、民主党の大統領候補としてカマラ・ハリスを支持する準備をしている。
今週、民主党側で公に起こることは特にないだろう。ニュースはトランプ銃撃と共和党大会で埋め尽くされる。
しかし、その後、バイデン氏に対して撤退へのナイフが向けられるだろう。
民主党の計画は、バイデン氏とハリス氏の2人を7月末のバーチャル・ロールコール(デジタル投票)で指名。これは、8月19日にシカゴで予定されている民主党全国大会に先立っているものだ。
これは、共和党全国大会の終了から、民主党のデジタル投票までの間に、最長でも10日間しかないことを意味する。
それはスーパー・フレンズにとって短い時間である。
バイデン陣営の八人組はうまく時間を稼いだかもしれない。
来週にはもっと多くのことがわかるだろう。だが、現時点ではバイデン氏が選ばれる流れなようだ。
バイデン一家が勝者となるかもしれない。だがそれは、アメリカ国民が敗者になる結末を迎える。
〜編集部より〜
この動画では、大統領選挙、ひいてはアメリカの現状について、ジムの分析が語られています。
“トランプ銃撃事件より前に”収録されたものであり、事件後の今、さらに現実味が感じられるでしょう。
今のうちにご覧ください。
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