ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

外国人による中古住宅の購入禁止が決定

2018-08-16 | 経済・政治・社会
昨晩ニュースを知り、
「こりゃ明日は大騒ぎ
と思って寝たら、まったく騒がれず(笑)
報道は昨日の小学校教員の賃上げストの話で持ち切り。


実に静かに立法化された、NZでの外国人の中古住宅購入の禁止
労働党連立政権樹立以来、確実視されていた政策が決定しました。
(※永住者、オーストラリア人、シンガポール人を除く)


とはいえ、非居住の外国人でも新築物件は購入できるので、
オーストラリアなど他の多くの国の政策と並んだとも言えます。


いつかはシドニー、メルボルン、ゴールドコースト同様に
中国人の中国人による中国人のための住宅開発が進むのか

@ゴールドコースト


その代わり中古市場は完全な国内市場となるので

@ゴールドコースト
場所や物件によっては、かなり買いやすくなるかも?
キウイセーバーでの特典もあれこれあるし


しかし、不動産業界は、
「外国人を締め出しても、国民が家を買えないのには変わりない。
外国人の購入は全体の3.3%(3月期)で全体には影響しない。」
と喧々囂々


もしも全体に影響しないなら、なぜそこまで頑なに反対するのか?
3.3%はあくまでも全国平均で、オークランドに限れば7.3%。
しかも、市の中心部に限定すれば実に18.7%が外国人の購入
これが激減する不動産業界には由々しき問題なんでしょう。


統計はごまかせないけれど、
その使い方はごまかせる


賛否両論あるとは思いますが、国民としても経済面からも
正しい方向性ではないかと思います

いくら何でも今まで長期にわたって、甘すぎのユルすぎでした


国民党の中にも、
「野党の間に決まってよかった
と密かに胸をなでおろしている向きもあるはず。
いつか政権復帰してもこの決定が覆されることはないでしょう。


ともあれ、住宅価格の調整と供給過剰感が濃厚になってくるはずで、
特に地方動向を野次馬として注意深く見守りたいと思います。


このニュースを伝えるヘラルドのオンライン記事のイメージ写真



写真のキャプションが「デビッド・パーカー財務副大臣」って、



この人が

相変わらず万事ユルめなNZ(笑)