つまり、1990年のソ連の崩壊は、ロシアの戦国時代が終わったのであり、
その後の歴史は、賢帝独裁国家へと移行しています。
日本で言えば、戦国時代が終わり、
家康家が270年の独裁国家を作った時代と相似です。
従って、貿易は出島で行う時代です。
言い換えれば、ロシアの明治維新は2260年前後という事です。
基本的には全ては国家(賢帝一族=王族)に属します。
問題なのは、むしろ2046年前後にUSA資本主義が崩壊して、
世界は戦国時代になるという事です。
力が支配する世界が始まったのです。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和四年(2022) 3月14日(月曜日)
通巻第7259号
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ロシアは資本主義社会を目指していたのだろうか?
権力者とその眷属、オルガリヒが国家経済を乗っ取っていた
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ライナー・ジテルマン博士はドイツの歴史家兼実業家で『資本主義の力』など24冊の著作があるが、邦訳はなし。中国語に訳された著作が二冊。
そのジテルマンが『ナショナル・インタレスト』に「ロシアの資本主義の自由度はほとんどない。アンゴラ以下だ」として次の趣旨の発言をしている。
ウクライナ侵攻への西側の制裁に対してプーチンは「外国企業の資産を国有化する」と脅迫しているが、このような発想は政治的自由ばかりか、経済的自由もほとんどないという事実を表している。ワシントンのシンクタンク「ヘリテージ財団」の年次報告「資本主義規模」は177カ国の経済的自由状態を分析した。「経済自由指数」で、ロシアはヨーロッパの45カ国中43位だった。
とくに「財産権」、「司法の有効性」、「政府の完全性」、および「投資の自由」と「財政的自由」において低得点。「政府の完全度」でロシアはキューバより低いと判定された。
「金融セクターは国営銀行が支配している」「投資の自由」は市場へ国家が干渉するために損なわれている、とジテルマンは指摘する。。
1991年のソ連崩壊により、経済的秩序が失われたため、新興オリガルヒが国有企業を巧妙に乗っ取り、クレプトクラシー(泥棒国家)となった。かれらは石油・ガス事業、金属など資源ビジネスで巨富を手にした。
要するに支配者がすべてのエネルギーと基幹産業を独占したままの状態であり、報道は政府のプロパガンダで国民が洗脳されているため、資本主義を敵視しているロシア国民が然として多数派である。
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